クリエイト・レストランツ・ホールディングス(通称クリレス)はレストランやカフェ、居酒屋、ラーメン屋など様々な飲食店を運営する大手外食企業。
2017年に初めてクリレス株を買って以来毎年いろんな店舗を回っている。
ぜひご紹介したい。
この記事の目次
クリエイト・レストランツグループは様々な飲食店を展開する外食大手企業
クリレスグループは様々な飲食店を運営する外食大手企業。主な事業領域はレストランと居酒屋とラーメン・フードコートの3つになる。(単純に3つの領域といってもその中身はめちゃくちゃ幅広い)
外食産業は単一ブランドでチェーン展開をするケースが多く、また複数ブランドで運営している業界大手であっても近年は運営の効率化を目的にブランド集約を進めるケースが目立つ。
そんな状況でもクリレスグループは立地に合わせて多様な業態を開発・出店していくという「マルチブランド・マルチロケーション戦略」を推進し、M&Aを通じて積極的にブランドの拡大を図っている。
この運営方針に基づき2019年12月時点で全国に約250ブランド約940店舗を展開するに至る。
クリレスの株主優待
クリレスはグループ共通で使える株主優待を提供している。
毎年権利確定と到着タイミングは
- 2月末確定⇒5月下旬到着
- 8月末確定⇒11月中旬到着
となる。
優待額は保有数と保有期間に応じて異なる。
保有株数 | 2月末日確定 | 8月末確定 |
年間合計
|
1株あたり
|
---|---|---|---|---|
5月下旬到着 | 11月中旬到着 | |||
100株以上 | 2,000円分 | 2,000円分 | 4,000円分 | 40.0円分 |
200株以上 | 4,000円分 | 4,000円分 | 8,000円分 | 40.0円分 |
400株以上 | 6,000円分 | 6,000円分 | 12,000円分 | 30.0円分 |
600株以上 | 8,000円分 | 8,000円分 | 16,000円分 | 26.7円分 |
1,000株以上 | 10,000円分 | 10,000円分 | 20,000円分 | 20.0円分 |
3,000株以上 | 16,000円分 | 16,000円分 | 32,000円分 | 10.7円分 |
6,000株以上 | 24,000円分 | 24,000円分 | 48,000円分 | 8.0円分 |
9,000株以上 | 30,000円分 | 30,000円分 | 60,000円分 | 6.7円分 |
保有数が増えるほど優待額も増えるが、1株あたり換算では100株または200株が最も投資額あたりの利率が良くなる。
一方で1年以上継続保有(3回以上権利確定)した場合は次のようになる。
保有株数
|
2月末日確定 | 8月末確定 |
年間合計
|
1株あたり
|
---|---|---|---|---|
5月下旬到着 | 11月中旬到着 | |||
100株以上 | 2,000円分 | 2,000円分 | 4,000円分 | 40.0円分 |
200株以上 | 4,000円分 | 4,000円分 | 8,000円分 | 40.0円分 |
400株以上 | 8,000円分 | 8,000円分 | 16,000円分 | 40.0円分 |
600株以上 | 10,000円分 | 10,000円分 | 20,000円分 | 33.3円分 |
1,000株以上 | 12,000円分 | 12,000円分 | 24,000円分 | 24.0円分 |
3,000株以上 | 20,000円分 | 20,000円分 | 40,000円分 | 13.3円分 |
6,000株以上 | 30,000円分 | 30,000円分 | 60,000円分 | 10.0円分 |
9,000株以上 | 38,000円分 | 38,000円分 | 76,000円分 | 8.4円分 |
保有継続優待は400株以上の保有者に対して行われるため、投資額効率が最も良くなるのは100株または200株または400株保有時の1株あたり40円となる。
クリレスのグループ企業と展開ブランドを一挙に紹介
クリレスグループは複数の企業集団で構成されており、現時点で国内14社のグループ企業が各ブランドの運営を行っている。
