複数収入源の構築と資産分散の一環として現地金融機関に口座開設をしているマレーシア。
実際に現地証券会社を通して株を購入したので紹介したい。
(いつかは現地でのんびり暮らしたいと思っているがお金がないので無理・・。今は投資でお金を増やす事に注力)
この記事の目次
マレーシアの証券口座開設と株購入について
老後のロングステイ先として人気のマレーシア。
年齢制限が無いということで自分はマレーシアの移住ビザ(MM2H)を所有しており、現地に銀行口座と証券口座も持っている。
各金融口座の詳細は下記
証券口座は先月にようやく手続が完了したので、現地CIMB証券で配当利回り9%と6%の2銘柄株を実際に購入をしている。
こちらは決して怪しい株では無くマレーシアの大企業の株。定期預金金利が3%台もある国だからこそ得られるリターン。
マレーシアの購入銘柄紹介
今回選定した銘柄は①高配当利回り②有名企業の2パターンで決めた。
投資額は勝手がまだ分からないということでかなり少額。
購入銘柄①:Boustead Plantations Berhad(BPLANT)
まずは高配当利回りで選定したBoustead Plantations Berhad。
こちらはマレーシアのコングロマリット企業Boustead Holdings Berhadの子会社。
Boustead Holdings Berhadは1828年創業でプランテーション経営、重工業や不動産など様々な事業を行っている。
その中で、Boustead Plantations Berhadは名前のとおりプランテーション経営をメインに行っている事業子会社。
パーム油ってどうなの?と思うかもしれないが、マレーシアはパーム油生産量が世界2位の国。食品や燃料など様々な原料になっておりパーム油需要は世界中で今後も続く。
配当利回りは購入時換算で9.09%
配当は年間4回に分けて実施される。
残念ながら12月配当はギリギリ間に合わず・・・。
購入銘柄②:Malayan Banking Berhad(MAYBANK)
もう1つの購入銘柄は知っている人も多いと思うMaybank。こっちは有名企業の株ということで購入。
Maybankはマレーシア最大手の銀行で、メイバンクと略されるが正式名称はマラヤンバンキング。
マレーシアの街中であればどこでも目にする銀行であるが、フィリピンなどでも主要銀行となっている。(フィリピン好きの友達も知っていた。)
マレーシアトップということで日本で言えばメガバンクの東京三菱UFJ銀行のイメージだが、購入当時の配当利回りは脅威の6.32%。
マレーシアの銀行株が不調というニュースが出ていたが、この利回りであれば買っても良いでしょう。
配当は年2回実施。
マレーシアの配当日は日本みたいに日付が決まっているわけではなく、毎年月が異なる。
※ちなみにBPLANTもMAYBANKもBerhadとあるが、これは株式公開会社の意味。
株式非公開会社であればSendirian Berhad。よくマレーシアの街中で企業名にBHD.とかSdn. Bhd.とかついているのを見るがそういう事らしい。
CIMB証券でマレーシア株を買う方法
マレーシアの現地証券会社で株を買う方法を紹介。
自分はCIMB証券を使っているのでそちらの実画面で説明。
①ネットトレードツールi*Trade@CIMBにログイン
CIMB証券はネットトレードツールi*Trade@CIMBを使って株の売買を行う。
株売買の際は、紐付けをするCIMB銀行の証券専用口座から代金を引き落とすため、CIMB銀行のネットバンキングCIMB Clicks経由でi*Trade@CIMBへログインをする。
CIMB Clicks⇒ My Investments⇒Share Tradingを選択。
初回時はi*Trade@CIMBのログインIDとパスワードの入力を求められるが、一回手続をすればその後は何も無く立ち上がる。
※CIMB Clicks経由で無くても問題無いとは思うが、一応説明書の手順はそうなっている。
②株発注
i*Trade@CIMBが立ち上がれば目当ての株をコードまたは名称で検索し、数量・購入価格を入力して発注。
株情報や企業情報などを調べたい時はi*Trade@CIMBに様々な分析機能があるのでそちらを使って確認することができる。
あと、これは自分が見つけられなかっただけかもしれないが、なぜか成行注文ができず全て指値注文に。誰かやり方知っている人いれば教えて下さい!
