先日109シネマズグランベリーパークにて4DX with ScreenXを体験してきた。
鑑賞したのはボヘミアンラプソディ。
座席が動いたり風が吹いたり水がかかったりする4DXと正面・左右に映像を投影するScreenXが組み合わさった特別上映で臨場感たっぷりのライブシーンを体験することが出来た。
これは単なる映画鑑賞ではなくテーマパークのアトラクション体験。
ぜひご紹介したい。
この記事の目次
4DX with ScreenXとは?
まず始めに4DX with ScreenXとは何なのかを説明。
4DX with ScreenXは4DXという座席に様々な仕掛けが備わった劇場システムとScreenXという正面左右に映像を移す上映システムが組み合わさった特別上映のこと。
4DXでは例えばカメラワークや主人公の動きに合わせて座席が上下左右に動いたり、シーンに応じて風や水が吹き出したり、まるでテーマパークのアトラクションに乗っているような体験が出来る。
■4DX
■4DXの仕掛け一覧
・前後振動・左右振動・上下振動・バックシェイカー・ボトムシェイカー・ミスト・香り・煙・風・フラッシュ・エアーショット・フェイス エアー・バブル・雨・バックティックラー・レッグティックラー・嵐・雪
そこに左右270度まで広がったScreenXの投影システムが加わって映像の中に入った感覚を味わうことが出来る。
■ScreenX
4DX with ScreenXでは上映前にデモムービーが流れるのだがその内容がこれ。
■4DX with ScreenXデモムービー
かなり迫力があるので衝撃を受けると思う。
これらは特別上映ということで高い鑑賞料金が設定されている。
4DX | 4DX 3D / 4DX with ScreenX |
|
---|---|---|
一般 | 2,900円 | 3,300円 |
大学生 | 2,500円 | 2,900円 |
高校生 | 2,000円 | 2,400円 |
4DX with ScreenXを体験
今回訪れたのは19年11月リニューアルオープンしたグランベリーパーク内の109シネマズグランベリーパーク。
ここは109シネマズ初の4DX with ScreenXが導入されたシネコンとなる。
4DX with ScreenXの鑑賞料金は通常3,300円なのだが、今回は期間限定の特別料金ということで2,000円で事前にチケットを購入している。
株主優待を利用すれば1,600円。
館内はかなり幻想的なデザイン。
109シネマズグランベリーパークではシネマポイントカード会員限定のラウンジが設置されており開演時間までのんびり過ごすことが出来る。
コンセントもあるので非常に快適。
そして開演10分前になって入場開始。
水が出たり席が動いたりするので4DXでは手荷物をロッカーへ預け入れられるようになっている。
荷持をしまって入り口へ。
既に雰囲気が出ている。
そしてシアター内。
一般上映と比べると席数が限られるのでコンパクトな作りだが、それぞれの座席はかなり大きい。
席にはボタンが付いており、水がかかるのが嫌な人は予めオフにすることが出来る。
ただ、霧吹きをほんの少しかけられる程度なのでそこまで気にする必要はないと思う。
そしてScreenXということで両壁をよく見てみるとプロジェクターが付いている。
この回は遅い時間にも関わらず満席となった。
4DX with ScreenXで体験できる特殊機能
今回鑑賞したのはボヘミアン・ラプソディ。
感想はズバリ「これは単なる映画ではなく臨場感たっぷりの映像アトラクションだ!」というもの。
作品によって体験できる特殊効果は異なるが、今回の4DXとScreenXで体験したの次のようなものであった。
4DX:カメラワークに合わせて上下に動く
映画を見ているとよく分かると思うが、カメラワークが下から上に動いて全体を写すシーンであったり、上から下へ移動して特定の人物にフォーカスするシーンがあったりするが、それに合わせて座席も上下に動く。
これはゆったりした動き。
4DX:主人公に合わせて座席が揺れたり振動が伝わったりする
次はカメラワークではなく主人公の動きに合わせて座席が動くというもの。
例えば主人公の乗った車が左右に揺れるのに合わせて座席も動いたり、ジャンプして着地するのに合わせて座席から振動が伝わったりする。
シーンによっては結構激しく動く。
4DX:雨のシーンに合わせて水がかかる
雨のシーンでは映像に合わせて座席から水が発せられ、顔にかかる。
水と言っても霧吹きをサッとかけられる程度なので化粧が崩れるとか服がビチャビチャになるとかの心配をする必要はない。
4DX:ライブシーンに合わせてフラッシュが焚かれる
ボヘミアン・ラプソディではコンサートホールでのライブを行うシーンがいくつかるのだが、ストロボと合わせてシアター内でもフラッシュが焚かれる。
本物のライブのような雰囲気を味わうことが出来る。
ScreenX:ライブシーンに合わせて観客が見渡せる
ライブシーンではScreenXの特徴を上手く使い、メイン画面にステージを写しつつ両スクリーンで観客をぐるりと見渡すことが出来る。
ScreenXでは視野を270度まで広げられるのでまるでライブ会場の中にいるような雰囲気を味わうができる。
ScreenX:特殊イメージが両脇のスクリーンに流れる
映像の視野を広げるという使い方のみならず、メインスクリーンでストーリーを流しながら両脇のスクリーンで特殊効果を流すという利用もある。
具体的には主人公達が歌っているシーンに合わせて両脇ではイメージビデオのような映像を流したり、ボーカルをメイン画面に写しながら、キーボードやドラム担当を両スクリーンに別投影するという方法もとられていた。
注意事項・留意点
全く新しい体験が出来る4DX with ScreenXだがいくつか注意・留意すべき点がある。
いくつか取り上げる。
乗り物酔いに注意!
まずは人によっては乗り物酔いするというもの。
4DXでは作品内容によって座席が激しく動く場合がある。乗り物酔いしやすい人は一応注意。
途中でトイレへ行く時に注意!
映画を見ている最中にトイレへ行きたくなることもあると思うが、4DXでは結構席が揺れたりするので転ばないよう気をつける必要がある。
体験可能な特殊効果は作品によっては異なる!
4DXには様々な特殊機能が備えられているが、1回の鑑賞で全ての体験が出来るわけではない。作用する機能は作品内容とシーンによってそれぞれ異なる。
作品中に雪のシーンが無いのであれば当たり前だが雪パウダーの効果は体験出来ない。
常に270度の映像体験ではない!
ScreenXの機能は常に作用している訳ではない。
ScreenXであっても基本的には通常上映と同じく正面のスクリーンで鑑賞をすることになり、シーンによっては両脇にも映像が投影される。
単なる映像鑑賞にどうやって付加価値を付けていくか
今の時代Amazon PrimeやNetflixがあるおかげで月額1,000円前後で手軽に映画を見ることが出来るが、映画館だと1回の鑑賞で2,000円近く払うことになる。
映画館で映画を見るという文化はまだ一般的ではあるがここまで差はが大きいと将来的に映画はPCやスマホで見るものというふうになりかねない。
そんなことで今後のシネコン業界に求められるのはいかに付加価値のある映像体験を提供するかという部分になってくる。
そのような中でも109シネマズではIMAXを日本で初めて導入するなど積極的に新しい体験を提供し続けてきており、今回の4DX with ScreenXもそんな時代の変化に対応して新たに提供を始めた高付加価値な映像体験の一つとなる。
109シネマズには業界のリーダーとして引き続き頑張ってもらいたいと思う。
ちなみにIMAXやIMAXレーザーなどの他の特別上映はこちらで解説している。
気になる方はどうぞ。
◯IMAXとIMAXレーザーの違い
以上です。