【T】AT&Tから配当金が振り込まれた。通信事業だけではなくCNNやワーナー・ブラザーズも運営する企業って知ってました?事業内容を詳しく紹介する

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高配当銘柄として人気のTより配当金が支払われた。

金額は現地源泉徴収税を差し引いて93.6ドル。

配当の紹介と合わせてAT&Tの事業を詳しく見ていきたいと思う。

配当金入金実績

今回の入金は3月権利確定の200株分。1株あたり$0.52で現地源泉徴収税10%が差し引かれて$93.6が5月1日に振り込まれた

・保有数:200株
・1株配当:$0.52
・税引後入金額:$93.6

■配当明細

この後日本でも税金を支払うことになる。

毎度のことだが税率高すぎ。

AT&Tの権利確定日と配当支払い日、配当金額推移など

AT&Tの配当は年4回で毎年2%程度の増配を続けているため、連続増配株として米国株投資家には人気が高い。

配当支払日や配当推移などをまとめると次のようになる。

  • 質問1:権利確定日は?
  • 回答  :1月,4月,7月,10月上旬
  • 質問2:配当支払日は?
  • 回答  :2月,5月,8月,11月初旬
  • 質問3:配当金額は?
  • 回答  :下記のとおり
年度 支払月 四半期配当 年間合計 増配率
2019
11月 $0.51
$2.04
+2.00%
8月 $0.51
5月 $0.51
2月 $0.51
2018
11月 $0.50
$2.00
+2.04%
8月 $0.50
5月 $0.50
2月 $0.50
2017
11月 $0.49
$1.96
+2.08%
8月 $0.49
5月 $0.49
2月 $0.49
2016
11月 $0.48
$1.92
+2.13%
8月 $0.48
5月 $0.48
2月 $0.48
2015
11月 $0.47
$1.88
+2.17%
8月 $0.47
5月 $0.47
2月 $0.47
2014
11月 $0.46
$1.84
2.22%
8月 $0.46
5月 $0.46
2月 $0.46

この他にも株主還元として定期的な自社株買いも実施している。(ただし株価はぱっとしないが)

AT&Tの業績

AT&Tの業績推移は次のとおり。

年度 営業収益 営業利益 当期純利益 営業利益率
2019 181,193 27,955 13,900 15.4%
2018 170,756 26,096 19,370 15.3%
2017 160,546 19,970 29,450 12.4%
2016 163,786 23,543 12,976 14.4%
2015 146,801 24,785 13,345 16.9%
2014 132,447 12,212 6,442 9.2%

波はあるが安定して15%前後の利益率で収益を上げているのが分かる。

ただし、配当性向は高めなので要注意。

AT&Tの事業セグメントとその詳細

AT&Tは通信関連事業を中核とする情報コングロマリット企業。傘下にはニュース専門番組であるCNNや映画製作会社のワーナー・ブラザースも存在する。

同社の事業は大きく4つのセグメントに分かれている。

■AT&Tの事業セグメント

  • コミュニケーション
  • ワーナーメディア
  • ラテンアメリカ
  • XANDAR

直近のセグメント別売上構成比率は次のようになる。

■セグメントの売上構成(Million)
セグメント
2019
営業収益 割合
コミュニケーション $142,359 76.4%
ワーナーメディア $33,499 18.0%
ラテンアメリカ $6,963 3.7%
XANDR(広告) $2,022 1.1%
その他 $1,603 0.9%
連結消去 $-5,253
営業収益合計 $181,193

当たり前だが通信関連のセグメント比率が高い。

それぞれのセグメント内には細かな事業があるのでさらに個別に見ていく。

コミュニケーション

コミュニケーションセグメントは通信関連事業とエンタメ事業を行うセグメント。

モバイル

モバイル事業は名前の通り、AT&Tブランドにて携帯サービスを提供する事業部。

競合はVerizonであるが契約者数ではアメリカ国内トップシェアとなっている。

■事業者別契約者数

  • AT&T: 169.2 million (Q1 2020)
  • Verizon: 118.7 million (Q3 2019)
  • T-Mobile/Sprint : 86.0 million (Q4 2019)
エンタメ

エンタメ事業では衛星放送やビデオストリーミングや高速インターネット、固定電話などの家庭用サービスを提供している。

衛星放送はDirectTV、ビデオストリーミングはAT&T TV、高速インターネット通信はU-verseのブランド名称にてサービスを展開中。また同サービス内のプラットフォームを使った広告も手掛けている。

法人通信

法人通信事業では法人向けにネットワーク構築やデータセンター運営、ITインフラ整備などの情報通信関連サービスを提供している。

ワーナーメディア

ワーナーメディアセグメントは2018年に買収が完了した旧タイム・ワーナーが行っている事業に関するセグメント。

Turner

TurnerはCNNの運営元であるタイム・ワーナーのグループ入りをした旧ターナー・ブロードキャスティング・システムに由来する事業部。CNNやカートゥーンネットワークなど複数の番組を提供している。

