SMBC信託銀行は米ドルキャッシュカードを使ってドル通貨の出金ができる。
グアムやハワイなどアメリカの領土であればどこでも引き出してすぐに使えるので非常に便利。
ご紹介したい。
この記事の目次
SMBC信託銀行プレスティアとは?
SMBC信託銀行は三井住友フィナンシャルグループに属する信託銀行。
元々はシティバンク銀行の個人向け業務部門であったが、SMFGに売却され2015年11月よりプレスティアというブランドに変更している。
ただ、従来シティバンクで提供されていたサービスは継続となっている。
プレスティアの外貨キャッシュカード
SMBC信託銀行のプレスティアは旧シティバンクのサービスということもあり、グローバルなネットワークを活用したサービスに強みを持っている。
その中の一つがアメリカで使える外貨キャッシュカードになる。
■外貨キャッシュカード(シティバンク時代のもの)
多くの銀行が国際キャッシュカードを提供しているが、このキャッシュカードは日本円を両替して現地ATMから引き出す機能があるだけで、外貨預金口座から出金は出来ない。
一方、プレスティアの外貨キャッシュカードがあれば米ドル口座からそのままドルを引き出すことができる。
アメリカの銀行口座のキャッシュカードをそのまま使うイメージ。
種類 | 出金 | 入金 | 手数料 |
---|---|---|---|
国際キャッシュカード | OK (日本円口座より両替して米ドルを出金) |
不可 | ATM手数料 ・無料〜3ドル 両替手数料 ・割高な銀行両替の手数料 |
プレスティア外貨キャッシュカード | OK (米ドル口座より米ドルのまま出金) |
不可 | ATM手数料 ・シティバンク直営ATMなら無料 ・直営外ATMは2〜3ドル 米ドル準備時の両替手数料 ・両替手段は自由(キャッシング, FX, 現地両替屋) |
プレスティアは日本の銀行なので日本円普通口座用のキャッシュカード(バンクキングカードという名称)も貰える。
こちらは国際キャッシュカードとなっている。
プレスティアの3つの口座
プレスティアには3つの口座がある。それぞれ用途が異なり、申し込みも個別に必要。
■プレスティアの口座について
口座①:円普通預金口座
プレスティアの日本円用の普通預金口座。一般の銀行と同じただの預金口座。
外貨キャッシュカードの取得には口座開設から始める。
口座②:マルチマネー口座
日本円を含め複数の通貨を一つに管理ができる口座。取り扱い通貨は11種類になる。
国内外の対象外貨をマルチマネー口座に送金することはできるが、外貨のまま現地で引き出すことはできない。(米ドルとユーロに限り日本の店舗で外貨の引き出しが出来るが手数料は高い)
口座③:米ドル普通預金口座
現地で米ドルの入出金を可能にするための口座。元々がアメリカ拠点のシティバンクということで、日本に居ながら米ドルの普通預金口座が開設できる。
口座開設時には付帯する米ドル用キャッシュカードが送られてくる。
今回紹介しているサービスはこのことで、米ドル普通預金口座から外貨用キャッシュカードを使って出金することが可能となっている。
米ドル普通預金口座開設と外貨キャッシュカードの取得方法
プレスティアの口座の仕組みがわかればあとは各種口座開設。
円普通預金口座申し込み
普通預金口座の開設は他の銀行と同じように、店舗またはネット申し込みで行えばよいので割愛。
マルチマネー口座開設
普通預金口座が開設されるとインターネットバンキングが使えるようになる。その項目の中にマルチマネー口座利用開始申込というメニューがあるのでそこから手続できる。
米ドル普通預金口座開設と外貨キャッシュカード取得
本題の外貨キャッシュカードは事前にマルチマネー口座が開設されていないと手続が出来ない。
マルチマネー口座の開設が完了してから、コールセンターまたは店舗で米ドル普通預金口座開設を行いたい旨を伝える。電話の場合は郵送で申し込み書類が送られてくるが、店舗であればその場で手続が完了し、外貨キャッシュカードのみ後日郵送される。
プレスティアの優遇口座
プレスティアは口座維持手数料が月間2,000円かかるが、一定の条件を満たした人は無料となる。
- 前月の平均残高の外貨部分が20万円以上
- 前月の平均残高が50万円以上
- 前月末時点で住宅ローンまたはカードローン残高がある
- 前月25日時点で提携カードの会員である
- プレスティア円普通預金口座eセービングを新規口座として開設している会員
(プレスティア円普通預金口座eセービングの新規受付は2012年12月5日をもって終了)
自分の場合は新規受付が終了する前にeセービングで申し込みをしていたので一番下の条件にあてはまり口座残高に限らず無料になっている。
■受付終了で幻となったeセービング口座と他の開設済口座
一番簡単な方法が終了しているにも関わらず、案内に記載されているのは癪に思うが、今から申し込む人は50万円を預けてしまうのが一番手っ取り早方法だ。
収益を生まないのに大金を置きっぱなしにしているのは勿体無く感じてしまうので、無料の時に口座を開設出来て良かったと思う。
以上です。