先日ラーメン一風堂の運営元企業「力の源ホールディングス」の株を買った。
ラーメン株投資はラーメン山岡家運営元企業「丸千代山岡家」に続いて2銘柄目。
ぜひご紹介したい。
この記事の目次
投資実績
株数:100株
単価:880円
投資金額:88,000円
9月末の権利確定時は10万円超えであったが権利落ち後は7~800円台で推移している。
ラーメン一風堂を運営する力の源ホールディングス
力の源ホールディングスは博多発祥のとんこつラーメン店「一風堂」を展開する企業。
創業は1985年で福岡の大名に1号店を出店し、その後1994年の新横浜ラーメン博物館出店をきっかけに知名度を得て全国展開に至った。
今では国内外で270店舗以上を運営する企業に成長している。
主力メニューは創業時から提供しているラーメンがベースの白丸元味と後に追加された赤丸新味の2つ。白丸と赤丸の呼び名で親しまれている。
株式公開は2017年3月マザーズ上場時に行っており、翌2018年3月には東証一部への指定替えをしている。
力の源ホールディングスの業績・配当推移
力の源ホールディングスの業績推移は次の通り。
(百万円) | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | 営業利益率 |
---|---|---|---|---|
2016/3期 | 20,865 | 502 | 125 | 2.41% |
2017/3期 | 22,430 | 609 | 271 | 2.72% |
2018/3期 | 24,451 | 905 | 634 | 3.70% |
2019/3期 | 27,466 | 957 | 615 | 3.48% |
着実に売上を伸ばしている。
次にキャッシュ・フローの状況について。
(百万円) | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF |
---|---|---|---|---|
2016/3期 | 1,087 | -1,670 | 507 | -583 |
2017/3期 | 914 | -977 | 961 | -63 |
2018/3期 | 1,411 | -1,583 | 98 | -172 |
2019/3期 | 2,207 | -1,180 | -260 | 1027 |
素人なので良いのか悪いのか判断はつかないが、めちゃくちゃ投資しているというのは分かる。
そして配当実績と配当性向。
1株あたり配当 | 配当性向 | |
---|---|---|
2016/3期 | 3.00円 | 49.3% |
2017/3期 | 6.00円 | 45.7% |
2018/3期 | 9.00円 | 32.3% |
2019/3期 | 8.00円 | 30.5% |
今回100株8.8万円で購入したので配当利回りは0.91%。
利回りだけで見るとあまり魅力的ではない。
力の源ホールディングスの株主優待
力の源ホールディングスは株主優待を実施しており、保有株数と期間に応じて自社店舗割引優待と優待券が貰える
保有期間問わず | 継続保有期間1年以上 | |
---|---|---|
100株以上 | 10%割引カード |
優待券2枚追加
|
1,000株以上 | 15%割引カード +優待券6枚 |
|
3,000株以上 | 20%割引カード +優待券6枚 |
従来は割引優待のみであったが2018年より長期保有者向けに優待券が導入され、2019年には1,000株以上保有の株主向けに期間を問わず優待券を進呈するという拡充が行われた。
優待券はグループ運営店舗でラーメン1杯と交換が出来るのだが、同伴者がいる場合は同伴者分も提供してもらえる。
また割引カードは1のつく日(1日、11日、21日、31日)に利用すると保有株数を問わず一律20%引きになる。
フードコート専門業態IPPUDO RAMEN EXPRESSなど複数のブランドを展開
力の源ホールディングスは一風堂のみならず複数のブランドを展開している。
ブランド | 内容 |
---|---|
一風堂 | 博多ラーメン専門店 |
IPPUDO RAMEN EXPRESS | フードコート専門のラーメン業態店 |
1/2PPUDO | 女性客をターゲットとした小サイズラーメン専門店 |
五行 | 焦がしラーメンと一品料理が楽しめるラーメンダイニング |
名島亭 | 福岡発の博多長浜ラーメン店 |
PANDA EXPRESS | アメリカ風中華料理専門店 |
イチカバチカ | うどん居酒屋 |
因幡うどん | 福岡発のうどん専門店 |
行集談四朗商店 | 沖縄料理居酒屋 |
一風堂とIPPUDO RAMEN EXPRESSは業態コンセプトが異なっており、前者は従来からの博多ラーメンを提供する店舗で、後者はフードコート内で素早く提供できるラーメンメニューが中心の店舗になる。
また因幡うどんは博多の老舗うどん屋であるが、後継者問題に直面していたところを力の源ホールディングスが事業継承を行いグループ化している。
PANDA EXPRESSはカルフォルニア発のアメリカ風中華料理レストランで過去日本から事業撤退をしているのだが、2016年に力の源ホールディングスと合弁会社を設立し、再進出を行っている。
ここではよく映画やドラマで見る四角い箱に入った中華料理を食べることが出来る。
■PANDA EXPRESS
積極的に海外出店をしている。ラーメン文化のグローバル化に貢献!
力の源ホールディングスは上場前の早い段階から海外展開に力を入れており、現在15ヶ国・地域110店舗以上を展開し、海外売上比率は30%を超える状況となっている。
■海外出店歴
08年:アメリカ
09年:シンガポール
11年:香港
12年:台湾、中国、オーストラリア
13年:マレーシア
14年:タイ、フィリピン、インドネシア、イギリス
16年:フランス
17年:ミャンマー
19年:ベトナム、ニュージーランド
ここまで積極的に海外展開を加速させているのは、新横浜ラーメン博物館への出店をきっかけに知名度を獲得し全国展開へつながったという成功体験に基づく戦略のためとインタビュー記事で担当者が説明している。
つまりラーメン博物館への出店で多く注目を得たのと同じように、海外進出ではまずはニューヨークやシンガポールなどの主要国都市部へ出店し、そこで知名度を得てから徐々に店舗数を拡大していくという戦略になる。
この際、ブランドイメージを確実に浸透させるために欧米地域では主に直営で店舗運営を行い、店舗拡大を進めているアジア地域ではライセンス形式での展開を行うという分け方がされている。
19年11月時点 | 店舗数 | 内)ライセンス | 直営比率 |
---|---|---|---|
アメリカ | 12 | 0 | 100% |
シンガポール | 9 | 0 | 100% |
中国・香港 | 34 | 34 | 0% |
台湾 | 12 | 0 | 100% |
オーストラリア | 8 | 2 | 75% |
マレーシア | 5 | 5 | 0% |
タイ | 16 | 16 | 0% |
フィリピン | 9 | 9 | 0% |
インドネシア | 5 | 0 | 100% |
イギリス | 3 | 0 | 100% |
フランス | 3 | 0 | 100% |
ミャンマー | 2 | 2 | 0% |
ベトナム | 2 | 2 | 0% |
ニュージーランド | 1 | 1 | 0% |
海外出店は今後も積極的に進めていき、2025年までに海外の店舗数300店を目指すとしている。これからの業績の伸びに期待が出来る。
ということで今回の株購入をきっかけに日本のラーメン文化を世界へ発信する力の源ホールディングスの活動を応援していきたいと思う。
ちなみに別のラーメン株紹介記事をこちらに書いています。
◯ラーメン山岡家運営元企業への投資
以上です。