先日AT&Tがスピンオフとなったが、たまたま取引タイミングが良かったため最も高い利益が得られた。
AT&Tのスピンオフ
スピンオフとはご存知のとおり、会社が部門を切り離し新会社として独立させることで、今回はAT&Tが既存のメディア部門を新会社「ワーナー・ブラザース・ディスカバリー」として独立させWBDという銘柄で上場することになった。
スピンオフの効力発生タイミングは下記だった。
・権利確定:4/8(金)取引終了時点のT株保有者
・株式割当:4/11(月)
・割当割合:T1株につきWBD0.24株
権利確定時点で100株Tを持っていれば24株のWBDが貰える。
スピンオフに伴いAT&Tの株価が約19%下落
スピンオフに伴いAT&Tの株価は前日比で約19%下落している。これは新たな株式が割り当てられるのが原因。
口座内の評価損益はAT&Tが下落分マイナスになるが、WBDが追加されるため実質プラマイゼロ状態でスピンオフ直後の取引は始まり、その後それぞれ違う動きをする。
これがスピンオフ時の一般的な株価推移。
株価下落前にAT&T株は売却してWBD株割当分も貰う
今回行った取引において株価下落前の価格でAT&Tを売却し、更にWBD株の追加割当も貰えている。
これは4月8日満期のTコールオプションを売建て、オプション保有者の権利行使に伴いT株は自動売却となったものの、スピンオフ権利確定日時点では株保有という扱いになるため、WBD株も追加で貰えたという状況。
分かるように順を追って説明すると次のようになる。
①4月以前
・T100株保有
②4月4日
・4/8終了時点でT株が$24を超えた場合、T100株@$24が自動売却されるオプションを売建てる
③4月8日
・市場取引終了時点のT株価は$24.18
④4月9日
・基準到達に伴いT100株@$24で自動売却処理
④4月11日
・4/8終了時点ではまだT株保有者ということでWBD割当
・そのままWBD売却
この取引でAT&Tの売却益1万円に加えてWBDの売却益も7万数千円ほど得られている。このような挙動になるとは全く意識していなかったのでかなり運が良かった。
逆にオプション権利を行使してTを$24で買った人は含み損状態なのにWBDの割当もないという悲惨な状態になっているはず。恐ろしい・・。
こんなこともあるという事は今後注意しなければ。
ただ、そもそも証券会社側が処理をミスっているという可能性も無くはないのでしばらくは様子見する。(この会社は過去何度もやらかしているので)
以上です。