複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」の運営元ランシステムが12期ぶりに配当復活!来期も配当継続とのこと

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複合カフェ運営大手で「スペースクリエイト自遊空間」を展開するの株式会社ランシステムが12期ぶりに復配となった。

来期も配当を継続する旨アナウンスしているので期待ができる。

ランシステムが12期ぶりに復配

ランシステムが2019年6月期に配当を復活させた。2007年から無配が続いていたので実に12期ぶりとなる。

金額は1株あたり10円で、今回は500株保有分の3,985円(税引後)が振り込まれた。

■配当振込

また来期も10円配当の継続アナウンスがされている。

ランシステムの株主優待

ランシステムは株主優待制度を実施をしており、保有株数に応じて自社店舗優待券またはクオカード、全国共通お食事券が貰える。

■優待内容
自遊空間優待券 クオカード 全国共通お食事券
100株以上 3,000円相当 1,000円分 1,000円分
300株以上 5,000円相当 2,000円分 2,000円分
500株以上 10,000円相当 3,000円分 3,000円分

ただ、今回は優待券の選択ハガキを送り返している状態で優待券が届くのは10月下旬以降になる。

■優待券受領までのスケジュール

・6月末 :権利確定
・9月中旬:選択ハガキ到着
・10月下旬〜:優待券到着

例年11月に入ってから届く。

ランシステムの業績推移

今期より配当を復活させ、来期移行も配当を継続する旨のアナウンスをしたランシステムだが別に業績が良くなった訳ではない。

数年分の実績推移を見ると次のようになる。

■業績推移
(百万円) 売上高 営業利益 当期純利益
2019年6月期 8,284 194 32
2018年6月期 8,501 97 76
2017年6月期 8,466 94 ▲226
2016年6月期 8,150 213 25
2015年6月期 7,962 233 87
2014年6月期 7,699 270 120
2013年6月期 7,771 379 182
2012年6月期 7,406 340 161

売上高は上がっているが、当期純利益はここ数年1億円を下回っており、今期においても特に大きく改善したということは無い。

それでも「安定した財務基盤の構築・収益構造の改善に努め、安定した配当を実施していく環境が整った」ということで今回復配となった。

復配に至った具体的な経緯は分からないが、2017年6月期に買収した子会社の一部店舗と自社直営の不採算店舗を閉鎖し、固定資産についても減損処理を行って綺麗サッパリさせたのと、2015年より開始している課後等デイサービス事業が最近軌道に乗ってきているのとで収益体質が改善されたという判断になったと勝手に想像している。

ランシステムの事業

ランシステムは個人レンタルレコード店から出発して1988年以降はテレビゲーム販売店「ファミコンショップ桃太郎」の多店舗展開で業績を拡大させていった。その後1997年より複合カフェのFC展開を主軸とする業態へ変更している。

そこから更に多角化を進めており現在では次の4事業を行っている。

■ランシステムの事業
内容 売上構成比
直営店舗事業 直営店舗運営 72.3%
外板事業
システム販売・保守
20.0%
フランチャイズサポート
不動産事業 不動産賃貸 4.9%
その他 児童発達支援
放課後等デイサービス等
2.9%
①直営店舗事業

直営店舗事業は自社が直接店舗運営を手掛ける事業内容となっている。

主軸は複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」の運営で2019年6月末時点で69店舗を展開している。この中には買収した旧INCユナイテッドの複合カフェ「Moopa!」も含まれている。

また漫画喫茶と一体化したカプセルホテル「Comics & Capsule Hotel コミカプ」を京都と札幌に2店舗、「アミューズメントカジノ ジクー」を新宿に1店舗運営している。

