【一体誰得?】マレーシア株をやるのに役立つ知識・用語集

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2016年から始めたマレーシア株投資。

全く儲かっていないが、おかげさまでいろいろ楽しめている。

今回これまでの試行錯誤を通じて学んできた、マレーシア株の仕組みや用語をまとめたいと思う。

ほとんどの人には縁が無いであろうマレーシア株。その中でも今回は現地で証券口座を開いて投資するための内容。

かなり「誰得?」な記事になっている。

※今後新しい情報が得られれば、随時この記事に加筆していこうと思っている。万が一誤った情報があれば指摘いただければ幸いです。

現地でマレーシア株を始めるには

まずはマレーシア株投資を始めるための前提条件。

マレーシアは外国人の金融口座開設が非常に厳しい国。特に銀行口座の手続きは正式に現地居住許可を得ている人でないと門前払いされる。

また有効なビザが切れた後は速やかな口座閉鎖を求められるケースもある。

そんな中、現地居住許可の取得で一番手っ取り早いのが就労ビザ。それ以外には長期滞在ビザのMM2Hを取得するという手もある。

無事ビザを取得して銀行口座を作ってしまえばあとは簡単。

今では日本の楽天証券が現地企業と合弁で設立したインターネット専業証券会社Rakuten Tradeがあるので、口座開設からお金の入出金、トレード、精算まで全てがネットで完結する。

従来は対面型の証券会社しかなかったが、Rakuten Tradeのおかげで便利になった。

◯Rakuten Tradeの口座開設

マレーシアの証券会社Rakuten Tradeの口座開設をした。 Rakuten Tradeは日本の楽天証券とマレーシア現地の証券会社...

ただ、個人的に注意が必要だと思っているのが、就労でも駐在でも長期滞在でも「必ず撤退プランは考えておいたほうが良い」ということ。

いくらマレーシアが気に入ったからと言っても日本人にとっては所詮外国。将来何が起こるか分からない。

何事も最悪のケースを想定した出口戦略は必要。

銀行口座と証券口座に加えてもう1つ口座が開設される

マレーシアでは証券口座の開設を行うと、マレーシア証券取引所内で精算用の口座も同時に開設することになる。

日本であれば証券の精算機関として「ほふり」があるが、その口座を個人が開設するイメージ。

この精算用口座はCDS(Central Depository System)口座と呼ばれており、手続きをする証券会社毎に持つことになる。

CDS口座の手続きが済むと、申請した証券会社によってマレーシア証券取引所( Bursa Malaysia)から案内が送られてくる。

■CDS口座の案内

このCDS口座番号に証券口座番号と配当金入金用の銀行口座番号が紐付いて完了する。

ちなみにCDS口座の開設には手数料が必要となっており、現在どの証券会社も一律税込みRM10.6(約300円)になる。

名義貸し口座と直接口座の2種類がある

マレーシアの証券会社には2種類の証券口座がある。

1つは名義貸し口座でもう1つが直接口座。

名義貸し口座とは株取引に関する名義が投資家に代わって証券会社になっている口座のこと。

これにより証券会社は名義毎の証券管理が不要となり、また、個別の委任手続き無しでスムーズに投資家からの依頼に対応する事が来る。

そして投資家は個々の配当受取りや株式手続きを行う必要がなく、証券会社に一任することが出来る。

一方の直接口座は全ての株取引関連の名義が本人名義になっているというもの。

この場合は配当金は証券会社を通さずに投資先から直接振り込まれ、また各種権利行使も証券会社を経由せず直接行う事になる。

上記いずれかの口座はCDSの申請時から適用となり、名義貸し口座はNominee CDS、直接口座の場合はDirect CDSと呼ばれる。

■NomineeとDirectの違い
  Nominee CDS Direct CDS
名義 証券会社名義 個人名義
コーポレートアクション 証券会社経由の申請 個人申請
株主総会 要証券会社の委任状 参加可
IPO 応募不可 応募可
年次レポート 証券会社経由 個人宛に送付
配当 証券会社経由 直接振込

Rakuten Tradeの場合は名義貸し口座のみ。

通常名義貸し口座の場合は証券会社への各種依頼に費用がかかるのだが、Rakuten Tradeの場合は基本無料になっている。

株の購入と精算は日本と同じ

CDS口座を開設して無事トレード環境が整ったらあとは基本日本と同じ。

取引時間は現地時間9:00~12:30と14:30~16:45の前場・後場制。

株の精算はT+3営業日でここも日本と同じ。

1点異なる部分としては取引費用は証券会社の取扱手数料に加え、CDS関連の処理費用と税金が一律発生する。

■共通費用

  • 処理費用:0.3%(最大RM1,000)+税
  • 印紙税:RM1,000毎にRM1 (最大RM200)

