身近な資産運用の定期預金。
インフレがどうだとか言う人もいるが、使わないお金があるのなら、少しでもお金を増やす方法として一番安心安全な運用手段だと思っている。
ただ、みなさん定期預金を組む時に税金って意識していますか?
実はある方法を使えば税金を0円にすることが出来ます。(違法とかじゃないです)
この記事の目次
定期預金で得られる利息と払うべき税金
まず定期預金で得られる利息と利息にかかる税金はどのようなものなのか説明したい。
あまり理解されていないと思っている。
◯定期預金で得られる利息の計算
銀行や定期預金の種類によって預入期間や利率が異なるが、利息の計算式は一律下記。
利息=利率(年)×預入期間÷365日
仮に10万円を短期1週間定期利率0.3%へ預けるとすると利息計算は
10万×0.3%×7日÷365日=5円
となる。
注意したいのは少数点は切り捨てになることと預入期間に関すること。
預入期間は例えば1ヶ月定期預金であれば、
■1月1日定期預金預入
1月1日から1月31日までの32日間
■2月1日定期預金預入
2月1日から2月28日までの29日間
となる。
つまり同じ1ヶ月でも預入月によって期間は異なる。
また定期預金は預入初日からカウントをするので、マニアックな事を言うと当日の23:59までに手続を完了させれば、丸々1日分が預入期間にカウントされ、計算上は利率が上昇する。
身近な定期預金だが、利息計算のルールは意外と知られていない。
◯定期預金で支払う税金の計算
もっと知られていないのが定期預金にかかる税金。
定期預金の税金は発生した利息に税率が掛けられて算出される。
実際の計算式は下記
税金=利息×国税15.315%+利息×地方税5%
※国税のうち0.315%は復興税
利息の20.315%が税金として持っていかれるというのが簡単な理解。
ただし、国税と地方税は別々に計算がされ、それぞれの少数を切り捨てて合算した金額が税金となる。
具体的に税引前利息100円のケースで考えると、
100円×15.315%+100円×5%=20円
となる。
計算結果は国税15.315円と地方税5円になるものの、国税の方は少数切り捨てで15円となり、最終的には15円+5円で合計20円と算出される。
これを上手く使って無税化に使う。
定期預金にかかる税金を完全0円にして無くす
今回のトピックスの税金をタダにする方法。
それはずばり、
税金は小数点未満は切り捨てになるため、税引前利息が6円を超えなければ無税になる。
という仕組みを使う。
は?と思われるので税引前利息が6円のケースでご説明。
■利息6円時の税金
税金
=利息6円×国税15.315%+利息6円×地方税5%
=国税0.92円+地方税0.3円
=国税1円未満+地方税1円未満
=0円
税金は上で説明したとおり、国税と地方税はそれぞれ分けて計算される。そのため各税金計算をして金額が1円未満であれば切り捨てとなり0円(無税)になる。
つまり、税引前利息が6円以下で税金が1円未満になるように定期預金額を分けて預ければ無税で定期預金を組むことが可能になる。
実際の利息別かかる税金をまとめたのが下記。
利息 | 国税(15.315%) | 地方税(5%) | 税金合計 |
---|---|---|---|
1 | 0.15 | 0.05 | 0 |
2 | 0.31 | 0.10 | 0 |
3 | 0.46 | 0.15 | 0 |
4 | 0.61 | 0.20 | 0 |
5 | 0.77 | 0.25 | 0 |
6 | 0.92 | 0.30 | 0 |
7 | 1.07 | 0.35 | 1 |
8 | 1.23 | 0.40 | 1 |
9 | 1.38 | 0.45 | 1 |
10 | 1.53 | 0.50 | 1 |
1〜6円までは国税・地方税ともに1円未満の少数となり切り捨てで税金が0円へ。7円から国税で1円以上となり税金が発生する。
税金無税化乞食ツール!
