確定申告の時期になりましたが、皆さん支払いはどうしていますか?
税務署より送付される振込用紙で支払う人も多くいると思うが、実は所得税はクレジットカードを使って納税することが出来る。
ポイント還元と組み合わせてお得に支払えるのでぜひ紹介したい。
この記事の目次
国の税金はクレジットカードで支払える
所得税やその他の国税はクレジットカードを使って納付することが出来る。
これは裏技的に紹介される電子マネーを経由する方法とかではなく、国税局が運営するクレジットカード納税サイトを使って支払うというやり方になる。
■国税クレジットカードお支払サイト
納付可能な税金の種類は次のとおり。
■納付可能な税目
・申告所得税及復興特別所得税・消費税及地方消費税・法人税・法人税(連結納税)・地方法人税・地方法人税(連結納税)・相続税・贈与税・源泉所得税及復興特別所得税(告知分)・源泉所得税(告知分)・申告所得税・復興特別法人税 ・復興特別法人税(連結納税)・消費税・酒税・たばこ税・たばこ税及たばこ特別税・石油税・石油石炭税・電源開発促進税・揮発油税及地方道路税・揮発油税及地方揮発油税・石油ガス税・航空機燃料税・登録免許税(告知分)・自動車重量税(告知分)・印紙税・国際観光旅客税・国際観光旅客税(告知分)
車の所有者が払う「自動車重量税」や不動産売買などの登記時に発生する「登録免許税」っぽい記載もあるのだが、これは「告知分」という未払いや修正などの理由で税務署より納税を求められた際に収めるものになるため、サラリーマンや個人事業主は基本的に「申告所得税及復興特別所得税」の支払いがメインの利用になる。
クレジットカードのポイント還元でお得になるが手数料には注意が必要
税金の納付をクレジットカードで行うというこで、決済時に利用したカード会社の還元を受けることが出来る。
実際に昨年納税した際のカード明細はこんな感じ。
決済額の1%が割引になるp-oneカードを利用しているので納税額に対して2,236円の還元が得られている。
ただ、注意すべきなのは国税クレジットカードお支払サイトでは納税額1万円毎に76円(税別)の手数料が発生するという点。
支払いサイトでは次のように案内されている。
5. 納付税額に応じた決済手数料がかかります(最初の1万円までは76円(消費税別)、以後1万円を超えるごとに76円(消費税別)が加算されます。)。
また、分割払い・リボ払いの場合は、別途各カード会社の定める手数料が発生する場合がありますので、ご利用の前にカード会社へお問い合わせください。
なお、決済手数料は国の収入になるものではありませんので、誤って納付手続をされた場合、還付等の対象にはなりません。
手数料分を加味すると還元率0.9%未満だと損になり1.0%でも金額によってはマイナスになる場合がある。
そんなことでいちいち計算するのが面倒だと思い、納税額とクレカ還元率に応じた損得試算表を今回作った。
実際に数字を入力するとこんな感じ。
入力欄に納税額と支払いに使う還元率を入力すれば損得の結果が出る。
例1:納税額15万円。還元率1.0%の時
納税額15万円を還元率1%のカードで支払うと258円分プラスになる。
内訳はこんな感じ。
納税手数料は1,254円でポイント還元は1,512円。
この差分がプラス分となる。
例2:納税額15万円。還元率0.5%の時
還元率0.9%未満の場合はどのケースでも損する。
内訳を見ると次のようになる。
カード払いにすることで口座振替までの間、支払いを先送りすることが出来る。
キャッシュフローを少しでも良くしたいという人なら、手数料で多少マイナスになってもカード払いをするというのもあるかもしれない。
実際にクレジットカードで税金を支払う。e-Taxなら超簡単!
国税クレジットカードお支払サイトの使い方は非常に簡単。案内に従って必要項目を入力し、税金を支払えばよいだけ。
1つ1つ情報を入力しても良いのだが、e-Taxであれば申告情報が連携されるのでそのまま精算へ進めることが出来る。
納付完了までの流れを実際の画面で見せる。
まずは申請完了後にe-Taxの受付けシステムへ進む。
マイナンバーカードまたは利用者識別番号でログインが出来る。
メインメニューからメッセージボックス一覧へ進む。
一覧から納付完了に関するメッセージを開く。
納付金額が表示されるので下の方へ進みクレジットカード納付をクリックする。
他にもコンビニQRコード納付やインターネットバンキング納付が可能。
自動で国税クレジットカードお支払サイトに情報が連携された状態になるのであとはカード情報を入力して決済を行う。
無事完了画面が出たら終了。
難しいことは無い。
今回は海外発行のVisaカードを使って納税をしてた。投資収益やアドセンス収益などをマレーシアの銀行利息だけでまかなうことが出来た。
ちなみに確定申告の受付けは毎年2月中旬より開始されるが、実は開始日を待たずに申告と納付手続きをすることが出来る。
自宅から確定申告書をe-Taxで送付して納付もネットで行う
e-Taxを使えば確定申告書を電子送付することができ、さらにクレジットカード納付やネットバンキング納付をすれば確定申告の一連の作業がすべて自宅に居ながら完結させることが出来る。
スマホに対応したり、マイナンバーカードがなくてもID/PWの利用が出来たりとe-Taxは以前より使いやすくなっている。
まだ紙と郵送で確定申告をやっている人は是非この機会にe-Taxを使い始めてみてはいかがでしょうか?
参考までにMacでマイナンバー使ってe-Tax申告する方法を載せておきます。
○Macでe-Tax
以上です。