【2021年最新】MM2Hの新条件が発表された。これはエグすぎる

コロナにより停止していたマレーシアの居住ビザMM2Hの受付再開が発表された。

条件の厳格化は従来より予想されていたものだがかなりエグい内容になっている。

MM2Hの新条件(2021年8月公表時点)

マレーシアの主要ニュースサイトによるとMM2Hは2021年10月より受付を再開する。その際に次の新しい条件が適用となる。

■MM2Hの新条件
  • 人数制限:マレーシア人口の1%以内
  • 滞在条件:年間90日以上の現地滞在
  • 収入条件:月収RM40,000(≒104万円)
  • 資産条件:RM150,0000(≒3,900万円)
  • 預託金条件:RM10,000(≒2,600万円)
  • 有効期限:5年
  • 年齢条件:35歳以上
  • 参加費:RM5,000(≒13万円)
  • ビザ代:RM500/年(≒1.3万円)

※1リンギット=26円で計算

ちょっと条件キツすぎじゃない?

新旧条件比較

従来の条件との比較は下記のとおり。

■比較
旧条件 新条件
収入条件 RM1万以上(26万円) RM4万以上(104万円)
資産条件 50歳以上:RM35万以上(910万円) RM150万以上(3.9千万円)
※年齢毎の条件不明
50歳未満:RM50万以上(1.3千万円)
年齢制限 無し 35歳以上
現地滞在条件 無し 90日以上
預託金
50歳以上:RM15万(390万円) RM100万(2.6千万円)
50歳未満:RM30万(780万円)
参加費 無し 申請者:RM5千(13万円)
同伴者:RM2.5千(6.5万円)
ビザ代 RM90/年(2.3千円) RM500/年(1.3万円)
預託金引出し
50歳以上:RM5万(130万円) Max50%(1.3千万円)
50歳未満:RM15万(390万円)
有効期限 10年 5年

こうして見るとかなり強気な条件変更と言える。

新条件の適用対象者は?

新条件が適用されるのはニュースには記載されていなかったが、マレーシアの現地情報を日本語に翻訳して紹介してくれているSNSユーザーによると次とのこと。

旧条件でビザを取得した人も更新時に新条件を満たす必要があるらしい。

個人的な感想と今後について

今回の発表を見て個人的に思ったのは、

このレベルの金持ちなら移住先にマレーシア選ばないだろ。普通に考えて

というもの。

金持ちじゃなくても狙えるということで人気のあったMM2Hだが、このレベルまで条件を引き上げたところでターゲット層とする金持ち達はマレーシアじゃなくてシンガポールとかオーストラリアとかカナダとかマルタとかに移住すると思う。

今回の条件改定は政府がコンサル会社に委託して他国の条件を見ながら作ってもらったとのことだが、リタイアメントビザや投資ビザを提供している他の国と比べてマレーシアは自国を過大評価し過ぎな気がする。これであればタイのタイランドエリートとかフィリピンのクオータビザとかの方が断然コスパが良い。

MM2Hは学生時代に存在を知り、他国の事例を元に既にビザを取得している人は旧条件がそのまま適用されるケースが多いというこで改悪される前に早く取得する計画を立て、まだ20代だった2016年にゲットしている。

当初より条件が厳格化されることは折込済みだが、既存ホルダーへも新条件が適用になったのは可能性はゼロではないと考えていたものの現実になってしまって非常に残念。

とはいえ自分が持っているビザの更新期限は2026年とまだ時間はある。今回の条件改定により申請者が減るとか既存のホルダーが更新出来ず帰国者が増えるとかで見直しが入ったりすることを密かに願いたい。(現地のビザ屋とか不動産屋とかキレたりしそう)

公式サイトでの案内を定期的にチェックしたいと思います。

○MM2H公式サイト

以上です。

コメント

  1. snow より:

    有益な情報ありがとうございます。
    コロナ明けに申請しようかと思っていましたが、
    この条件はキツイですね。

    ただ、コロナ対策で失敗した首相が辞任しましたし、
    政権が変わったらまた変わるかもしれないので、
    そこら辺に淡い期待を持っています。

  2. エボ太郎 より:

    管理人様、初めまして。
    MM2Hを2020年6月に申請したのですが、コロナで保留となっており、
    落ち着くまでは仕方ないと気長に待つつもりでした。
    そんな中、今回の大幅な条件引上げ。
    さすがにこのままだと諦めざるを得ませんね。
    こうなるとタイやフィリピンをあたりしかダメそうです。
    ただ、日本もひどいですが、コロナ禍の後進国の状況見ると、
    やはり日本以外は怖いと実感。
    先進国の海外行ければいいのですが、条件が高過ぎて無理。
    海外移住ではなく国内移住しかないのかな?

  3. mdish より:

    コメントありがとうございます。ここまで大幅な条件変更になるとは思わなかったので非常に残念です。今後変わることを個人的には期待してますがどうなることやら・・

  4. 通りすがり より:

    こんにちは。
    2022年からマレーシアで導入される国外所得への課税ですが、永住者だけでなく、居住者全般が対象です。
    実運用はどうなるかまだわかりませんが、マレーシアに送金された金額が所得税の対象になる模様。
    個人の生活費程度なら数年間はなんとかなると思います(支払いはマレーシア国外で発行されたカードを使用、家賃や大きな買い物は国外から直接相手の口座に振り込むなど)

    • mdish より:

      ありがとうございます。マレーシアで直接受取る国外収入に対する課税だと思っていました。そうで無ければ国外の貯金から送金された資金と識別できなくなりそうです。

      いずれにしろ規制が強化される流れは残念です…