アメリカの証券会社インタラクティブブローカーズ(IB証券)から日本へ資金を送金する方法を紹介したい。
送金先としておすすめなのはソニー銀行。
IB証券からソニー銀行へ無料で送金する手順
ソニー銀行がおすすめな理由は後で説明するとして、まずはIB証券から無料で送金する手順を紹介。IB証券は月1回の送金は無料となっているため、ソニー銀行側も含めて費用は一切かからない。
日本円と米ドルに分けて記載する。
①日本円の送金
IB証券のクライアントポータルへログインし、出金画面から手続きを行う。
送金する通貨と送金方法を選択。
振込先の銀行と口座情報の入力が求められるのでソニー銀行を入力。
銀行名以外にSWIFT/BICコードから指定することも可能。
送金先情報を入力するとコルレス銀行(中継銀行)が表示されるのでMUFG BANKを選択。もし別の中継銀行が表示されたら手動で修正する。
下記の内容が設定できればOK。
- 通貨 :日本円
- 送金手段 :銀行ワイヤ送金
- 資金送金先:銀行
- 銀行の住所:日本
- SWIFT/BIC:SNYBJPJT
- 中継銀行 :BOTKJPJT
あとはID/PWで認証して送金。当日または翌営業日にはソニー銀行へ着金する。
ソニー銀行から着金案内が来たらログインし「振込・入出金」>「外貨送金」>「ソニー銀行への外貨送金(被仕向け送金)」>「受け取り」から手続きを行う必要がある。
送金依頼人との関係や送金理由などを回答し、ソニー銀行側の審査が終われば預金口座へ反映される。
通常即日入金だが、審査状況によっては数日かかる場合もある。
とても簡単。
①米ドルの送金
次は米ドルの送金方法。
先程の出金画面より以下の内容を選択/入力する。
-
- 通貨 :米国ドル
- 送金手段 :銀行ワイヤ送金
- 資金送金先:銀行
- 銀行の住所:日本
- SWIFT/BIC:SNYBJPJT
- 中継銀行 :CHASUS33
米ドルの場合は送金方法が複数表示されるので、ワイヤ送金を選ぶ。中継銀行はJPMORGAN CHASE BANKになっているか確認する。
確認できたらID/PWで認証してIB証券側の手続きは完了。
こちらも当日か翌日にはソニー銀行に届く。
米ドルの場合もweb上で受取り手続きを行う必要がある。また外貨預金口座を開いていない場合は入金時に開設する必要がある。
IB証券では1回手続きをすれば、次から口座情報を入力する必要はなくなる。
簡単に送金が可能になる。
IB証券から日本へ送金するにソニー銀行がベストな理由
ソニー銀行をすすめる理由は次の4つ。
- 被仕向送金手数料(着金手数料)なし
- 日本円と米ドルのどちらでも受取ができる
- 米ドルのままATM出金・カード決済ができる
- 海外移住時も口座維持が可能
まず、大手銀行では海外からの送金時に被仕向先手数料として着金時に費用が差し引かれることが多いが、ソニー銀行ではそれが一切かからない点。
被仕向け送金手数料は0円!
ご利用金額や回数の制限もなく、いくらでも、何度でもご利用いただけます。
当社に資金が到着するまでに、経由する中継銀行にて手数料が発生する場合があります。
手数料は開示されていないため、事前にお調べすることができません。https://moneykit.net/visitor/fx/fx07.html
送金時の中継先によっては手数料が発生するケースもあると案内されているが、先に紹介した手順で手続きを行えばIB証券からの送金は完全無料になる。
次に入金可能な通貨が日本円と米ドル両方に対応している点。ソニー銀行は現在11通貨に対応しているため、海外からそのまま送金して外貨を受取ることができる。従ってレートによっては米ドルのまま受け取って運用を継続することも可能。
そしてソニー銀行が優れているのがSony Bank WALLETというデビットカード。このデビットカードは通常のカードとは異なり、海外ATMで外貨を外貨口座から直接出金したり、Visaカードとして外貨建てで決済することもできる。
Sony Bank WALLET なら、受け取った通貨をそのまま国内外でのショッピングでご利用いただけるほか、旅行や海外出張などの際、海外ATMで現地通貨での引き出しも可能です。
https://moneykit.net/visitor/fx/fx07.html
米国出張や旅行時などでIB証券から送金した米ドルをそのまま両替することなく、現地利用することもできる。
米ドルではないが、過去別サービスで豪ドルを現地カード決済とATM出金をしたことがあるのだが便利だった。
最後にソニー銀行は海外居住時も口座を維持できるという点。
ネット銀行の多くは、日本の非居住者となった時点で利用制限がかかるか、口座を閉じることが求められるが、ソニー銀行は手続きを行うことでそのまま維持することができる。
すでにソニー銀行に口座を開設済みで、日本国籍をお持ちのかたは、海外への転勤・留学などにより日本国外へお住まいを移された後も、引き続きソニー銀行の口座をご利用できます。
https://moneykit.net/visitor/support/support01.html
これであれば海外転勤時などでも、現地で資産を運用しつつ必要に応じて日本へ資金を送ることも可能になる。非常に便利。
以上です。