それぞれ訪れた店舗と合わせてご紹介したい。
※長いので注意
クリエイト・レストランツ
クリエイト・レストランツはグループの持株会社化に伴い分社化で誕生した事業会社。
運営する店舗は「ビュッフェ」、「アラカルト」、「フードコート」の業態に別れており、各店舗の専門性を活かして全国の施設に出店をしている。
またフードコート全店舗の運営を一括して請け負う「一括オペレーションフードコート」にも注力しており、御殿場プレミアム・アウトレットの「フードバザー御殿場」や東京メトロ表参道駅の「マルシェ・ドゥ・メトロ」での受託実績がある
■運営ブランド
しゃぶ菜、香港蒸蘢、はーべすと、ローストビーフ星、Beef Rush、MACCHA HOUSE 抹茶館、もみじ茶屋、PRECIOUS BUFFET、Manoa Pancake House、うどん天つるり、牛たん伊之助、ポムポムプリンカフェ、デザート王国、ポモドーロ、麺大将、フードバザー御殿場(フードコート)、マルシェ・ドゥ・メトロ(フードコート)
■訪れた店舗
ルモンデグルメ
ルモンデグルメは東急渋谷本店に出店する老舗イタリアンレストランTANTO TANTOの運営元企業。
2012年にアパレル大手ワールドより買収してグループ入りをした。現在はデパートや駅ビルでイタリアンレストランやカフェを運営している。
■運営ブランド
TANTO TANTO、MONTE ROMANO、ヤキスパTANTO、TRee Talk、Cafe Citrus
■訪れた店舗
なし
イートウォーク
イートウォークは都内を中心にパスタレストランや野菜バーを展開している企業。
創業者であり現社長兼オーナーシェフが立ち上げ2013年にグループ入りをしている。
■運営ブランド
AWkitchen、やさい家めい、Mr.FARMER
■訪れた店舗
SFPホールディングス
SFPホールディングスは居酒屋を展開する外食企業。1984年羽先唐揚げ専門店「鳥良」の創業から始まり、2009年磯丸水産の業態開発で一気に店舗数を増やした。
2013年のグループ入り後に東証二部へ上場し、現在もクリレス子会社でありながらも単独で東証一部に上場する企業となっている。
■運営ブランド
鳥良、磯丸水産、きづなすし、鳥良商店、とりよし、鉄板二百℃、餃子いち五郎、餃子トラ五郎、CASA DEL GUAPO、玉丁本店、ビストロISOMARU、五の五、ホームベース
■訪れた店舗
YUNARI
YUNARIはつけめんTETSUを中心としたラーメンチェーンの運営企業。
もともとは2005年に個人店として創業したつけめんTETSUだが、2014年にクリレスが15億円で買収し傘下に入った。
グループ入り後も創業者は一時社長を務めていたが、現在は退任して別のラーメン店を経営している。
■運営ブランド
つけめんTETSU、つけめん102、きみはん、つけめん哲
■訪れた店舗
グルメブランズカンパニー
グルメブランズカンパニーは都内でベーカリーやカフェを運営する企業。
社長はクリレスグループ創業に携わった人物で2015年にベーカリーやカフェ事業を分社化してグルメブランズカンパニーを設立している。
■運営ブランド
CYCLO Bánh mi 、ジャンフランソワ、Bread&Coffee Ikedayama、EBISU FOOD HALL、Bar de NONDE、恵比寿焙煎珈琲
■訪れた店舗
なし
KRホールディングス
KRホールディングスは和食屋チェーンを展開する企業。元々は大阪ガスのグループ会社として設立され、2005年に独立して2015年にはクリレスグループ入りをしている。
現在は郊外型和食屋チェーン「かごの屋」を中心に日本食レストランの運営をメインに手掛けている。
■運営ブランド
かごの屋、あずさ珈琲、龍乃屋、うお座、ふうふや、華都飯店、結玉
■訪れた店舗
クリエイト・ダイニング
クリレスダイニングは都心部を中心にダイニング事業を展開する企業。
手掛けるジャンルは幅広く和食から洋食、中華、エスニック、カフェなど様々な業態の店舗を運営している。
■運営ブランド