日本だと少額投資やNISA口座なら手数料を完全無料にすることも可能だが、マレーシアだと少なからず税金関連は発生する。

直接口座だと配当金は企業の代理人から直接振り込まれる

投資した株が権利確定となれば、配当金が支払われる。

この時、直接口座(Direct CDS)で証券口座の開設手続きをしている場合は、証券会社を介さずCDS口座に紐付いた個人名義の銀行口座へ直接振り込まれる。

各企業は配当金支払い業務を銀行や事務代行企業に委託をしているため、振込元は様々。

間に証券会社が入る日本に慣れていると、見知らぬ銀行からお金が振り込まれるので不思議な感覚になる。

■配当金の振込通知

一方名義貸し口座の場合は、配当金はいったんは証券会社へ振り込まれ、その後に個人の証券口座に入金される形になる。

名義貸し口座だと株主総会参加や議決権行使には委任状を貰う必要がある

権利確定をしたら株主総会への参加権利を得る。この時、名義貸し口座(Nominee CDS)で株を保有していた場合は権利者は名義人である証券会社になっている。

従って株主総会への参加や議決権の行使には、証券会社から委任状を貰う必要がある。

直接口座(Direct CDS)での投資であれば、名義人は本人なのでそのまま参加が出来る。

用語集

最後に用語集。マレーシアの金融用語(一般用語も含む)をここでまとめようと思う。

これで分からない言葉が出てきても安心!

・Bursa Malaysia Bhd
⇒マレーシア証券取引所。私営の上場企業

・Bursa Malaysia Depository Sdn Bhd
⇒マレーシア証券取引所の子会社。CDSの管理を行っている。

・Main Market
⇒マレーシア証券取引所の一般企業向け市場。

・ACE Market
⇒マレーシア証券取引所の新興企業向け市場。

・LEAP Market
⇒マレーシア証券取引所の中小企業向け市場。Sophisticated Investors(訳不明)のみが取引に参加出来る。

・CDS
⇒マレーシアの証券精算システム。Central Depository System。株取引の際には証券口座とは別にCDS口座を開設することになる。

・NRIC
⇒マレーシアの個人識別番号。National Registration Identity Card Number。本人確認の為に使われるが外国人は持っていないので通常パスポート番号を代用する。

・MyKad
⇒マレーシアの本人確認カード。NRICを含めた個人情報が登録されている。

・Ex-Date
⇒権利確定日

・eDividend
⇒配当金の電子支払いサービス。配当金を小切手ではなく直接登録口座に振り込むためのサービス。

・DRP/DRIP/DRS
⇒株式再投資プラン。Dividend Reinvestment Plan(Scheme)。配当金を受け取らず株式への再投資に当ててもらうスキーム。

・Stock Dividend
⇒株配当。配当金ではなく株が追加で割り当てられる。

・ESOP
⇒従業員による株式所有計画。Employee Stock Ownership Plan。自社株を企業が買付け従業員への給付にあてる制度。

・Corporate Action
⇒企業の財務活動。配当や株式分割など企業が行う各種手続き。

◯◯ Nominees (Tempatan) Sdn Bhd
⇒国内投資家用の証券管理会社。カストディアン。

◯◯ Nominees (Asing) Sdn Bhd
⇒海外投資家用の証券管理会社。カストディアン。

・Berhad/Bhd
⇒上場会社

・Sdn Berhad/Sdn Bhd
⇒非上場会社

・eIPO
⇒インターネットIPO申請。マレーシアのIPOはマレーシア人のみが申請出来る。外国人は不可。

・KLCI
⇒クアラルンプール総合指数。 Kuala Lumpur Composite Index。マレーシアの代表的な株価指数。

・TAC
⇒取引認証コード。Transaction Authorisation Code。口座振込などの各種手続きを行う際に不正防止のために行われる認証用コード。通常登録した携帯番号宛にSMSで送られてくる。日本の携帯番号を登録して受け取る事も可能。

・GST
⇒消費税。Goods and Services Tax。マレーシアでは2015年4月1日より導入された。

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