「いきなりステーキ」で有名な株式会社ペッパーフードサービスより配当金を貰った。
金額は7,172円。ありがたく頂く。
そしてこの会社は実はグローバル企業。
ぜひ紹介したい。
配当
◯保有株数:600株
◯配当:15円(期末配当)
◯振込:7,172円(特定)
ペッパーフードサービスの配当推移
ペッパーフードサービスはステーキチェーンを運営する東証一部上場。
「ペッパーランチ」や「いきなり!ステーキ」を展開する企業として有名かと思うが、かつては不祥事や食中毒を起こし経営の危機に陥った事がある。
その時から無配状態が長く続いた。
そして復配となったのは2014年度で8期ぶりの配当実施となった。
それ以来「いきなり!ステーキ」のヒットと「ペッパーランチ」の回復に合わせて増益となり、配当も増額し続けた。
記念配当も合わせると前年比で2倍以上になる時もある。
年度 | 配当額 | (内記念) | 増額 |
---|---|---|---|
18年度 | 1,500円 | – | ▲57% |
17年度 | 3,500円 | (2,000円) | +250% |
16年度 | 1,000円 | – | +33% |
15年度 | 750円 | – | +125% |
14年度 | 333円 | (166円) | – |
13年度 | 0 | – | – |
※現在の株数に合わせた調整後の配当額
残念ながら2018年度は今のところ前年度と同水準(記念配当を除いて)が見込まれているが、業績に応じて配当は引き続き増えると思われる。
ペッパーフードサービスの配当利回り
配当利回りは直近の株価換算では1%にも満たない。
一方で自分が投資をした2011年の単価で見ると利回りは46.05%と物凄い事になっている。
年度 | 現時点 | 各年3月末時点 | 投資時点 |
---|---|---|---|
18年度 | 0.23% | 0.30% | 19.74% |
17年度 | 0.54% | 3.93% | 46.05% |
16年度 | 0.15% | 2.08% | 13.16% |
15年度 | 0.12% | 1.66% | 9.87% |
14年度 | 0.05% | 1.74% | 4.38% |
13年度 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
配当利回りが低いのは急激に株価が上昇したのが原因。
2011年3月を基準にして株価(株式分割調整後)の伸びを見ると次のようになる。
年 | 株価 | 倍数 |
---|---|---|
18年3月 | 4920.0 | 71.6倍 |
17年3月 | 891.5 | 13.0倍 |
16年3月 | 481.5 | 7.0倍 |
15年3月 | 450.7 | 6.6倍 |
14年3月 | 191.7 | 2.8倍 |
13年3月 | 133.3 | 1.9倍 |
12年3月 | 83.0 | 1.2倍 |
11年3月 | 68.8 | 1.0倍 |
テンバガーとかよく聞くがペッパーフードサービスは7年で70倍超え。
株価を支えるのはいきなりステーキだけではない
ペッパーフードサービスの株価上昇は「いきなり!ステーキ」のヒットが最も大きいが、実はそれだけでは無い。ペッパーランチの業績が急激に回復しており、利益に貢献している。
同社の主力事業として従来よりFC展開をしているのがペッパーランチ。
ペッパーランチは手軽に肉が食べられるお店ということで人気を博し、急激に店舗数を拡大させ。その後不祥事と食中毒により後退をしていき、ペッパーフードサービスの経営は悪化していった。
それが今ではペッパーランチも復活して、いきなりステーキに劣らず好調な状況が続いている。
実際に2017年度の売上と営業利益の伸びを事業部別に見てみる。
事業 | 項目 | 2016 | 2017 | YoY |
---|---|---|---|---|
ペッパー
ランチ |
売上高 | 5,916 | 7,066 | 119% |
営業利益 | 1,095 | 1,326 | 121% | |
いきなり!