Rio GRANDE GRILL、BOSTON OYSTER & CRAB、Susan’s MEAT BALL、the COUNTER、雛鮨、南翔饅頭店、吉座、八山、炎蔵、海人酒房、JINNA CAFE、わらべ、CYCLO、Morton’s The Steakhouse、NEW YORK GRAND KITCHEN
■訪れた店舗
ルートナインジー
ルートナインジーはチキンライス・アジア料理専門店「海南鶏飯食堂」の運営元企業。2003年創業で2018年にグループ入りをしている。
都内で3店舗を運営する小規模な会社であり、クリレスグループが株式の半数を保有し、残りを創業者の二人が保有している。
■運営ブランド
海南鶏飯
■訪れた店舗
クリエイト・ベイサイド
クリエイト・ベイサイドは東京ディズニーリゾート併設施設イクスピアリ内の飲食店を運営する企業。同施設で有名なレインフォレスト・カフェやフードコート内各店舗の運営を行っている。
2018年にオリエンタルランドグループより分社化されたイクスピアリの飲食事業をクリレスが譲受して傘下に収めている。
■運営ブランド
Rainforest Cafe、Pitta 00、響の詩、BAR RICA CERVEZA、Roti’s House、Torcedor、OLDOWL、TRAIL of TRACK、IKSPIARI KITCHEN
■訪れた店舗
なし
遊鶴
遊鶴は北海道に複数の店舗を構える老舗そば屋「ごまそば遊鶴」運営元企業。
創業50年以上の老舗企業。グループ入りは2019年。
■運営ブランド
ごまそば遊鶴
■訪れた店舗
なし
木屋フーズ
木屋フーズは東京銀座を中心にうどん・そば店を出店する企業。
こちらも創業50年以上の老舗企業。グループ入りは2019年。
■運営ブランド
銀座木屋、そば田
■訪れた店舗
なし
クリエイト・スポーツ&レジャー
クリエイト・スポーツ&レジャーはゴルフ場やテーマパーク、商業施設などでレストランの運営受託を専門に手掛ける企業。ゴルフ場内のレストラン運営ではトップシェア。
2019年に西洋フード・コンパスより買収してグループ入りをしている。
■運営ブランド
全国のゴルフ場、レジャー施設内レストラン
■訪れた店舗
なし
いっちょう
いっちょうは北関東を中心に和食レストランと焼肉屋を展開する企業。本社は群馬県太田市に所在する。
主力ブランド「いっちょう」は料亭のような外観が特徴的だが、価格帯はリーズナブルでメニューも非常に豊富。
グループ入りは2019年。
■運営ブランド
いっちょう、萬家
■訪れた店舗
なし
ジョースマイル
ジョースマイルは熊本を拠点にカフェ、居酒屋、焼肉屋など多業態の飲食店を運営する企業。
クリレス傘下で磯丸水産や鳥良などを展開するSFPホールディングスが2019年に子会社化している。
グループ入りにより地方拠点における磯丸水産ブランドの展開が可能となった。
■運営ブランド
鳥の海とん、前川珈琲店、前川水軍、ひゃくしょう茶屋、炎の前川、平蔵、 麦うさぎ、こもれび家、かごめ家 、ヘルシーキッチン開、伊達祭、元祖居酒屋一番星
■訪れた店舗
なし
クルークダイニング
クルークダイニングは長野を拠点にからあげ専門店と居酒屋を運営する企業。
こちらもSFPホールディングスが子会社化してグループ入りをしている。
長野における磯丸水産の展開とクルークダイニング主力ブランド「からあげセンター」の関東圏進出を計画している。
■運営ブランド
からあげセンター、BANIKUKAIKAN、BANIKUMAN、café Salad taberu、天ぷらと寿司18坪、TEPPAN+、豚のさんぽ、飯田晋太郎 iCity21店、鶏とハイボール 銀八、鉄板とハイボール、信州須坂
フルーツブルワリー
■訪れた店舗
なし
働く側もいろいろあった方が良いと思う
こんな感じでクリレスは本当にいろいろなお店を出しているというのがよく分かる。
同社は今後も多種多様な文化を持った企業が集まり、協力しながら様々なブランドの展開を図っていくという「グループ連邦経営」を推進する旨を明言している。
これは働き手にとってもジャンルや文化の異なる店舗へチャレンジする機会が得られるので、メリットはあると思っている。ぜひ続けてほしい。
今後どんな企業がグループ入りしていくのか非常に楽しみです。
以上です。