ここから無税化して定期預金を預け入れる具体的な方法を紹介。
ここで使うのが表計算ソフトで作った自作の税金無税化乞食ツール。
本当はブログ上に埋め込みたかったが無理だったので、こちらをクリックのうえ別ページでいじってみてください。
※操作している人は全て匿名になります。あとスマホだと入力不可かも。
具体的な使い方は画像にした方が手っ取り早いので載せます。
例:1週間定期年利0.3%預入額50万円
①【入力欄】
まずは入力欄に必要な情報を入れる。
今回のケースは預入額が50万で利率が0.3%。そして1週間定期なので預入期間が7日。
②【結果欄】
①を入れると結果欄に無税にするための預け入れ金額が表示される。
今回50万円を無税で預けるには、
・定期①104,286円×4口
・定期②69,534円×1口
これで税金がかからない。
また残金13,332円は預けても1円未満で無利息となるため、預け入れる必要が無い。
そして上記で得られる利息は1週間で28円(無税)。
これがもし、50万円×1口で預けていた場合は、
ーーー
■利息
50万円×0.3%×7日÷365日=28円
■税金
28円×15.315%+28円×5%=5円
■受取
28円-5円=23円
ーーー
税引き後で23円となり差は5円。
たかが5円。されど5円。これが乞食ツールと命名した理由。
ちなみに③【参考】日数計算は◯ヶ月が何日間なのかをカレンダーから計算してくれる参考ツール。
今回の1週間定期なら7日間とすぐ分かるので不要。
実例:円定期特別キャンペーン利率0.11%に100万円預入
次は某ネットバンクが開催している定期預金キャンペーンを使った実例のケース。
6ヶ月定期で利率0.11%。
どこがキャンペーンなのか?と思ってしまうが、低金利の今はしょうがない。
今回は100万円を預け入れる想定で乞食ツールを使う。
この場合は、預入期間が6ヶ月なので【参考】日数計算でまずは何日間なのかを確認。
今日1/25から6ヶ月間後は7/25。(利息が付くのは7/24まで)
結果を見ると日数は181日となる。
上記情報を【入力欄】に入力すると【結果欄】の表示は
ーーー
・定期①11,000円×90口
・定期②9,167円×1口
・預入不要833円
・利息545円(無税)
ーーー
となる。
これがもし100万円のまま預けたとすると、
ーーー
税引前利息:545円
税金:110円
税引後利息:435円
ーーー
で差額は110円。
この差額110円を取るか?あるいは90口定期預金を組む時間を取るか?
普通の人にとっては正直微妙なところかもしれない。
乞食は定期預金237口開設とかでもやりますよ
果たして税金を無くすために時間をかけていくつも定期預金の開設手続きをするのか?
⇒はい。乞食はやります。
実際に自分が過去やった一例で総額112万円を4761円単位に分けて全て預け入れるというがある。
(途中省略)
この時の定期預金口座総数は237口。アホですね。
スタートが1,124,672円で1,130円になるまで237口を組んでいる。
正直なことを言うとPCの行動記録ソフトを使えば自動でやってくれるので、夜セットして朝起きたら完了しているのを確認しただけ。
牛丼代ぐらいは税金が浮いたと思う。
乞食魂のある人はぜひ「定期預金最適化」を!
今回は普通であればどうでも良いと思うが、少しでもお金を浮かせたいという乞食魂がある人はぜひチャレンジしてみてほしい裏技。
今回完全無税化にフォーカスして表計算を作ったので、最低預入額が決まっている定期預金は計算対象外であったり、少しは税金を払ってもよいので定期預金開設口数を減らしたいという時の金額確認などは対応出来ない。(作ろうと思えば作れるが)
他のホームページでも似たような内容がよく紹介されているので、気になる方は「定期預金 最適化」でぜひ調べて見てください。
【追記】
◯バージョンアップして口座数上限等も確認出来るようにしました。
コメント
いつも調査力が凄くて感心しながら参考にさせていただいています!
行動記録ソフトは何を使われましたか!?
もし差し支えなければ教えていただけると幸いです。
ありがとうございます!
ソフトはmacに付属している純正ソフトAutomatorというものを使いました
ありがとうございます!確かにAutomatorならできそうですねやってみます!