大戸屋ホールディングスから株主優待が届いた。
内容はグループ店舗で使える食事券。
株主優待実績
◯保有:100株
◯優待:2500円分
庶民の定食屋さん大戸屋
大戸屋は関東を中心に定食屋チェーンを展開する外食企業。
1958年に低価格が売りの大衆食堂として池袋で創業し、その後コンセプト転換を行い、誰でも気軽に入れる定食屋としてブランドを確立していった。
大戸屋の売りは店内で作る手作り定食。
通常外食産業は店舗のオペレーション効率を高めるために食材の加工を専門に行うセントラルキッチンを持ち、ある程度調理した段階で各店舗へ食材を配送をしている。
これにより店舗内での加工・調理の手間を省き、効率的に食事を提供出来るようにしている。
大戸屋はその一方で手作りにこだわりを持っており、セントラルキッチンを使わずメニューは全て店内で作っている。
結構作るのがめんどくさそうな酢豚とか鍋物とかのメニューもあるのに、全部店舗内で作る。結構凄い。
自分は大戸屋は高校の頃から通うようになり、今でもちょくちょく食べに行く。
食に対するこだわりもあってか、客層は中高生からファミリー層、ご年配者までとかなり幅広いといつも感じる。
それだけ多くの人に親しまれているお店だというのが分かる。
大戸屋が運営する店舗数は2017年3月末時点で国内 348店舗、海外 93店舗になる。
大戸屋の株主優待
大戸屋は株主優待制度を採用している。
内容は自社店舗で使える食事券。保有株数と保有期間に応じてもらえる額は異なる。
保有株数 | 保有年数 | 株主優待 |
100株以上
|
3年未満 | 2,500円分 |
3年以上 | 3,000円分 | |
1,000株以上
|
3年未満 | 13,000円分 |
3年以上 | 14,000円分 |
保有期間に応じた優遇制度は2017年3月末権利確定分より導入された。
貸株やっていると長期保有者優待の対象外になる
自分は大戸屋の株を2010年に購入しているので、もう7年近く継続保有をしている。
ただ、今回新設され長期保有優遇の対象外となっていた。
この原因は株を証券会社に貸し出して、金利収入を得るという貸株というサービス。
大戸屋は今回の長期保有優遇の導入にあたり、継続保有の条件を次の用に定めている。
(3)継続保有条件について
① 毎年3月 31 日を基準日とし、同日付の株主名簿に記載された株主様を対象といたしま す。
② 継続保有の判定は半期ごと(毎年3月 31 日および9月 30日)の株主名簿に、「同一の株主番号」で連続して7回以上記載された株主様を、継続保有「3年以上」といたします。
※上記以外に臨時に株主名簿を確定させた場合、当該株主名簿への記載も必要となります。
大戸屋IRニュース(http://www.ootoya.jp/news/wp-content/uploads/2016/12/irnews161130.pdf)より
重要なのは②の「同一の株主番号」という部分。
貸株は自分が保有している株式を証券会社に貸し出して金利をもらうサービスであるため、貸株に申し込むと一時的に該当銘柄を保有していない状態になる。
通常は権利確定前までに貸出株を戻すことで配当・優待の権利は残しておくことは出来るのだが、状況よっては株主番号が変更となり、長期優待の対象外となってしまうことがある。
貸株サービスを提供している証券会社各社はこの件について、注意喚起を行っている。
- 発行会社によっては、決算日以外でも臨時株主総会などで株主を確定し、株主名簿として登録した場合、その株主データを長期保有の株主条件として含む場合がございます。
- ※貸株を利用して自動返却された場合、同一の株主番号であるという保証はございません。
- ※長期保有による株主優待をご希望のお客様に関しましては、上記注意事項を十分ご理解の上、貸株をご利用になるかどうかをご判断ください。
楽天証券(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/lending/rule.html)より
優しい会社であれば、株主番号が変わっても住所や氏名等で名寄せを行ってくれるのだが、今回の大戸屋のケースはそもそも9月末の株主名簿に載っていない(中間配当・中間優待がないため貸株の自動解除にならない)ため、同一株主扱いにはならなかった。
500円分の追加優待が貰えなくて残念。
ただ、大戸屋は貸株金利は現在1%もあるので、3年間貸株せずに保有して500円分を追加でもらうよりも、この利率なら金利収入を貰い続けた方が良い。
条件が悪くなっても最低0.1%は担保されているので、取り敢えず貸株継続かな。
いずれにしろ貸株設定時には今回のように長期保有優待が対象外になることがあるのでご注意ください。
以上です。
コメント
貸株をやりながら長期優遇をゲットするには
貸株に出されない端株を持っておくと良いです。
そうすることで、貸株に出している間も端株株主でいられます。
そして優待のない9月末にも手動で貸株解除をしておけば、
普段は貸株に出しておきながら、3,9月末に同一株主番号になります。
なるほど。その手があったのですね!ありがとうございます。早速1株2400円程度で発注しました。
情報のご提供ありがとうございました。