【追記】こちらの情報は古くなりました。2019年最新の利用手順は下記記事にまとめています!
↓
Macでもe-Taxを使って確定申告が行える。
税務署へ行かずとも自宅で申告が完了するので楽。
ぜひご紹介したい。(もちろんWindowsでもOK!)
この記事の目次
e-Taxを使うのに必要な内容一覧
Macでe-Taxを使うには次の手続き・物・ソフトが必要。
■必要な手続き
・開始届出書の提出
・利用者識別番号等の取得
⇒開始届出書をオンラインまたは紙にて提出し、e-Taxで個人を識別するための利用者登録番号と暗証番号を発行してもらう。オンライン申請であれば即日発行可。
■必要な物
・マイナンバーカード
・ICカードリーダー
⇒e-Taxではマイナンバーカードに搭載されている電子証明書を使って認証を行う。そのため、電子証明書が設定されたマイナンバーカードとカード情報をパソコンで読み込むためのICカードリーダーが必要。
■必要なソフト・ファイル
・Safari
・JavaVM
・事前準備セットアップファイル
・公的個人認証サービス利用者クライアントソフト
⇒Macでe-Taxが行えるブラウザはSafariのみ。最新バージョンでも利用できるよう一部設定変更が必要になる。その他、証明書の取得や電子認証を読み込むためのソフトなど各種ファイルやソフトのインストールが必要になる。
それぞれ順番に作業を説明する。
①開始届出書の提出と利用者識別番号等の取得
まずは事前の手続きで税務署に「開始届出書」を提出し、e-Taxを使う為の「利用者識別番号」と「暗証番号」を取得する。
この「利用者識別番号」とはe-Taxを使うためのログインIDのことで、「暗証番号」はそのまま言葉どおり。
開始届出書は税務署に出向いて紙で提出するか、自宅でwebからオンライン申請をするかのいずれか。紙の場合は後日郵送で利用者識別番号等の通知書が送られてくるが、オンライン申請の場合は即日発行となる。
今回はオンライン申請での説明。
◯申請から完了流れ
開始届出書のオンライン申請から利用者識別番号等の取得までの流れ。
まずはe-Taxホームページへ行き個人利用の部分をクリックする。
次に「確定申告書等作成コーナーの開始」を選択。
e-Taxはソフト版やブラウザ版などいくつか種類があるが、Macだとソフト版の利用は不可。簡単なのは確定申告書等作成コーナーでデータを作り、それを電子申告するという方法。
そのまま申告書作成画面に進む。
次に申請方法の選択が出てくるのでe-Taxを選択。
その次はOSやブラウザの動作環境チェック。
最新バージョンのMac OSとSafariだと推奨環境外と表示されるが無視でOK。
チェックを入れて次に進む。
次は利用者識別番号を持っているかの聞き取り。
初めての場合は右側を選択。
そうすると申告書作成コーナーから外れて開始届出書の作成画面に変わる。
あとは手順に従ってフォームを埋めるのみ。
完了すると「利用者識別番号」と「暗証番号」が画面に表示されるので忘れずにメモと印刷を行う。
この画面を閉じてしまうと番号が分からなくなるので注意。
自分は学生時代に紙で申請して発番してもらったが、すぐに発行されるオンライン申請はかなり便利。
②マイナンバーカードとICカードリーダーの準備
e-Taxを使うには電子証明書の設定をしたマイナンバーカードとそれをパソコンで読み込むためのICカードリーダーが必要。
マイナンバーカード(電子証明書の暗証番号登録済のもの)
マイナンバーカードには電子証明書の機能が備わっており、カード受け取り時に設定をしていればそのままe-Taxに利用することができる。
市町村によって案内は異なるがカード受取時控えの「署名用電子証明書」欄に暗証番号が書いてあればOK。
■暗証番号控えと電子証明書
上記はある自治体の案内。①署名用電子証明書暗証番号がe-Taxに使う内容。
もし未登録であれば市役所へ出向いて設定をしてもらう。
ICカードリーダー
次にパソコンとマイナンバーカードを接続するためのICカードリーダーを用意。
Sony製はMacには対応していないのでNTTコミュニケーションズ製のものを使う。
自分が使っているのはACR39-NTTComというリーダー。
もちろんWindowsでも利用可能。
NTTコミュニケーションズのホームページからドライバも忘れずにインストールする。
③ソフトや証明書のインストール
e-Taxを行うには、事前にいくつかのソフトや証明書のインストールが必要になる。