■コミカプ決算説明資料より

また2018年からは飲食事業にも参入し将来のFC展開を見越してカレー担々麺「麺屋虎杖」、海鮮屋「築地虎杖〆虎 」、和食屋「小石川」の3店舗の運営を開始している。

これらは株式会社虎杖東京が保有するブランドだがランシステムがフランチャイズの本部機能を担うことで同社と業務提携をしている。

②外販事業

外販事業では会員入会システム、入退場システム、ネットワーク構築などのシステム販売・保守を手掛けており、大江戸温泉物語やカラオケまねきねこなどへの導入実績がある。

また全国102店舗ある複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」のFCサポートもこの事業部が行っているほか、FC展開を準備している「麺屋虎杖」、「築地虎杖〆虎 」、「小石川」も将来はここが担当すると思われる。

■飲食決算説明資料より

③不動産事業

不動産事業は物件の賃貸管理を行う事業。例年安定した収益を上げている。

④その他

その他の事業では2015年より子会社ランウェルネスを設立し、児童発達支援・放課後等デイサービスを提供する「ハッピーキッズスペースみんと」の運営を開始した。

■みんと決算説明資料より

現在は埼玉県・東京都・神奈川県に9店舗を展開している。

ちなみにランシステムの現社長は教育学部卒業でかつて養護学校の教員経験もあるとのこと。

業界首位の快活CLUBに勝てるか?

ランシステムは従来の「漫画喫茶」と「インターネットカフェ」を組み合わせた「複合カフェ」業態を業界で初めて開発し、いち早くFC展開を行った業界のパイオニアであった。その後順調に店舗数を増やしてきたが、近年は新規参入企業増加で競争環境が厳しくなっている。

そんな状況もあり、現在はAOKIホールディングス傘下のヴァリックが運営する快活CLUBが業界首位として君臨しており、2003年事業開始でありながらも自遊空間171店に対して快活CLUB426店と店舗数で圧倒的な差をつけられている。

ただ、個人的に快活CLUBはそのうち自滅するのでは?と思っている。

というのも快活CLUBは全店直営店舗で社員が管理しており、これが400店舗以上もあるのだから相当な人件費が発生している。一方の自遊空間は約6割がFC店であり、加盟店企業が店舗の半数以上の運営を担っているので本部のコストは低く抑えられている。

また両店の立地状況を見ると快活CLUBはAOKIグループの店舗跡地等を活用した郊外型店舗がメインで自遊空間は駅前店舗がメインになっている。

都内中心部の出店状況を地図で見てみてもそれがよく分かる。

■立地状況(橙:快活CLUB、赤:自遊空間)

複合カフェの収益は客数×滞在時間で算出されるので駅からアクセスがしやすく、終電後の長期滞在ニーズにも応えられる好立地店舗ほど収益性が高いと考えられる。

実際にランシステムもロードサイド型の店舗の集客が伸び悩み、駅前型の店舗へ集客が移行していると報告している。

これらのことを踏まえて両者の複合カフェ部門の業績を比較するとやはり収益性に差が見られる。

■複合カフェ部門の業績比較
(百万円) 売上高 営業利益 営業利益率
自遊空間 7,071 460 6.51%
快活CLUB 36,797 2,158 5.86%

今は好業績を保っているが、アルバイトの人件費高騰も課題となっている中、全店直営でしかも収益性が低いロードサイド型店舗を中心に数の拡大を進める快活CLUBは近々行き詰まってしまうのではないかと思う。

とはいっても快活CLUBは明るく綺麗でサービスが良い複合カフェということで顧客からの評判は良く、ネガティブな印象を持たれがちだった複合カフェ業界のイメージ改善に大きく貢献してくれている。

ここは複合カフェ業界の益々の発展のために両社切磋琢磨しながら良いサービスを提供できるように頑張っていってほしいと思う。

参考までにネットカフェへ訪れたことがない人向けに体験レポート記事を置いておきます。

◯ネットカフェの体験レポート

先日旅行時にネットカフェに宿泊した。 一応会社の出張だったので、航空券代往復と勤務期間のホテル代は会社持ちで、期間外の延泊を個人負担で...

以上です。

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コメント

  1. 名無し より:

    あいうえお