タイのスマホ決済アプリTrueMoney Walletが外国人でも使えるようになった。旅行時にタイのセブンイレブンで楽々キャッシュレス決済が可能


(更新)現在、有効なビザを持っていないと外国人は登録できなくなりました


タイのスマホ決済アプリTrueMoney Walletが外国人でも申し込めるようになったのでアカウントを作ってみた。

旅行の際に便利なので使い方をご紹介する。

TrueMoney Walletとは?

TrueMoney Walletとはタイのコングロマリット企業CPグループが運営するスマホウォレットアプリ。

■TrueMoney WalletTrueMoneyより

タイ国内では年間利用者数が800万人を超えるメジャーなアプリとなっており、コンビニでのスマホ決済や各種請求書の支払い、友達同士の送金、Google Play/Apple ID紐づけによるアプリ・音楽購入、携帯通信料の支払いと様々なシーンで使うことができる。

■True Moneyの主な機能

  • 店舗でのコード決済
    (セブンイレブン, マクドナルドなど)
  • オンライン決済
    (Google Play, App ID, ネットショッピング, 映画など)
  • 請求書の支払い
    (電気, ガス, 水道, クレジットカード, 保険など)
  • 通信料の支払い
    (True Move)
  • プリペイドカードの発行
    (バーチャルカード, リアルカード)
  • 国際送金

かなり機能は豊富でアプリ1つでいろいろなことが出来る。

TrueMoney Walletが使えると何が便利になる?

TrueMoney Walletは従来タイ人のみに提供されていたが、現在は外国人でもアカウント登録ができるようになっている。

これが使えると現地に住んでいる人はもちろんのこと、旅行でよく訪れる人も便利にタイで過ごすことができる。

主な便利機能をピックアップする。

便利機能①:セブンイレブンでスマホ決済が可能に

TrueMoney Walletを持っておくことでの一番のメリットはタイのセブンイレブンで簡単にスマホでキャッシュレス決済が行えるようになること。

ご存知の人も多いと思うがタイでは町の至るところにセブンイレブンがある。

ただ基本的には精算は現金払いになっており、飲み物などちょっとした買い物をする際は非常に不便。一応クレジットカードにも対応はしているものの、最低300バーツ(約1,000円)以上の買い物からしか受け付けてもらえない。

そんな時にTrueMoney Walletがあれば最低20バーツ(約70円)からの支払いに利用が可能で、財布からお金を取り出すことなく便利にスマホ決済をすることが出来る。

■セブンイレブンでの買い物

TrueMoneyより

アプリにクレジットカードを紐付け、そのまま決済することができるので、旅行者であってもTrueMoney Walletのアカウントを作り、そこに日本のカードを登録してしまえばよい。

そうすれば事前に残高をチャージする必要もない。

便利機能③:携帯SIMのトップアップ・パッケージ購入

次は中長期滞在者向けの内容。TrueMoney Walletでは通信SIMのトップアップ(残高チャージ)とパッケージ購入(通信プラン購入)を行うことができる。

特に系列グループの通信企業が運営するTrueMove SIMであればアプリ上でそのままウォレット残高を使い精算することが可能になる。

■通信費の支払い

TrueMoneyより

他の大手通信会社AISとDTACの場合は一旦TrueMoney Wallet内でMasterブランドのバーチャルプリカを発行し、そこに残高をチャージしたうえでカード決済で精算する流れになる

便利機能②:各種公共料金の支払

最後は現地に長期滞在している人向けの内容。TrueMoney Walletではアプリから各種公共料金の支払いを行うことができる。

■公共料金の支払

TrueMoneyより

電気, ガス, 水道, クレジットカード, 保険の支払いに対応をしており、契約者情報の入力や請求書バーコードの読み取りなどを行い、アプリ上に金額を入力して精算を進めることができる。

支払いはウォレット残高または紐付け銀行口座からの引きとしになる。(紐付けクレジットカードからの決済は不可)