それぞれ説明する。
Java VM
まずはe-Taxを動かせるようにJava VMというものをインストールする。
Oracle社のページからJava Platform, Standard EditionのJDKを選択。
そのままインストールすればOK。
事前準備セットアップファイル
次は政府の認証局との間で使う証明書の読み込みに関する設定。(詳しくは分かっていないが)
e-TaxのホームページにOS別のセットアップファイルが用意されているので、インストールをして中にある説明書に従いパソコンの設定を行う。
公的個人認証サービス利用者クライアントソフト(JPKI 利用者ソフト)
次はマイナンバーカードの電子証明書データを読み込むための専用ソフトをインストールする。
こちらはe-Taxではなく、地方公共団体情報システム機構が配布している。
ただ、このソフトを使う前にさらに下準備が必要。
JRE
まずは下準備としてJavaを実行するためのJREというソフトをOracle社のページからダウンロードしてインストールする。
これが無いとJPKI 利用者ソフトがそもそも使えない。(インストール出来ない)
詳しくは地方公共団体情報システム機構のホームページを参照。
JPKI 利用者ソフト
JREの導入が済んだら本命のJPKI 利用者ソフトをインストールする。
ホームページにOS別に用意されているので、Mac OS用を落とす。
インストールが終わったらMacの「アプリケーション」⇒「ユーティリティ」の中に「公的個人認証サービス」というフォルダが作成されるので、マイナンバーカードをICカードリーダーを使ってPCと接続をしてフォルダ内の「JPKI 利用者ソフト」をダブルクリックする。
メニュー画面が立ち上がるので、試しにどれかを選び、マイナンバーカードに登録済の暗証番号を入力する。
情報がちゃんと表示されたらマイナンバーカードの電子証明書設定、ICカードリーダーの接続設定、そしてJPKI 利用者ソフトの利用設定が全て正常という事がわかる。
Safari
Macでe-Taxが使えるのはSafariのみだが、Safari側でもいくつか設定が必要になる。
まずは事前準備。
Macの「システム環境設定」にあるJavaの項目から「Webの設定」を選択し、e-Taxのホームページ(https://www.keisan.nta.go.jp/)を例外サイト・リストに加える。
次に最新バージョンのSafariでもe-Taxが使えるよう、Safari側でも環境設定メニューを開いてJavaを選択して設定を行う。
optionボタンを押しながらe-Taxホームページの”オン”と表示されている部分をクリック。そうすると安全制に関する項目が出る。
デフォルト設定ではチェックが付いているのでそれを外す。
信頼しても良いか?と聞かれるのでOKする。
これで完了。
e-Taxで楽々確定申告
これで環境が整ったのであとは一番最初の「確定申告書等作成コーナー」から申告書の作成を進める。
自分が保有している海外資産は現地の税率は0%だが、日本居住なので日本で申告しないといけない・・・。(他にも申告対象はあるが)
ここらへんの内容は別の機会に紹介しようと思う。
あと再度注意事項!
Macのe-Taxだとソフト版は使えないです。
確定申告書等作成コーナーがおすすめ。
以上です。
【追記】
確定申告後の所得税はクレジットカード払いがお得です。
コメント
そろそろやろうと思っていました。Windowsですが参考になります。
ちなみにベトナムのSSI証券、口座作るの楽勝でした。マレーシアが嘘のようです。
無事口座開設完了したのですね。銀行口座とセットでの開設ですか?
ベトナム株も高利回り銘柄が多いのでかなり気になっています
手続完了であと一週間ほどでユーザーID等が送られてくるようです。証券口座とやり取りするための「当座」預金口座が作られる形のようです。はい、やはり視察に行くと数字だけではなくこれは伸びるべ、って銘柄が結構分かります。
ちなみに別件のエストニアのe-Residencyの申請も承認されました。後日メールが来て、エストニア大使館にリアルカードを取りに行く形のようです。まだソーシャルレンディングくらいしかありませんが、同じユーロ圏内の金融市場に現地法人名義で格安手数料でアクセス出来る権利などを期待しています。
ベトナムとエストニア良いですね!新興国の成長株へ投資をしつつ、ユーロ圏へのアクセスも確保。
かなり理想です