③約定と取引確認
無事約定するとメールで明細が送られてくる。
費用は取引手数料0.42%(最低金額RM28)、印紙代RM1,000につき1RM、クリアリング費用0.03%が1取引毎に発生する。安くて800円ぐらい。意外と高い・・。
④精算
購入した株は3営業日後に引き取りとなる。その際に株代金は手数料と合わせて紐付けしたCIMB銀行の証券用当座預金より引き落とされる。
明細はCIMB Clicksより確認可能。
もし自動で引き落とされなかった場合は、請求書が届くらしいので振込で精算することもできる。
⑤保有株管理
保有株はi*Trade@CIMBのポートフォリオという項目から確認できる。
現在の保有状況はこんな感じ。
+8〜9%と思ったより値上がっている。(投資額が元々少ないので大した含み益では無いが)
売買手数料がたいして安くはないので、マレーシア株も日本と同じ購入&放置スタンスで行きます。配当狙いですね。
なぜ現地の証券会社で株を買うのか?
基本的に海外口座は何かあった際のやりとりとか、税金処理関連が面倒だったりする。
それでも今回現地で証券口座を開いて株売買をできるようにした理由は、1つは日本では購入できない銘柄を買う事ができるから。
例えば今回購入した株であれば、MAYBANK株は日本の楽天証券やSBI証券でも購入できるが、より配当利回りの高いBPLANT株は取り扱いをしていない。
これはASEANで最も多いといわれるマレーシア証券取引所上場企業約800銘柄の内、日本でも購入できる銘柄は多くて40銘柄程度しかないのが理由。
これでは有名企業の株は購入できるかもしれないが、これから成長する株やもっと利回りが高い株には投資が出来ない。
そしてもう1つの理由は投資で得たマレーシアの外貨を自由に使えるということ。
日本であれば、マレーシア株に限らず外国株は都度外貨に両替をしてからでないと購入することが出来ず、また、外国株の売却や配当で得た収益はやはり外貨となり、そのまま外貨で引き出すことも出来ない。
従って日本の外貨取引で得た収益は、外貨のまま再投資をするか、もし手元に持ちたいのであれば割高な為替コストを払って日本円に戻すしかない。
その一方で、現地口座で現地通貨を使って取引を行えば、得た利益は現地の銀行経由で実際に外貨を引き出すこともできるし、クレジットカードやデビットカードを使って外貨のまま使うことも出来る。
また、もし日本円にしたければ直接送金もできるので、現地の証券会社で取引して得た利益の流動性はかなり高い。
特にマレーシアについては移住ビザを保有しているので、将来的には現地で生活して消費することも十分考えられる。
今後の方針
今年は配当受領額を意識して投資をしようと考え中。
投資先は円貨に限定していないので、今回のように良い条件の利回りの株があればマレーシア株であっても積極的に狙っていきたい。
とはいいつつも、マレーシアに移住する予定はまったく無いので、毎年安定的に得られるマレーシア外貨の定期預金収益約を株に再投資し、徐々に今ある範囲で外貨資産を増やしていく形になると思う。
今お得に海外送金できるサービスを見つけ申込んでいるが、実際にマレーシアへ資金追加するのは様子を見てからだね。
コメント
MaybankはSBIでも買えるみたいですね。NISA扱いで買えば悪くなさそうですので、馬株の初物でトライしてみようと思います。
はい。Maybankを含めた大手企業40銘柄はSBI証券でも買えます。
マレーシアとシンガポールは現地の配当課税がないのでおすすめです。
CIMB証券で米国株を購入しようと考えていますが、税金は米国分だけなのか調べたけれどわかりませんでした。
もしご存じでしたら教えていただけると嬉しいです。
税金が安い国で投資したいので、調べています。
コメントありがとうございます。米国分のみです。一方でマレーシアはアメリカと租税協定を結んでいないので米国での源泉徴収が30%になります。