【配当利回り7%!?】JTから配当金が振り込まれた。株価は下がりまくりだけど放置する。お金が貯れば追加購入も検討したい

JTより配当金7,700円が振り込まれた。

株価は下がりまくりだけど放置。お金が貯れば追加購入も検討したい。

JTの配当支払いタイミング

JTの配当支払いタイミングは中間配当が9月上旬で期末配当が3月下旬。

今回は中間配当分で7,700円の受取となった。

■JTの配当実施タイミング

  • 期末配当:3月下旬
  • 中間配当:9月上旬

積極的な増配と配当性向の上昇

JTの配当実績は次のようになる。

■配当推移
年度
1株当たり配当金
配当性向
中間 期末 年間
2019年度 77円 77円 154円 74.6%
2018年度 75円 75円 150円 69.7%
2017年度 70円 70円 140円 63.9%
2016年度 64円 66円 130円 55.2%
2015年度 54円 64円 118円 53.2%
2014年度 50円 50円 100円 50.1%
2013年度 46円 50円 96円 40.8%
2012年度 30円 38円 68円 37.6%

ご覧のとおり積極的な増配を続けており、2012年の年間配当68円と比べると2019年は154円が計画されている。

一方で配当性向も年々上昇を続けている。

配当性向は利益から配当に充てた割合を示す指標。JTの2019年計画では74.6%を配当へ充てる予定となっている。これも2012年の37.6%と比較すると2倍近くの数値になる。

■JTの配当実施タイミング
年間配当 配当性向
2019年 154円 74.6%
2012年 68円 37.6%

連続した増配で株主へ利益還元しようとする姿勢は一見良いように見えるが、配当性向も上昇しているということは配当原資となる利益の増加が伴っていないことを意味する。

このままのペースではいずれ増配も止まるのであまり喜ばしいことではない。

JTの事業内容と業績推移

JTの事業セグメントは主に次の4つに分けられる。

  1. 海外たばこ
  2. 国内たばこ
  3. 医薬品
  4. 加工食品

セグメント毎の売上は2018年度実績で次のようになる。

■事業別売上実績
事業 割合 売上(億円) 昨対比
たばこ事業
海外 59.2% 13,123 +6.04%
国内 28.0% 6,214 -0.86%
医薬事業 5.1% 1,140 +8.88%
加工食品事業 7.3% 1,614 -1.04%
その他 0.3% 68 -9.33%

たばこ事業でも海外からの売上が約6割を締めている。

そして各セグメントの売上高推移と営業利益推移を見ると次のようになる。

■セグメント別売上推移(億円)
年度
たばこ
医薬
加工食品
その他
海外 国内
2018年度 13,123 6,214 1,140 1,614 68
2017年度 12,376 6,268 1,047 1,631 75
2016年度 11,992 6,842 872 1,641 86
2015年度 13,172 6,773 756 1,658 170
2014年度 13,280 6,874 658 1,612 169

海外たばこ事業の売上は積極的な買収を進めていることもあり、前年比で大幅なプラスになっている。一方で国内たばこはマイナス成長。

■セグメント別営業利益推移(億円)
年度
たばこ
医薬
加工食品
その他
海外 国内
2018年度 3845 2090 284 41 ▲306
2017年度 3513 2323 241 54 ▲278
2016年度 3362 2602 97 50 ▲244
2015年度 3944 2541 ▲23 27 ▲222
2014年度 4471 2387 ▲73 14 ▲189

営業利益に関しても海外たばこはプラス成長だが国内たばこはマイナス。今年から電子たばこを全国展開できる環境が整ったので今後どこまで落ち込みを補えるかは未知数。

その他セグメントは不動産賃貸等の他のセグメントに属さない事業内容となる。ここはいつも赤字。

配当利回り7%近くになったJTは異常状態

JTの配当利回りは直近で約7%となっている。

海外買収に伴って積み上がったのれん代の償却リスクや世界で発生しているたばこ会社への訴訟リスクなど様々な要因で株価は下落傾向にあるが、単純に現在の株価で買って15年程持っていれば元本が回収できてしまうのが今の数値。

継続的な増配は今のままでは見込めないものの、別に赤字企業ではないので無配に落ちるというのもあまり考えられないので、ここまでの利回り水準になるのは異常な状態だと思っている。

自分の場合は去年購入して現在は含み損状態だが、この水準であれば再度購入しても良いのではないかと思っている。ネット上では配当重視の投資をディスる謎の投資集団(自らが実践する投資法以外を認めない集団?)もいるけど個人の勝手だと思う。

以上です。