【海外投資】タイ株投資の現状報告。資金少ないけど試行錯誤してチマチマ現地資産を増やす

タイ株投資の現状を報告したい。

タイで資産運用を始めた経緯なども改めてまとめる。

タイ株投資を行う理由

タイ株投資を始めたのは現地資産を増やして、物価の安いタイで長期滞在できるようにしたいから。

「タイなら月5万円で生活可能!」とかネット上でいろいろ書かれているように(その類の情報は自分はあまり参考にしていないが)、タイは日本と比べると物価が安く、かつ東南アジアの中でも発展している国なので、コスパの良い生活を送ることが出来る。

また長期滞在でなくてもタイであれば今後旅行で訪れる事も多くあると思う。

その際に現地に資金があれば、旅行費の足しすることができる。

タイ現地で投資するための金融口座を用意する

現地でタイのお金を使うことも目的としているため、タイ株投資は日本の証券会社ではなくてタイ現地の金融機関を使うことを計画していた。

その後タイ旅行も兼ねて現地へ出向き、無事口座開設を行った。

現在は次の3つの金融機関を使っている。

CIMBタイ銀行

まずはCIMBタイ銀行。

こちらはマレーシアの金融大手CIMBグループのタイ現地法人。

マレーシアのメンバーシッププログラムを活用し、タイ現地で口座開設を行った。

タイの配当金や投資資金は全てここの口座に集約している。

また、Visa機能が搭載されたデビットカードもあるので、日本で資金を引き出したり、タイバーツ建てのままカード決済を行う事も出来る。

CGS-CIMBタイ証券

次は同じCIMBグループのCGS-CIMBタイ証券。

口座開設をした当時はCIMBタイ証券だったのだが、その後、中国大手の中国銀河証券(CGS)が資本参加し、今の名称になっている。

CIMBグループであることには変わりはないので、CIMBタイ銀行とCGS-CIMBタイ証券の間で資金のやり取りが容易に行える。

KT-ZMICO証券

そしてKT-ZMICO証券。

同社は現地の大手セアミコ証券にクルンタイ銀行が資本参入して誕生した証券会社。

なぜか日本語対応可という事もあり、ネット上でKT-ZMICO証券を使っている人をよく見る。

日本語のレポートも送られてくるので非常に使い勝手が良い。

上記各口座の開設計画は次の記事にまとめている。

気になる人はどうぞ。

◯タイ旅行と口座開設計画

前に海外の銀行口座開設についての記事を書いたが、今回実際に現地へ行って各種手続きをする事になった。 前に書いた記事はこれ↓ ...

タイ株投資の作戦

それぞれの口座準備が出来てようやくタイ株投資を開始。

タイ株取引では主に値上がりによる売却益を狙い、値上がり率+12.5%(税引き後で+10%ぐらいになる数字)で売却をし、逆に下がっても配当を貰いつつホールドするという作戦。

というのもタイでは配当金への源泉徴収税率は10%、譲渡益への課税率は0%で、更に日本居住者であれば日本で20.315%を各自確定申告して収める必要がある。

一方マレーシアであれば配当も譲渡益も税率が0%(日本の20.315%のみ)となるため、配当狙いの資産はマレーシアに集中させ、タイでは売買で資金を増やしていこうと考えた。

また仮に下がったとしても配当金が貰えれば現金預金の利息よりはお金が貰えるのでそのままホールドする。

■タイ株投資の作戦

  • +12.5%で売却
  • 下がっても配当貰いつつホールド

ちなみにこれはタイに限った話しではないが「海外なら税率が有利!」という宣伝文句をよく見るが、日本居住者は必ず日本の税率で税金を払わないといけない。

タイ株投資の取引実績

タイ株投資は旅行時に入金した約10万円と日本から送金した約20万円で開始。

取引履歴は次のとおり。

■売買履歴
取引日
売買 銘柄 金額(手数料込み)
タイバーツ 日本円
2017/08 BTS 18,731.42 ¥63,499
2017/08 KAMART 18,781.51 ¥63,669
2017/10 TWPC 10,016.80 ¥34,858
2017/10 EGCO 47,078.96 ¥160,068
2017/10
KAMRT 21,214.32
¥70,550
2017/11 KKP 15,075.28 ¥52,914
2018/02 TWPC 11,382.11
¥38,988
2018/03 ORI 3,112.67 ¥84,228
2018/06 BTS 21,084.53
¥70,963

日本からも購入できる大手企業とスクリーニングで引っかかった現地銘柄に意識して分けて購入。

手数料は100円〜200円程度と安い。

為替レートは確定申告用に購入時はTTS、売却時はTTBで計算。

そして最終的な確定利益は下記。

■確定利益と回収率
銘柄
確定利益 回収率
タイバーツ 日本円 タイバーツ 日本円
BTS 2,353.11 ¥7,345 +12.56% +11.75%
KAMART 2,432.81 ¥6,762 +12.95% +10.81%
TWPC 1,365.31 ¥4,068 +13.63% +11.85%
EGCO
KKP
合計 6,151.23 ¥18,175 +12.94% +11.40%

タイバーツで基本的に見ているので良いが、日本円換算すると回収率+11.40%と円安分の利益が減っている。

また、日本円は日本での納税前の金額なので、ここから更に20%の税金払う必要がある。

税率高すぎ・・。

タイ株の配当受領額

タイ株投資の利益は譲渡益のみならず配当金もある。

現在までの受領額は下記。

■配当実績
日付 名目 金額 申告金額
2018/2 BTS THB326.7 ¥1,100
2018/5 EGCO THB630.0 ¥2,129
2018/5 KKP THB540.0 ¥1,830
2018/5 ORI THB297.0 ¥994
合計 THB1,793.7 ¥6,053

源泉徴収10%が差し引かれた実入金額。

投資額が少ないので大したことは無いが、どの銘柄も利回りは3%以上ある。

ここも増やして行きたい。

次の投資先検討。株主総会も参加したい

現在BTSグループの売却資金があるので次の投資先を探しているところ。

今目を付けているのは食品最大手のチャルーンポーカパンフーズ。購入したら改めて紹介したいと思うが良い感じ銘柄。

あとはタイ企業の株主総会にも参加をしたいと考えている。

この場合は議決権を得ないといけないので、外国人投資家が一般的にタイ株投資で購入するNVDRという預託証券ではなく、F株という外国人専用銘柄を買う必要がある。

■外国人が買えるタイ株形式
NVDR F株
内容 無議決権預託証券 外国人専用株
市場 ローカル市場 フォーリン市場
議決権
配当
流動性 一般銘柄と同じ 極端に低い

F株は流動性が極端に低いため、少額で株主総会参加用の銘柄を別途探す必要がある。

興味の持てる業種の企業で、かつ長期休暇が取れやすい時期に株主総会を開催しているところを探したい。

なかなか見つからないのだが、引き続き調査する。

以上です。

ちなみにマレーシアの株主総会は参加済。レポートはこちらにまとめているので気になる方はどうぞ。

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