先日アメリカの証券会社(IB証券)の口座に残っていた現金728円を日本の銀行口座へ送金した。
手数料は一切かからず手続きした翌営業日に入金された。早っ!
IB証券への送金方法はよくネット上で見るがIB証券から日本の銀行への送金については情報が少ないので今回ご紹介したい。
この記事の目次
IB証券から日本円を手数料無料で送金するのにはソニー銀行が使える
IB証券関連のネット情報では日本の銀行→IB証券はよく紹介されているが、IB証券→日本の銀行の送金についてはあまり触れられていない。
そんなことで今回IB証券の口座にある日本円を日本の銀行口座へ手数料無料で送金する方法を紹介する。中継手数料や被仕向送金手数料など費用が一切かからず送金可能な送り先はずばりソニー銀行。
しかも手続きをしてから着金まではたった1営業日。
■送金から着金まで
- 7/11(土)朝:送金指示
- 7/13(月)昼:日本着金
IB証券側では米国時間で表示されている1営業日で着金している。しかも手数料は一切かかっていない。
かなり良い。
日本円が簡単に送金出来ると何かと便利
IB証券で簡単に日本円送金が出来ると何が良いのかというとIB証券は世界23通貨に対応しており、世界中の銀行口座間で入出金が可能でかつ、各通貨の両替コストが非常に安いという点にある。
例えばアメリカの銀行口座からIB証券へ米ドルを入金し、IB証券内で日本円に変換して日本の口座へ送金することがネットで出来る。この際、日本円↔米ドルの為替手数料は1ドルあたり0.00002ドル、最低2ドルのみ。
10万ドル両替しても手数料は同じなので銀行で手続きするよりも圧倒的に安い。
もちろん米ドルのまま銀行口座に戻したり、そのまま香港ドルやユーロ、シンガポールドルなど別の国の通貨へ両替して取引を行ったり、あるいはその通貨のまま送金することも可能。
日本の証券会社でも米ドルを含めた為替手数料を安くしているところは非常に多いが、最終的に日本円に戻して出金するしかないのでこの違いはかなり大きい。
海外転勤が多い人でもこれであれば日本に戻る際もお金を無駄なくスムーズに動かす事ができる。
IB証券で日本円送金を行う流れ
IB証券で送金を行う流れを説明。
まずはクライアントポータル画面へログインし入金・出金画面から出金を選択。
送金する通貨と送金方法を選択する。日本円の場合は銀行ワイヤ(振込)のみ。
振込先の銀行・口座情報の入力が求められるので今回はソニー銀行を入力。
銀行名のほかSWIFT/BICコードから指定することも出来る。
送金先情報を入力するとコルレス銀行(中継銀行)が表示されるので選択。もし別の中継銀行を使う場合は手動で入力する。
ソニー銀行の場合はMUFGが指定さているので修正は不要。
あとは指示に従って手続きを進めればok。
途中で見積もりとして手数料2,938円が発生する可能性があると表示されるがソニー銀行への送金であれば費用はかからなかった。
あとは入金を待つのみ。
ソニー銀行は日本非居住者でも銀行口座が維持出来るのでIB証券と相性が良い
通常、日本を離れ日本非居住者となった場合は銀行によっては口座解約を求められるケースがあるのだがソニー銀行は一部制約はあるもののそのまま利用し続けることが出来る。
大手のネット銀行であっても一律解約を求めてくるのにソニー銀行は違う。
○住信SBIネット銀行
〔口座情報〕 海外に転勤することになったのですが、変更手続きはどうすればよいですか?
海外勤務などで非居住者となる場合は、当社の口座を解約していただく必要があります。ご不明な点がある場合は、 カスタマーセンター までお電話にてお問合せください。
なお、フラット35(買取型)をご利用の場合は、別途、住宅金融支援機構へのご申告が必要です。融資実行後は状況によりお問合せ先が異なるため、お問合せ先について をご参照のうえお問合せください。
○楽天銀行
5.(非居住者による利用)
非居住者は楽天銀行口座を利用できません。また、すでに楽天銀行口座の利用を開始しているお客さまが非居住者になる場合は、事前に当行所定の方法により、当行へ通知のうえ、楽天銀行口座を解約しなければならないものとします。
楽天銀行より
○ソニー銀行
海外転勤・留学などをご予定の皆さまへ
すでにソニー銀行に口座を開設済みのかたは、海外への転勤・留学などにより税法上の非居住者(*)となられた後も、引き続きソニー銀行口座をご利用になれます。
ただし一部のお取り引きに制限があるほか、海外へ転居される際は、日本国内のご連絡先となるかたをご登録いただくなど、所定のお手続きが必要です。
ソニー銀行より
ということで海外証券会社のIB証券と入手金面でも口座利用面でもソニー銀行は相性が良い。海外居住者もぜひ活用してみてください。
ちなみに今回はソニー銀行への日本円送金であったがSMBC信託銀行への米ドル送金も過去試して成功している。SMBC信託銀行も海外居住時の口座維持が可能なのでうまく活用は出来るはず。
○プレスティア
日本円送金も次回試してみようと思う。
以上です。
コメント
SMBC信託銀行プレスティアから通貨換算せずに日本円を海外送金した際、ネット環境だけで申請は難しいようで、窓口で手続きする必要があるとSMBC信託銀行から伺いました。
それもあって、個人的に、ネットで申請可能かつ手数料が国内一安い為、国外送金は、三井住友銀行の一択です。