アメリカ株をドル通貨で取引していると為替変動で円安が進み困ることがある

米国株をドル建てで取引していると円安進行時に不都合が生じることがある。

円換算した見た目上の資産額は増えるのでネット上だとイキる人が多いが個人的には結構困っている。

不都合①:売却益が多く出たことになってしまう

まずはこれ。

売却益が多いならそれで良いだろ?と思うがドル通貨では評価額が無いのに円換算すると多く儲けが出ている状態になり、そのまま外貨建てで利確すると税金を多く払うことになってしまう。

具体的には次のようなケース。

■具体例
購入 売却
為替 1ドル=110円 1ドル=120円
数量 100株 100株
単価 $200 $200
ドル
取引額 $20,000 $20,000
売却益 $0
取引額 ¥2,200,000 ¥2,400,000
売却益 ¥200,000

全てドル決済であっても日本円で利益を得たという扱いになるため、この取引ではドル利益がゼロなのに日本円換算分が課税され税金が差し引かれる。

上記は極端なケースだが、ドル取引のみを行っている場合は購入時より円安が進むと売却時に多くの税金が発生してしまいちょっとの金額でも利確がしずらくなる。

これはかなり困る。

不都合②:配当金を多く貰ったことになってしまう

次は単純に配当金額が多くなってしまうというもの。

これもドル通貨で配当を貰ったとしても結局は円換算して納税金額を定める必要があるので円安が進んだ状態で配当を貰うとより多くの税金を払うことになる。

■例
ドル配当 円換算
1ドル=110円 $100 ¥11,000
1ドル=120円 $100 ¥12,000

円安時は口座管理画面上の円換算金額がより多く見えるだけであって実際のドル資産は大きく増えている訳ではない。

円安で生じるデメリットを解消するには?

円安が進むと取引で得た収益にかかる税金が増えてしまう。これを解消するのはシンプルに得たドルを円へ両替するという方法。

特定口座を使って取引をしていると源泉徴収分のみが引き落とされるが、ドル建て分を全て円にしてしまった方が実際の課税対象となる円換算金額と一致するので分かりやすい。

例えば自分が使っているサクソバンク証券では取引は全て円貨で行われるので為替変動によって生じるデメリットはほぼ無くなるし、別で使っているIB証券であれば為替手数料も1取引250円とそこまで大きな金額ではない。

急激に円安が進んでいるこの状況においては都度実行している。

円安のメリットもある

円安が進むことのメリットももちろんある。

例えばドル資産上は評価損であっても円取引を行っていると円安により評価益になることがある。

例えば次の取引はドルだと▲$76の評価損だが円だと+6,200円の評価益状態になっている。

■ドル評価損・円評価益

また日本で暮らし日本円を使っているのであれば配当やその他収益も都度円換算すれば貰える円はより多くなる。

あと人によっては見た目上の資産額が増えて嬉しいというのもあるが、個人的にはこれはメリットと言えないと思っている。

以上です。