TrueMoney Walletに登録してみる

TrueMoney Walletは2019年より外国人の登録も受け付けるようになった。

必要なものは次の3点になる。

■アカウント作成時に必要なもの

  • タイの携帯電話番号
  • タイの住所
  • パスポート

タイの携帯電話番号&住所が必要というこは敷居が高いかもしれないが、現地で購入した旅行者用プリペイドSIMの番号でも登録は可能。

また住所に関しても何か郵送物が送られてきたり、確認が求められたりするわけではないので、滞在先ホテル住所など仮の内容でも問題なくパスした。(規約上どうなっているのか未確認ではあるが・・)

従って旅行者であっても現地を訪れたついでに登録をすることが出来る。

そんなことで実際の画面で手続きを説明していく。

まずはアプリを落としたあとのトップ画面。

■トップ画面

右上にある”Sign in”の部分より登録を進める。

次に携帯電話の入力が求められるので、タイの番号を入力してワンタイムパス認証を行う。

■タイの携帯番号でSMS認証 

次は国籍選択で外国人を選んでパスポート写真と自撮りをアップする。

その後、個人情報を入力して手続きは完了。

■各種登録

TrueMoneyより

ガチな本人確認が求められるが、現在タイではマネロン防止観点により決済サービス利用者の身元確認が厳格化されている。

TrueMoney Wallet以外のウォレットアプリでも同じようにパスポート写真のアップが求められるケースがあった。

TrueMoney Walletの機能をいろいろ見てみる

本人確認を終え無事アカウント作成が完了したらあとは自由に使うことができる。

より便利に使うための設定を行ったうえで、いくつかの機能を見てみたのでご紹介する。

指紋・パスコード認証設定

まずは初回設定をしておくべき指紋・パスコード登録。これを行えばアプリログイン時の認証が簡単になる。

トップメニューの”Accout”から設定ができる。

■認証設定

クレジットカード紐付け

次はクレジットカードの紐付け。

トップ画面上部のPayをタップすると決済用のコード画面が表示される。

■コード画面

デフォルトではウォレット残高が選択されているので”Change” からカード登録画面へ進める。

■追加画面

クレジットカードはVisa/Master/JCBに対応しており、日本のカードも登録可能。


(20年6月追記)

日本のカードを登録しようとすると弾かれるケースがあったとコメントを頂きました。仕様が変わったかもしれません


■カード登録

これでタイ現地セブンイレブン、マクドナルド、バーガーキング、サブウェイなどの実店舗でスマホ決済が可能になる。

残高チャージと送金

次はTrueMoney Wallet内で使える残高のチャージ。

アプリ残高があれば決済時利用の他に、友達同士でのアプリ間送金が可能になり、また残高を銀行口座へ出金することも出来る。

残高のチャージ手段は直接銀行口座と連携する方法、ATMやネットバンキング経由で振り込む方法、店舗やチャージ機で入金する方法がある。

■チャージ手段

  • 銀行口座連携
    (SCB,KTB,KBANK,BBL)
  • ATM/ネットバンク(Krungsri,TMB,TBank,CIMB,GSB)
  • 店舗
    (セブン、ファミマ、その他)
  • チャージ機

手数料はどの場合も無料。

今回ネットバンキングより試しに50バーツをチャージしてみたが特に難しいことは無かった。

■ネットバンキングよりチャージ

残高を友だちのアカウントに送る場合は相手の携帯番号を指定して手続きを行う。手数料は無料。

銀行口座へ出金する場合はアプリ内で口座情報を入力して送金する。こちらは15バーツの手数料がかかる。

■アプリ間送金と口座出金

バーチャルカードの発行

次はアプリ内で発行可能なバーチャルプリカ。

TrueMoney Walletではウォレット残高の範囲内で利用可能なプリペイドカード”WeCard”をアプリ上で作ることが出来る。

■バーチャルプリカ

ネットショッピングや航空券購入などにタイバーツ建てで決済を行いたいがカードを持っていないという人には最適なサービス。

またWeCardには国際ブランドのMasterが付帯しているため、日本の海外通販でも利用することも出来る。

SIMカードのトップアップと通信パッケージの購入

次はSIMカードのトップアップと通信パッケージの購入。

タイてまSIMカードを買うと①トップアップと②パッケージ購入という2つの言葉が出て来る。

非常にややこしいのだがトップアップとはSIMカードに残高をチャージすることで、そのチャージ残高から利用シーンに応じて通信プランを購入するのがパッケージ購入となる。

