CIMB銀行のプリファード会員向けにいつのまにか新しいデビットカードが発行されている。
従来よりプリファード専用のクレジットカードは発行されているが、サービス内容を比べると新しいデビットカードの方が良い気がしている。
ぜひご紹介したい。
この記事の目次
新しく発行されたCIMB Preferred Debit Mastercard
今回新しく発行されたのはCIMB Preferred Debit Mastercardというデビットカードとなる。
このプリファードというのは一定額以上の資産を預けている会員が得られる資格のことで各種サービスの優遇が受けられる。
今回のデビットカードも一般会員には提供されないプリファード限定のカードとなっている。
■CIMB Preferred Debit Mastercard
プリファード向けデビットカードの付帯特典
新しいデビットカードは年会費無料なのに日本で年会費数万円するようなカード相当の特典が付帯している。
まずは基本スペックから。
■スペック
・年会費:無料
・入会資格:18歳以上のプリファード会員
・利用:ショッピングのみ(キャッシング、リボルビング不可)
・限度額:口座預金の範囲(デフォルトはRM20,000)
デビットカードなので口座預金の範囲内でショッピングのみの利用が可能。カード利用時はその場で引き落とされる即時払いとなる。
次にカードの付帯特典。
■付帯特典
1.プリファード会員証
2.海外手数料無料
3.空港ラウンジ無料
4.ポイントサービス
それぞれ詳細を説明。
1.プリファード会員証
これはデビットカード自体がプリファード会員の証明証代わりになっているというもの。
CIMB銀行の支店にはプリファード専用の駐車スペースや手続きフロアが用意されているので、会員資格があると何かと役に立つ。
通常フロアが一般のお客さんでごった返す中、専用フロアーでコーヒーを飲みながらゆっくりと手続きが行える。
2.海外手数料無料
次は海外利用時の為替手数料が無料になるという特典。
海外でカードを利用すると銀行やカード会社は独自の手数料を為替レートに上乗せして請求してくる。
日本であればクレジットカードで1.60%〜2.20%、デビットカードで3.00%〜とかなり高い手数料率が設定される。
外貨で決済した場合の換算レートについて
外貨でのショッピングご利用代金は、Visa、Mastercard、または中国銀聯(以下、国際提携組織)の決済センターに売上データが到着した時点で、国際提携組織が指定する為替レートに、弊社が海外事務処理手数料として所定の費用を加えた為替レートで日本円に換算します。
※海外キャッシュサービスについては、上記経費を含みません。
お持ちのカードによって弊社が加える手数料が異なりますので、下表にてご確認ください。
商品種別 カードブランド 事務処理手数料率
(含む消費税等)クレジットカード Visa・Mastercard 2.20% 銀聯 2.50% デビットカード Visa 3.05%
一方で今回発行されたデビットカードはこの上乗せ手数料無しで海外利用が出来る。
海外旅行時や日本の帰国時などで追加費用を気にすることなくカードが使えるので非常に良い。
3.空港ラウンジ無料
次は空港ラウンジ無料特典。
内容は空港ラウンジ運営会社が展開するPlaza Premium Loungeを年8回まで利用できるというもの。
対象空港とラウンジは下記となっている。
マレーシア
|
クアラルンプール国際空港
|
Plaza Premium Lounge |
---|---|---|
Flight Club | ||
クアラルンプール国際空港(klia2)
|
Plaza Premium Lounge | |
Wellness | ||
ランカウイ国際空港 | Plaza Premium Lounge | |
ペナン国際空港 | Plaza Premium Lounge | |
クチン国際空港 | Plaza Premium Lounge | |
シンガポール
|
シンガポール・チャンギ国際空港 | Plaza Premium Lounge |
The Green Market | ||
BLOSSOM – SATS & Plaza Premium Lounge | ||
TGM&Root98 | ||
カンボジア
|
プノンペン国際空港 | Plaza Premium Lounge |
シェムリアップ国際空港 | Plaza Premium Lounge | |
シアヌークビル国際空港 | Flight Club | |