ステーキ |
売上高 | 14,105 | 27,005 | 191% |
営業利益 | 838 | 2,514 | 300% | |
レストラン
|
売上高 | 2,252 | 2,080 | 92% |
営業利益 | 142 | 158 | 111% | |
商品販売
|
売上高 | 57 | 77 | 135% |
営業利益 | -1 | 4 | – |
いきなりステーキは積極的な出店もあって前年比191%と凄いことになっているが、ペッパーランチについても前期比で売上と営業利益がともに120%前後となっている。
社畜なら分かると思うが、YoY+20%成長というのはかなり高い数字。
そしてペッパーランチの売上好調だとなぜ良いかというと、次の表を見ればわかる。
事業 | 売上高 | シェア | 営業利益 | シェア |
---|---|---|---|---|
ペッパーランチ | 7,066 | 19.5% | 1,326 | 33.1% |
いきなり!ステーキ | 27,005 | 74.5% | 2,514 | 62.8% |
レストラン | 2,080 | 5.7% | 158 | 3.9% |
商品販売 | 77 | 0.2% | 4 | 0.1% |
合計 | 36,228 | 100% | 4,002 | 100% |
上記は事業別の営業実績であるが、いきなりステーキは高いシェアを持つものの売上高と比較すると営業利益のシェアは下がる。(売上高:74.5%→営業利益:62.8%)
これはご存知のとおり「いきなり!ステーキ」では原価の高いステーキを取り扱っているため、必然的に営業利益率は低くなる。
一方でペッパーランチではステーキ以外の肉料理も提供しており、いきなりステーキよりも原価は抑えられている。従って営業利益のシェアは逆に上がる。(売上高:19.5%→営業利益:33.1%)
あくまでも利益率だけで見たらの話ではあるが「いかに効率的に収益を上げられるか?」 という点ではペッパーランチの方が優れている。
ペッパーフードサービスは実はグローバル企業
ペッパーランチは実は海外でもFC展開を積極的に進めており、日本の外食チェーンでは海外展開エリア数が一番多い。
国・地域 | 店舗数 | 国・地域 | 店舗数 |
---|---|---|---|
中国 | 65店舗 | インドネシア | 52店舗 |
マカオ | 5店舗 | 台湾 | 14店舗 |
香港 | 25店舗 | フィリピン | 48店舗 |
ベトナム | 10店舗 | カンボジア | 4店舗 |
タイ | 33店舗 | ブルネイ | 1店舗 |
マレーシア | 7店舗 | オーストラリア | 11店舗 |
シンガポール | 41店舗 | カナダ | 3店舗 |
アメリカ | 1店舗 | – | – |
合計 | 320店舗 ※2018.4時点 |
実はグローバル企業。
そして海外展開のノウハウを持つ同社は「いきなり!ステーキ」の米国展開を進めている。現在はアメリカに子会社を設立しニューヨークに5店舗を構えるまでに至る。
そして驚くべきはその出店スピード。
2017年2月に米国1号店をオープンしてから現地での評判も得られたということでそれ以降急速に店舗を増やしている。
開店月 | 店舗名 | 店舗 |
---|---|---|
2017年02月 | East Village店 | 1号店 |
2017年12月 | Chelsea 7th Ave店 | 2号店 |
2018年01月 | Times Square店 | 3号店 |
2018年02月 | Chelsea 8th Ave店 | 4号店 |
2018年02月 | 5th Avenue店 | 5号店 |
ここまでスムーズに出店が行えるのはペッパーランチで培った海外FC展開の経験があるからこそだと思っている。
社長は全米FC展開を目指しているので、まだまだ増えそう。
今後もかなり期待ができる。
今後に期待!
いきなりステーキの人気で絶好調なペッパーフードサービス。
野望はデカく全米展開とNASDAQ上場を目指すと社長は言っているが、本気でやって欲しいと思っている。
外出先でいきなりステーキの店を見かけるといつも店内をチェックしてしまうのだが、お客さんが全く居ないという状況は見たことが無い。
逆に夜の時間帯でも外に並んで待っている人がいる店舗すらあるので、まだまだ人気は衰えていない。
ぜひこの調子で成長していって欲しい。
以上です。
コメント
ペッパーランチいいですね。私もコロワイド配当も含む利回り合わせると、26.9%です。なんとか世界に株主優待を普及させたい。海外居住者は優待貰えなくても、シャドウ買いすれば、まず上がりますしね。
コロワイドは優待改悪のリスクが高いとずっと言われてきましたが、全く何ともないですね。
このまま継続して実施されれば満足です。