南アフリカランドの外貨預金運用状況とその活用方法についてご紹介。
7月に3ヶ月定期で預け入れていた外貨定期預金が満期を迎えた。年利5.35%。新興国リスク通貨だからこそ得られる利率。
この記事の目次
外貨3ヶ月定期預金実績
◯預金条件
期間:3ヶ月定期
年利:5.3%
◯元本
外貨:26,075.10 ZAR
円換算:188,613 JPY
◯利息
外貨:280.30 ZAR
円換算:2,036 JPY
新興国のリスク通貨で外貨預金実施中
自分は学生時代に興味半分で南アランド建て社債を購入し、満期後もせっかくなのでということで外貨のまま運用している。
為替変動で損益が大きく変わるため、外貨通貨での運用は嫌厭されがち。
特に今回の南アランドのような新興国通貨は利率が高い分為替変動が激しいリスク通貨と言われている。
そして証券会社・保険会社は高い利率だけを強調し、やたら情弱向けにこれを使った金融商品勧めているという悪い(勝手な)印象しか無い通貨。
ただ、リスクが高いといっても、FXであれば通貨下落時の強制ロスカットの危険があり、それを避けるための証拠金を常にチェックしなければならないのだが、外貨預金であれば証拠金不要で、メンテナンスフリーで気兼ねなく運用ができる。
そういって意味では危険度は限定的だと個人的に考えている。(あと、後述する外貨のまま利用する方法もあるので)
現在の自分の運用手段は定期預金。2016年3月からソニー銀行に預け入れている。
一部、元本を使ったが現時点での運用実績は下記。
通貨 | 元本 | 受取利息合計 |
---|---|---|
南アランド | 30,669.30 ZAR | 672.90 ZAR |
日本円換算 | ¥222,720 | ¥4,887 |
※当初元本は20万相当で開始。ただ、途中には元本分も使って現在は18万円相当になっている。
受取利息の合計は現時点の為替で4,800円相当。定期預金は1ヶ月または3ヶ月で組んでいる。各月の定期預金状況は下記。
日付 | 定期預金 | 利息 | 利率 |
---|---|---|---|
2016/3 | 30,669.30 ZAR | 0.00 ZAR | 0 |
2016/4 | 30,774.33 ZAR | 105.03 ZAR | 5.05000% |
2016/5 | 30,880.27 ZAR | 105.94 ZAR | 5.25000% |
2016/6 | 25,880.27 ZAR | 92.26 ZAR | 5.25000% |
2016/7 | 25,972.53 ZAR | 89.37 ZAR | 5.25000% |
2016/10 | 26,075.10 ZAR | 280.30 ZAR | 5.35000% |
定期預金利率は脅威の5%台。さすが新興国通貨。
■質問:外貨を最終的にどう使うか?■答え:そのまま使う!
外貨運用は最終的に儲けをどう使うかが重要。
最近よく、外国株投資をしている人を目にするが、外貨建てであれば含み益だけど日本円換算すると含み損というおもしろい?状態をブログで報告している人が居た。
これは日本円に両替するから損になるわけで、外貨のままであれば問題ない。
でも、外貨のまま何も使えないのも勿体無いし、かといって日本円相当でプラスになるまで持っているわけにもいかない。
そんな訳で個人的にベストだと思っているのが直接外貨のままで使ってしまうという方法。(使うというのは再投資ではなく消費利用)
これであれば日本円に両替することなく、日本円換算時の損益は関係なくなる。
外貨のまま使うためのツール:Sony Bank WALLET
外貨のまま金を使うためのツールがソニー銀行が提供するSony Bank WALLET。
ステマとかではなく、普通に便利なので何度も紹介しているが、Sony Bank WALLETは銀行残高の範囲内で支払が可能なデビットカード。
そして、画期的なのが残高はソニー銀行の日本円口座のみならず、今回の南アフリカランドを含め11種類の外貨預金口座でも使えて、しかも自動的に支払通貨を判別してくれるという機能。
例えばアメリカでSony Bank WALLETを使えば、自動的にソニー銀行の米ドル外貨口座を参照し、残高があれば、米ドルで支払われる。
もし米ドル口座の金額が足りなければ、不足分を日本円口座から引き落とし、もし日本円口座でも不足していれば、支払不可となる。
これで外貨を使った支払がOKになる。
外貨活用:agodaでのホテル予約時に外貨を使う
ホテル予約サイトのagodaであれば、Sony Bank WALLETを使って外貨払いでホテル予約が可能可能。
サイト上で支払通貨を選択できるので、南アフリカランドを選択。
これで請求が南アフリカランド建てで来るので、Sony Bank WALLETを使えばそのまま外貨預金の口座から引き落とされる。
7ヶ月運用してきて、得た利息合計(税引後)は672.9南アランド
通貨 | 受取利息合計 |
---|---|
南アランド | 672.90 ZAR |
東京でこの範囲で予約できるホテル(ホテル代672 ZAR未満)をざっと探してみたが、こんな感じ。
■利息の範囲で予約できる関東のホテル(一部)
海外のみならず、国内旅行とかでも活用可。1年も預ければ良いホテルも泊まれる。
ちなみに、外貨建てでのホテル予約だが、為替の影響が調べた範囲では未だ不明。下記で以前この方法で予約した当時の料金とその後の料金の変動を見ている。
日付 | ホテル代 |
為替
|
為替・値下
考慮の料金予測
|
|
---|---|---|---|---|
日本円建て | 南アランド建て | |||
7月13日 | 15,683 | 2,138 | 7.32 | 2,138 |
10月8日 | 15,643 | 2,111 | 7.41 | 2,158 |
変化率 | 99.74% | 98.74% | 101.20% | 100.94% |
ホテル予約した7/13当時の料金と、その後の10/8の料金を比較。当初は南アレート7.32で確認時には7.41で101.2%に上昇している。
また、ホテル料金は日々変動するが、日本円相当では予約当時と較べて99.74%下落している。ここから、本来あるべき外貨建てのホテル代は、
予約時料金2,138×為替上昇分101.2%×料金値下分99.74%
で2,158南アランドになるはずが、実際はさらに値下がった2,111南アランドになっている。
実際にホテル・agoda側が基軸通貨を何にしているか不明なまま日本基準で計算しているので検証としては不十分だが、一応上記から為替が多少動いたといっても、外貨払いをしている分にはそこまで影響はないと言える。
まだまだ活用方法はあるので探していく
今回はホテル予約の方法だったが、例えば配車アプリUberで外貨払いをするなど、活用方法はまだまだある。
こちらは既に設定は完了してあるので、11月のマレーシア渡航の時に試す。
南アフリカ現地での消費ではない限り、完全には為替変動の影響は避けられない。
ただ、少なくとも為替下落時には日本円に戻すよりはマシなので、今後も外貨預金での運用を継続しながら、日本円に戻すこと無く外貨払いで消費する方法を模索していきたいと思う。
以上です。