香港 | 香港国際空港 | Plaza Premium Lounge |
マカオ | マカオ国際空港 | Plaza Premium Lounge |
上海 | 上海浦東国際空港 | No. 77 China Eastern Lounge |
台湾 | 台湾桃園国際空港 | Plaza Premium Lounge |
カナダ
|
トロントピアソン国際空港 | Plaza Premium Lounge |
バンクーバー国際空港 | Plaza Premium Lounge | |
エドモントン国際空港 | Plaza Premium Lounge | |
フィリピン | マクタン・セブ国際空港 | Plaza Premium Lounge |
インドネシア | スカルノハッタ国際空港 | Saphire – Plaza Premium Lounge |
イギリス | ロンドンヒースロー空港 | Plaza Premium Lounge |
オーストラリア
|
メルボルン空港 | Plaza Premium Lounge |
シドニー空港
|
Plaza Premium Lounge | |
SkyTeam Lounge | ||
アラブ首長国連邦 | ドバイ国際空港 | Plaza Premium Lounge |
フィンランド | ヘルシンキ空港 | Plaza Premium Lounge |
利用可能な空港は一部に限られているがそれでも年会費無料でここまで使えるのは非常にありがたい。
ラウンジ利用時にはデビットカードと搭乗券を渡せばよい。
カード自体にラウンジパス機能が備わっているのでプライオリティパスのような専用カードを持ち歩く必要もない。
Plaza Premium Loungeは日本の空港のしょぼいラウンジと違ってしっかり食事も提供されている。
4.ポイントサービス
最後はポイントサービス。これは全くお得感は無いが一応紹介しておく。
CIMBではボーナスポイントと呼ばれる共通サービスがある。デビットカードRM4(≒120円)の利用ごとに1ポイントが貯まり、ポイントは各種商品やクーポンと交換することが出来る。
ただ上記を見れば分かるようにスタバやマック、KFCなどのクーポン1500円分の交換に必要なのはポイント数は22,900ポイントとなっており、単純にカード利用だけで貯めようとするとRM91,600(≒270万円)ぐらい使わないといけない。
これが全くお得ではないと言った理由。
ボーナスポイントはこれ以外にも預金残高や銀行取引に応じて貯まる仕組みがあるのでそれらを組み合わせればもっと貯まるのだが、カード利用だけではなかなか厳しい。
新しいデビットカードと従来のクレジットカードの比較
プリファード会員向けには従来よりクレジットカード(Visa Infinite:ブラックカード)が提供されており今までいろいろと特典を使わせて貰っている。
どちらもプリファード向けということで似たような特典は内容になっているが次の点で違いがある。
デビット | クレジット | |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 無料(ただし税金RM25/年) |
支払い | 即時払い | 後払い |
利用 | ショッピング | ショッピング/キャッシング/リボ |
空港ラウンジ | 年8回まで無料 | 年8回まで無料 |
海外手数料 | 0.00% | 1.00% |
ポイント | RM4=1ポイント | RM1=1~8ポイント |
担保金 | 不要 | 定期預金RM10,000必要 |
コンシェルジュ | なし | あり |
ホテル優待 | なし | あり |
青字がGoodで赤字がBadな点。
クレジットカードに関しては銀行としての年会費は無料なのだが、マレーシアではカード1枚毎にサービス税が徴収されるので実質RM25(≒750円)が年会費みたいになっている。
また海外利用手数料は日本よりは安いが1.00%が発生するのもデビットカードと比べると不利になる。
そしてクレジットカードなので審査が必要になるが外国人は審査する情報がないためRM10,000を担保金として定期預金にする必要がある。これらは全てマイナスポイント。
一方でVisaのコンシェルジュとホテル優待が使えるのはデビットカードには無い特典。
○ブラックカードでホテルアップグレード
デビットカードに関してはGoodな点が少ないがBadな部分も無い。従って総合的に見るとクレジットカードより優れていると思っている。
現在一般デビットカードからの切り替えを依頼中なので届いたらまた更新したいと思います。
以上です。