すかいらーくホールディングスより配当金と株主優待を貰った。
今回より株主優待券がカード式に変わったのでその紹介と、改悪が懸念されている優待制度について同社の業績と照らし合わせてどうなのか述べたい。
この記事の目次
配当金・株主優待受領実績
◯保有:500株
◯配当金:7,675円(NISA+特定)
◯株主優待:15,000円分
配当金の振込日・株主優待の配送日
すかいらーくHDの株主還元は2年回実施される。
タイミングは期末決算分が3月中旬で中間決算分が9月中旬になる。
■配当・株主優待実施タイミング
- 期末:3月中旬到着
- 中間:9月中旬到着
今回は6月の中間決算分で配当金は9月18日に振り込まれ、株主優待は9月14日に発送となった。
カード式株主優待への変更
株主優待は今まで紙の500円券であったが、今回よりプラスチックのカード式へと変更になった。
早速使ってみたのでご紹介したい。
◯株主優待カードの種類
優待カードは1,000円券、3,000円券、5,000円券の3種類に分かれている。
保有株数によって優待額は異なるため、優待カードも保有株数に応じた組み合わせで送られてくる。
今までは優待券が札束のようになってしまうこともあったが、これであれば持ち運びが容易になる。
また店舗オペレーションの面でも、今までは店員が一枚一枚優待券のバーコードを読み取って処理をしていたが、カード式であれば一括で精算が出来る。
とても効率的。
◯保有数に応じて貰える優待は異なる
すかいらーくHDは保有株数に応じた株主優待を実施している。
保有数別に貰える優待内容は次のようになる。
保有株式数
|
中間 | 期末 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
優待額 | 内訳 | 優待額 | 内訳 | |||
100株以上 | 3,000円分 | 1,000円カード | 3枚 | 3,000円分 | 1,000円カード | 3枚 |
300株以上
|
9,000円分
|
1,000円カード | 3枚 |
11,000円分
|
1,000円カード | 5枚 |
3,000円カード | 2枚 | 3,000円カード | 2枚 | |||
500株以上
|
15,000円分
|
1,000円カード | 3枚 |
18,000円分
|
1,000円カード | 3枚 |
3,000円カード | 4枚 | 3,000円カード | 5枚 | |||
1,000株以上
|
33,000円分
|
1,000円カード | 3枚 |
36,000円分
|
1,000円カード | 6枚 |
5,000円カード | 6枚 | 5,000円カード | 6枚 |
今回は500株保有の中間決算分なので合計で1.5万円相当を頂いた。
◯株主優待の利用方法
株主優待カードの利用方法は会計時に店員へ渡して利用金額を伝えるのみ。
Quoカードのように1円単位で利用が出来るのかと思ってしまうが、残念ながら精算は500円単位で行われる。
不足分は追加で払えばよいが、過剰分のおつりは出ないので要注意。
ここも従来の優待内容と変わらない。
◯株主優待カードの残高確認方法
株主優待カードの残高確認方法はコールセンター、残高確認WEBサイトのいずれかで確認が出来る。
コールセンター
電話での株主優待カード専用デスクが設置されているのでそちらで行う。
問い合わせ先は下記。
■株主様ご優待カード管理センター
0120-723-765(年中無休9時~21時)
カード裏面に記載のカード番号とPIN番号を伝えて確認を行う。
フリーダイヤルなのが良い。
残高確認WEBサイト
Webサイトでの残高確認方法は次のページより行う。
■すかいらーく株主様ご優待カード残高照会
https://www3.vcsys.com/s/skylark/p/
実際に確認をしてみた。
カード裏面に記載の番号を入力してログイン。
利用可能残高とその下には過去の利用履歴が表示される。
履歴には利用先の記載もあるが、具体的な店舗名は分からない。
カードが複数枚あると面倒くさいので、どうせなら1枚のカードにまとめてほしいと思った。
株主優待の改悪は?業績と照らし合わせて見てみる
すかいらーくの株主優待制度は過去何度か改善が行われてきた。
直近の改定では、2017年6月権利確定分から従来の3倍と大幅な拡充が行われている。
これは親会社であるベインキャピタルの株式売却に合わせて実施されたのではないかと疑問視されており、従来と比べて還元率が大幅に高くなった事も踏まえて制度維持を不安視する声が多く見られるようになった。
これについて実際に同社の業績を見るとあまり心配しなくても良いのでは?とド素人ながら個人的に思っている。
15年12月期 | 16年12月期 | 17年12月期 | 18年12月期(予想) | |
---|---|---|---|---|
売上収益 (百万円) | 351,146 | 354,513 | 359,445 | 373,800 |
営業利益 (百万円) | 27,806 | 31,249 | 28,103 | 28,700 |
当期利益 (百万円) | 15,120 | 18,216 | 16,926 | 17,200 |
1株当たり当期利益 (円) | 77.79 | 93.57 | 86 | 87.34 |
営業利益率 (%) | 7.9% | 8.8% | 7.8% | 7.6% |
上記は15年~17年の業績実績と18年の業績予想をまとめたもの。
同社の会計処理では株主優待の原価相当額を株主優待引当金に計上しており、最終的に営業利益へ反映させている。
ただ、実績を見る限り優待制度の大幅拡充を行った前後で比較しても、営業利益水準270億前後と営業利益率7%代後半は維持されている。
また18年12期予想においても大きく利益が落ちるということは想定されていない。
そしてこの営業利益率7%台というのは外食企業の中ではかなり高い数字になる。
順位 | 企業名 | 営業利益率 |
---|---|---|
1位 | ゼンショーHD | 3.0% |
2位 | すかいらーくHD | 7.8% |
3位 | コロワイド | 1.7% |
4位 | 日本マクドナルドHD | 7.4% |
5位 | 吉野家HD | 2.0% |
上記は外食企業の売上高ランキング順に直近の業績で営業利益率を比較したもの。
新株主優待制度導入後もすかいらーくの効率的に稼ぐ力は、業界内でトップクラスに高い水準にあることが分かる。
そもそも株主優待は1,000株保有で年6.9万円と額面で見ると大きな金額に思えるが、実コストとしては原価相当分のみになる。
この事を考慮しても今の株主優待制度が同社の業績に大きな影響を与えるレベルになっているわけではなく、優待制度改悪を心配する必要はないと個人的に思っている。
実際どうなるかは分からないが、まあ大丈夫でしょ。
以上です。
コメント
たしかに原価分だけだからそんなに高コストじゃないとは思うんだけどなぜか飲食他社がやらないしどこの追随しないよね。ベインキャピタルもう関係ないはずなのに。ほんと不思議
例えばコロワイドは私が投資を始めた2010年頃には優待だけで利回りが10%もありました。株価が異様に低いとこういう事も起こりうるだと思いました
>株主優待は1,000株保有で年6.9万円と額面で見ると大きな金額に思えるが、実コストとしては原価相当分のみになる
コストが原価相当のみってことはないでしょ…
今までお金払って来てくれてた人が全額優待で支払うようになったら、コストはその分の飲食代全部では?
本来ならその分の現金が入ってきていたはずなのだから。