キャッシュレスブームに乗っかり数多くの”何たらペイ”が誕生したが、結局どのサービスがどんな還元率でどのような使い方なのかイマイチ分からない。
そんなことで過去使ったことのあるLINE Pay・楽天ペイ・PayPay・d払い・メルペイについて超個人的な感想を加えて紹介しつつ、各サービス内容を比較する。
この記事の目次
LINE Pay・楽天ペイ・PayPay・d払い・メルペイの紹介と個人的な感想
まずは各ペイサービスについて超個人的な感想を交えて説明する。
LINE Pay
LINEが提供するコード決済サービス。
LINEアプリまたはLINE Payアプリを使う。
■良い点
- ランクよって還元率最大2.0%
- 割引クーポンが多い
- キャンペーンで残高が貰える
■悪い点
- クレカ紐付け決済不可
- ポイントの利用先が狭い
- LINEアプリからの起動が分かりにくい
- サービス内容がしょっちゅう変わる
■Q&A
- Q.クレジットカード登録は可能か?
- A.可能。ただし実店舗支払いには使えない
LINE Payは導入先も多く大変お世話になっている。バラマキ施策をよくやっているのとランクに応じて還元率が最大2.0%になるのが良い。
ただクレカ決済に対応していないので残高が足りない場合は都度チャージしないといけないのが面倒。あとLINEアプリを使っていると支払うまでにステップが多くとても分かりにくいとい点がマイナスポイント。
また決済時の還元はLINEポイントで行われるが、利用先が無いので結局LINE Payで使うことになる。
楽天ペイ
楽天が提供するコード決済サービス。楽天カードや楽天銀行との親和性が高い。
■良い点
- 楽天の期間限定ポイントが使える
- カード紐付け決済が可能
- 楽天カード登録でポイント二重取り
- ポイントの汎用性が高い
■悪い点
- チャージ機能が弱い
- 楽天キャッシュが分かりにくい
- 還元率が低い
- キャンペーンがしょぼい
- 決済上限が分かりにくい
■Q&A
- Q.楽天ペイ加盟店と楽天ポイント加盟店は同じ?
- A.違う。ポイントが使えても楽天ペイが使えない店がある
楽天ペイはバラマキが少ないが可もなく不可もなくといったサービス。楽天の期間限定ポイントが使える部分で重宝している。
また請求額とポイント利用額の差額をクレカ払いにすることが出来る点が何気に便利。ポイントが無駄になることはない。
一方で残高支払いに関しては楽天キャッシュという別の仕組みを利用することになり、アプリからチャージする場合は楽天カードか楽天銀行からの購入、あるいはラクマから交換のみになる。
これがとても分かりにくい。
PayPay
ソフトバンクとヤフーが提供する決済サービス。利用可能店舗がとても多い。
■良い点
- 利用可能店舗が多い
- チャージ手段多い
- キャンペーン多い
- 利用状況に応じて還元率最大1.5%
■悪い点
- Tポイントは使えない
- PayPay残高の種類が多すぎて分かりにくい
- 残高不足分のクレカ払いができない
- ヤフーカードと残高払い以外の還元率は0%
■Q&A
- Q.ヤフーカード以外も登録できる?
- A.できる。ただし還元率は0%になる
PayPayは利用が出来る店舗が多く、他のペイが使えない店でもPayPayだけ対応しているケースもある。
チャージ残高または紐付けカードで支払うことが出来るため、クレカの使いすぎが怖い人でも安心。
ただ、残高不足の場合は不足分のみをカード払いにすることが出来ないため、事前に金額を確かめておく必要がある。
またカード払いはヤフーカード以外を使うと還元率が0%になってしまう他、ヤフーカードで決済をしたとしてもPayPay(基本0.5%)、ヤフーカード(一律0.5%)で合計1.0%にしかならない。
楽天ペイと楽天カードなら0.5%と1.0%で合計1.5%。
その他にもヤフーグループで推進していたTポイントとの連携が全くないのが残念。バーコード表示機能があるのみ。
d払い
ドコモが提供する決済サービス。加盟店が多く、dポイントも使える
■良い点
- 利用可能店舗が多い
- チャージ手段多い
- 紐付け可能なカード種類が多い
■悪い点
- アプリの使い勝手が良くない
- dポイント利用時の還元率は0%
■Q&A
- Q.ドコモユーザー以外も利用できる?
- A.できる
d払いに登録出来るカードはVisa、Mastercard、JCB、Amexと種類が多い。また還元率は券種問わず基本0.5%となっており、更に登録したカードでポイント還元を得ることも出来る。
加盟店も多くdポイントを使った支払いも可能なので使い勝手が良い。
ただ、アプリのセキュリティがガチガチ過ぎてやや使い勝手が悪いのがマイナスポイント。(人によってはプラスポイント)
またポイントを使った場合の還元率が0%になってしまうのも残念。
メルペイ
メルカリが提供する決済サービス。メルカリアプリから起動する。
多分そのうち消えると思う。
■良い点
- 還元されるが早い
- 後払いが可能
■悪い点
- 本人確認が分かりにくい
- アプリの使い勝手が悪い
- ポイントの扱いが分かりにくい
- キャンペーン以外の還元が無い
- クレカ紐付け不可
■Q&A
- Q.メルペイポイントって何?
