大阪王将の株主優待狙いでイートアンド(2882)の株を買った!餃子の王将と大阪王将の違いは?

先日イートアンド(2882)株を100株買った。

狙いは大阪王将の株主優待。

今回会社紹介と餃子の王将と大阪王将の違いについて書きたい。

年初来安値になったので買ったが、数日後に公募増資爆弾をくらっている・・。

投資実績

◯銘柄:イートアンド
◯株数:100株
◯単価:2,015円
◯投資額:201,760円(手数料込み)

大阪王将を運営するイートアンド

イートアンドは東証一部上場の外食・食品製造企業。

同社は外食事業として中華料理店チェーンの「大阪王将」やラーメンチェーンの「よってこや」、「太陽のトマト麺」を展開するほか、食品事業では冷凍餃子やチャーハンなどを一般消費者向けおよび業者向けに製造販売している。

■楽天市場で売られている餃子セット

チェーン店運営がメインかと思いきや売上高に占める両事業の割合は半々。

■事業別割合(2018年3月期)
事業 売上高 割合 成長率
外食事業 142億円 50.3% +4.68%
食品事業 140億円 49.7% +9.62%

大阪王将を経営しているだけの会社ではないんですよ。

イートアンドの株主優待

イートアンドでは年2回の株主優待を実施している。

権利確定月は3月と9月で保有株数に応じて自社製品または食事券を提供している。

■株主優待内容
保有株数 3月権利確定 9月権利確定
100株以上 自社製品または食事券(3千円相当) 食事券(2千円相当)
500株以上 自社製品または食事券(9千円相当) 食事券(2千円相当)
1000株以上 自社製品または食事券(1.8万円相当) 食事券(2千円相当)

食事券は全国の大阪王将で使える500円券。

自社製品は冷凍餃子または小籠包などの中華料理のセット。

■株主優待

※イートアンドホームページより

500株以上を保有している株主であれば、

  • 食事券6,000円相当
  • 自社製品3,000円相当

といったように9,000円相当を分けて選択することもできる。

株を買った直後に公募増資をくらった・・。

今回の投資は株主優待狙い。

イートアンドは2017年11月に優待制度はそのままで1株⇒2株の分割を発表し、株価が反発した。ただ、2018年に入ってからの株価は下落傾向にある。

そんな中、6月末に会社からボーナスが振り込まれ何か買おうと思っていたところ、同社の株価が年初来安値となったため今回投資をしている。

利回りは若干低いが特に悪い数字ではない。

■投資価格あたりの利回り
金額 利回り
投資額 201,760円
配当 750円 0.37%
優待 5,000円相当 2.48%
合計 5,750円相当 2.85%

そして投資をした約2週間後、新株発行と会長らが保有する株の売り出しが発表される。

最悪…。

一般的に公募増資は事業の成長に伴う投資のために行われるもので、今回の増資も新工場の設備投資が目的とのこと。

したがって通常であれば将来の利益アップが期待され株価も上がることが考えられるのだが、ご存知のとおり実際ほとんどのケースで1株あたりの利益が減る事(株式の希薄化)の懸念により株は売られてしまう。

今回の場合も発行済み株式の最大15.7%(公募増資で15.7%、売出しを入れて17.5%)の希薄化懸念ということで東証一部の下落率でトップにもなった。

■投資後の株価推移
日付 終値 損益率 備考
7月2日 2,014
7月3日 2,012 0.0% 購入
7月4日 2,015 0.0%
7月5日 2,003 -0.6%
7月6日 2,019 +0.2%
7月9日 2,006 -0.4%
7月10日 2,003 -0.6%
7月11日 2,002 -0.6%
7月12日 2,012 -0.1%
7月13日 2,035 +1.0%
7月17日 2,044 +1.4%
7月18日 2,061 +2.3% 増資・売出し発表
7月19日 1,842 -8.6% 発表翌日
7月20日 1,838 -8.8%
7月23日 1,836 -8.9%
7月24日 1,823 -9.5%
7月25日 1,812 -10.1%
7月26日 1,822 -9.6%
7月27日 1,822 -9.6%  

まあ気長に待つしか無い。

過去似たようなケースでアトム(7412)の株を買って、少し経ってから親会社による売出し爆弾を食らったことがある。

その時も株価は大幅に下落し、回復するまで3年近く時間を要している。

アトムの場合は「株主分布状況の改善と流動性の向上」という決まり文句で発行済み株式の最大19.1%が売り出されたため、株価への影響は大きかった。

一方今回のイートアンドは、将来の設備投資を目的とした増資がメインであるため、株価は意外と戻るのではないかと素人観点で楽観視している。

というより一度買ったら長期ホールドという素人投資を自分は実践しているため、よほどの事がない限り売るつもりもない。

「大阪王将」と「餃子の王将」の関係

最後に「大阪王将」と「餃子の王将」の関係について。

「大阪王将」は「餃子の王将」からのれん分けして誕生したお店。

当初は”王将”のブランドを共有して使用していたのだが、出店数が増えるにつれて両者間で争いごとが発生するようになる。

その後「餃子の王将」創業の地である京都に「大阪王将」が出店したことで裁判沙汰となり、昭和60年に和解してそれぞれの名称を使い分けるようになった。

平成に入ってもロゴに関する争いが発生したが、今ではそれも終結し以降目立ったいざこざは発生していない。

両社の簡単な比較は次のとおり。

■大阪王将と餃子の王将の関係
餃子の王将 大阪王将
運営会社 王将フードサービス イートアンド
上場市場 東証一部 東証一部
本社所在地 京都 東京
本店所在地 京都 大阪
営業開始年 1967年 1969年
店舗数
2018年3月末時点
736店舗 401店舗
売上高
2018年3月期
781億円 281億円
営業利益(率)
2018年3月期
55億円(7.0%) 7.7億円(2.7%)

元祖王将の方が店舗数・売上高・利益率は倍以上大きい。

ちなみに両社間に資本関係はない。

あと個人的には大阪王将の方が好きです。

以上です。

コメント

  1. intercontipapa より:

    公募増資、不運でしたね。弾はないのですが、山岡家より近くに店舗もありそうなので資金を捻出したくなりました。

    • mdish より:

      はい。もう少し待っていればと考えると残念です。ただ今後には期待しています。