空港などでSIMを買った初回時には予めパッケージが追加されているが、期限が過ぎてしもトップアップをして再度通信プランを買うことが出来る。

TrueMoney Walletの場合は系列の通信会社TrueMoveのトップアップとパッケージ購入に対応しており、アプリ内で手続きを行うことが出来る。

■トップアップとパッケージ購入

TrueMove以外の大手通信会社AISとDTACの場合はトップアップのみに対応しているが、手続きは先程のバーチャルプリカを使ってカード決済を行う流れになる。

■AISとDTAC

いずれにしろアプリ内で完結するのは良い。

請求書支払い

最後に請求書支払い。

TrueMoney Walletは電気、ガス、 水道、 クレジットカード、保険など様々な請求書の支払いに対応している。

■請求書一覧(一部)

請求書のバーコードを読み取って精算することも可能。

タイ語なので詳細はよく分からないが日常生活に必要な分はこれでカバーできるのではないかと。

旅行者が便利に使うにはSIM2Flyとの組み合わせがベスト

TrueMoney Walletの登録にはタイのプリペイドSIMの番号を使って登録をすることも出来るが、残念ながら一度会員登録が完了するとアカウントに紐づく携帯番号変更は出来ない仕様になっている。

クレジットカードを紐付けてアプリ決済に使うだけであれば、一度アカウントを作ってしまえばタイの携帯番号は以後不要になるのだが、機種変更時や他のサービスを使う際にはSMS認証が求められる。

従って一番の理想は使い捨てSIMの携帯番号ではなく継続的に使えるタイの携帯番号を持つ事になる。

そんな時にピッタリなのが世界中で使えるタイAIS社のSIM2Fly。

SIM2Flyは海外旅行時に活躍するSIMカードでこれ1枚で世界70カ国以上の通信に対応をしている。またタイのSIMカードではあるが、チャージも日本のLINE Payを使って行う事が出来るため、日本に居ながら携帯番号を含めてSIMを維持することが出来る。

これがあれば海外旅行時用SIMとして普段からSIM2flyを利用しつつTrueMoney Walletにも活用が出来る。

この組み合わせは最強。

SIM2Flyの詳細は次の記事にまとめているのでぜひご確認のうえ、TrueMoney Walletのアカウントを作成する際は使ってみてください。

◯SIM2Flyについて

プリペイド型SIMのAIS SIM2Flyのご紹介。 タイの大手通信会社が提供するSIMで、これがあれば世界各国でネットに接続ができる...

以上です。

コメント

  1. はじめ より:

    突然の、質問です。よろしくお願いします。
    登録した日本のクレジットカードから、
    ウオレット残高にチャージできないのでしょうか?

    • mdish より:

      クレジットチャージは出来ないようです・・。店舗チャージ、ATMチャージ、ネットバンキングチャージのいずれかのみでした

      • はじめ より:

        ありがとうございます。
        日本国内からは、チャージできないですね。
        タイに行ったときに、チャージします。

  2. ぐっさん より:

    日本のクレジットカードも登録できるとのことでしたが、日本のVISA、Masterカードで登録しようとしたのですが、できませんでした。
    仕様が変わってしまったのでしょうか?

    • mdish より:

      コメントありがとうございます。楽天カードのマスターでは同じく登録出来なかったです。

      一方でビューカードのJCBは登録出来たのでTrueMoney側で日本のカードを無効にしているというよりはカード会社毎にセキュリティレベルが異なり、そこで弾いているのかもしれません

      • ぐっさん より:

        ご返信ありがとうございます。
        先ほど、こちらでもカード会社に問い合わせてみたところ、カード会社側での登録は完了しているので、true money wallet側で、なんらかの理由で、ブロックしているとの回答でした。
        この辺りの事情は、なかなか、釈然としませんね。。。

        • mdish より:

          なるほど。記事を書いた当時は全て問題なかったのですが昨日試した結果が上記だったので、おっしゃるとおり仕様が変わったのかもしれません・・

          記事内に注意点として追記したいと思います