- A.メルカリの売上を1ポイント=1円で交換したもの。残高とは別に支払いに使える
メルペイは銀行チャージには対応しているが、クレカ払いはできない。
その代わりメルカリの売上をメルペイポイントに交換して支払いに使うことが出来る。また後から利用代金を精算する後払いにも対応している。
ただ、メルカリアプリからの起動と本人確認、銀行登録と各手続きのUI/UXが全くダメで今は全く使っていない。
メルペイ単体でのポイント還元はなくキャンペーンが定期的に開催されるのみ。そのうち消えると勝手に思っている。
支払い方法・チャージ方法・還元率比較
各ペイサービスの基本機能と還元率の比較。
支払い方法比較
まずは支払い方法の比較。
クレカ払い | 残高払い | ポイント払い | その他 | |
---|---|---|---|---|
LINE Pay | 不可 (実店舗不可) |
可 (LINE Pay残高) |
可 (LINEポイント) |
– |
楽天ペイ | 可 (JCB,Amex以外) |
可 (楽天キャッシュ) |
可 (楽天ポイント) |
– |
PayPay | 可 (JCB,Amex以外) |
可 (PayPay残高) |
不可 (Tポイント) |
– |
d払い | 可 | 可 (ウォレット残高) |
可 (dポイント) |
・電話料金合算 ・ドコモ口座 |
メルペイ | 不可 | 可 (メルペイ残高) |
– | 後払い |
現時点でLINE Payとメルペイがクレカ払いに対応していない。従って決済前には残高が足りているか確認する必要がある。(※LINE Payはネットや海外など一部ではクレカ対応しているが日本の実店舗では未対応)
楽天ペイとPayPayとd払いはクレカ払いに対応しているがd払い以外は基本JCBとAmexに対応していない。(※楽天ペイとPayPayは自社グループの楽天カードとヤフーカードならブランド制限なし)
ポイント払いについてはグループが運営する共通ポイントが使えるかという観点で比較しているがPayPayはヤフーグループで導入しているTポイントが使えない。
LINE Payは共通ポイントとしては広く使えるものではないが一応LINEポイントというものが使える。
またメルペイはポイントという概念はあるがメルカリの売上げを交換して使うものなので残高チャージに近い。
その他についてはd払いは携帯料金と合算して精算が出来るほか、メルペイは一定の限度額までは精算を後日に回すことが出来る。
残高チャージ方法比較
次はチャージ方法の比較。
クレカチャージ | 銀行チャージ | ポイントチャージ | その他 | |
---|---|---|---|---|
LINE Pay | 不可 | 可 | 不可 | ・コンビニレジ ・セブン銀行ATM |
楽天ペイ | 一部可 (楽天カードのみ) |
一部可 (楽天銀行のみ) |
不可 | ・ラクマ売上 |
PayPay | 可 (JCB,Amex以外) |
可 | – | ・セブン銀行ATM ・ヤフオク/フリマ売上 ・携帯料金合算 |
d払い | 不可 | 可 | 不可 | ・セブン銀行ATM ・コンビニレジ |
メルペイ | 不可 | 可 | – | ・セブン銀行ATM ・メルカリ売上 |
LINE Payと楽天ペイとd払いは共通ポイントの仕組みがあるが、直接ポイントを使って支払うことになるので残高へポイントでチャージするという考えはない。
楽天ペイは楽天キャッシュという残高へチャージができる楽天カードまたは楽天銀行を使うしかない。コンビニレジやセブン銀行ATMチャージにも対応していないので残高払いの使い勝手はあまり良くない。
還元率比較
最後は還元率の比較。
国の消費者還元施策の内容は一旦無視している。
クレカ払い | 残高払い | ポイント払い | 還元内容 | |
---|---|---|---|---|
LINE Pay | – | 0.5%〜2.0% | 0.5%〜2.0% | LINEポイント |
楽天ペイ | 0.5% | 0.5% | 0.5% | 楽天ポイント |
PayPay | 0.5%〜1.5% (ヤフーカードのみ) |
0.5%〜2.0% | – | PayPayボーナス |
d払い | 0.5% | 0.5% | 0% | dポイント |
メルペイ | – | 0% | – | 還元なし |
LINE PayとPayPayはランクや利用状況に応じて1%以上の還元率を得ることが出来る。
一方で楽天ペイは制限が少なくどの支払いでも一律0.5%。d払いも基本は0.5%だがポイント支払い時の還元率は0%になってしまう。
※もう一度言うけど、上記は国の消費者還元施策とそれに付随したキャンペーン内容を全く無視した場合の還元率。
施策期間は還元率が変動しているケースがあるのと各社毎月のようにキャンペーンをやっているケースがあるので最も高い還元が得られるサービスは随時変わっていく。
結局何が良いのかは決められない
いろいろ紹介してきたが、何がベストなのか決めるのは無理。
人によって利用スタイルは全く違うので、楽天をよく使う人は楽天ペイ、ドコモユーザーはd払いでなどそれぞれ使いやすいと思ったサービスを利用すれば良いと思う。
あえて自分の利用スタイルを紹介するとすればこんな感じ。
・LINE Pay:バラ撒きキャンペーンで貰った残高分の消費用
・楽天ペイ:期間限定ポイントの消費用
・PayPay:他のペイ利用不可店舗用
・d払い:使ってない
・メルペイ:使っていない
参考にならなないですね。
以上です。