タイム・ワーナーがAT&T傘下入りし、ワーナーメディアへ社名変更を行ってからはワーナーメディアブランドへ置き換えられつつある。

HBO

HBOはケーブル・衛生放送局の運営を行う事業部。正式名称はHome Box Office。

月額のテレビサービスのみらなずコンテンツのストリーミング配信も行っている。

ワーナー・ブラザーズ

ワーナー・ブラザーズは映画およびコンテンツ関連の制作・配給・ライセンス管理を行う事業。誰もが知っている映画製作会社。

ラテンアメリカ

ラテンアメリカセグメントはAT&Tがラテンアメリカ地域で展開する通信関連サービスに関するセグメント。

現状赤字となっている部門。

Vrio

Vrioは中南米においてDirectTVおよびSkyブランドにて衛星放送サービスや通信サービスを展開する事業。

中南米主要国をカバーしている。

Mexico

メキシコ事業ではメキシコ国内においてAT&Tブランドの通信サービスを展開している。

2015年に現地企業を買収しAT&Tブランドへ統一しており、現在では1,800万の加入者がいる。

XANDR

XANDRはAT&Tによって設立された広告分析会社。2018年より分社化して事業を開始している。

主に広告枠提供者向けプラットフォーム(SSP)とテレビ・動画広告に関する配信者向けプラットフォーム(DSP)を提供している。

ちなみに社名のXANDRはAT&Tの創業者であり電話の発明者でもあるアレクサンダー・グラハム・ベル(Alexander Graham Bell)にちなんで名付けられたとのこと。

AT&Tの事業セグメントの内訳別売上構成

AT&Tの事業セグメント別の売上構成比と収益率を細かく見ていく。

まずはセグメント内まで細かくみた売上状況。

■セグメント内訳別業績
セグメント 事業 構成比 営業収益 営業利益 営業利益率
コミュニケーション
モバイル 49.9% $71,056 $22,321 31.4%
エンタメ 31.7% $45,126 $4,822 10.7%
法人通信 18.4% $26,177 $5,087 19.4%
合計 100.0% $142,359 $32,230 22.6%
ワーナーメディア
Turner 38.3% $13,122 $5,147 39.2%
HBO 19.7% $6,749 $2,335 34.6%
ワーナー・ブラザーズ 42.0% $14,358 $2,380 16.6%
連結消去 $-730
合計 100.0% $33,499 $9,862 29.4%
ラテンアメリカ
Vrio 58.8% $4,094 $56 1.4%
Mexico 41.2% $2,869 $-718
合計 100.0% $6,963 $-662
XANDR 100.0% $2,022 $1,318 65.2%

ラテンアメリカセグメントではメキシコ事業がまだ赤字となっている。

また各事業を更に細かく分解してみてみると次のようになる。

■売上高昨対比(Million)
セグメント 事業 詳細 2019年 2018年 YoY
コミュニケーション
モバイル
サービス $55,331 $54,294 +1.9%
端末 $15,725 $16,227 -3.1%
エンタメ
ビデオエンタメ $32,110 $33,357 -3.7%
高速ネット $8,403 $7,956 +5.6%
レガシー通信 $2,573 $3,041 -15.4%
その他 $2,040 $2,106 -3.1%
法人通信
サービス受託 $15,440 $14,660 +5.3%
レガシー通信 $9,180 $10,674 -14.0%
その他 $1,557 $1,406 +10.7%
ワーナーメディア
Turner
定期契約 $7,736 $4,207 +83.9%
広告 $4,566 $2,330 +96.0%
その他 $820 $442 +85.5%
HBO
定期契約 $5,814 $3,201 +81.6%
その他 $935 $397 +135.5%
ワーナー・ブラザーズ
シネマ商品 $5,978 $4,002 +49.4%
テレビ商品 $6,367 $3,621 +75.8%
その他 $2,013 $1,080 +86.4%
その他 連結消去 $-730 $-339
ラテンアメリカ
Vrio Vrio $4,094 $4,784 -14.4%
Mexico
サービス $1,863 $1,701 +9.5%
端末 $1,006 $1,167 -13.8%
XANDR $2,022 $1,740 +16.2%

この中で売上高の割にマイナスが目立つのがエンタメ事業のビデオエンタメ部門。主に衛星・有線放送サービス(総称してプレミアムテレビ)の加入者数減少が原因となっている。

■契約者数推移

・2019年:1,947万
・2018年:2,290万
・2017年:2,409万

普通に考えたらNextflixやAmazon Primeなどのストリーミングサービスがあるので今どき衛生放送とかケーブルテレビとは見ないよね。

一応このような状況に対応すべく2019年よりAT&T TVというストリーミングサービスを開始しているがやはり苦戦中。

ただの趣味になる

最近の米国株ブログを読むとどれも同じパターンで同じことが書かれている気がする。しかも記事内容はフォーマット化されていて、他の銘柄記事に関しても全く同じ形式で書かれている。

確かに自分も簡単な銘柄紹介記事を先日アップしたのだが手軽に書けるのでお金儲け狙いならそっちの方が楽だし効率的。

でもこれが”銘柄分析”と称して検索上位に連続で出てくるのはまさに「ググれカス」ならぬ「ググったらカス」状態だと思う。

もうちょっと深堀りした記事が上位に出てくると面白いのにね。

そんなことで自分は英語学習を兼ねてAnnual report読んだりして投資先のことを知るようにしています。

もう趣味だね。

ちなみに過去にはこんな米国株記事も書いています。

◯米国企業Visaの超マニアックな解説

今更ながらVisaの株を買ったので会社紹介をしたい。 ネット上に転がっているありきたりな内容ではなく、超マニアックな内容で解説したいと...

以上です。

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