今、自分が取得を目指しているのがMM2Hビザ。
これはMalaysia My Second Homeというマレーシア政府が運営する制度に基づいて発行される長期滞在型ビザ(ソーシャルビジットパス)で、有効期限は10年でその後の更新も可能。
一般的なビザでの滞在(日本国籍は90日間以内の滞在はビザ免除)と違い、MM2Hビザを持つことで、期限を気にせず自由にマレーシア国内に滞在できる。また、現地住民と同じく銀行や証券等の口座開設も可能になる。
その他、観光地での各種料金がマレーシア人料金になるのと、マレーシア人と同じ入国レーンが使えるなど様々なメリットがある。
MM2Hビザ取得は保有資産に基づく審査で決まる。年齢制限は無いが50歳以上か未満かで異なる。
条件 | 50歳未満 | 50歳以上 |
---|---|---|
預金・有価証券の資産証明 | 1500万円以上 | 1050万円以上 |
手取りの月収証明 | 30万円以上 | 30万円以上 |
現地への預託金 | 900万円以上 | 450万円以上 |
※1マレーシア・リンギット=30円換算
この記事の目次
MM2Hビザ取得の良いところ・良くないところ
MM2Hビザは他の国に比べて、圧倒的に取得がしやすいうえに取得後の条件が緩い。
マレーシアに滞在できるMM2Hビザを取得することで得られるメリットは多いが、もちろん良いところが全てではないのでそこもご紹介。
◯良いところ①:マレーシアでの滞在と行き来が自由になる
MM2Hビザを取得することでマレーシア国内に住んでも住まなくても滞在・行き来が自由に出来るようになる。
物凄く当たり前なことに聞こえるが、通常長期滞在型ビザは、取得後一定期間その国に滞在することを義務化するケースが多い。
そんな中でマレーシアのMM2Hビザはビザ取得後に全くマレーシアに住まないというのもアリ。
自由度が非常に高い内容になっている。
また、ビザ取得後も有効期限内であれば、メンテナンスがほぼ不要なのも評価が高い。
例えば、似たような長期滞在型ビザを提供しているフィリピンでは、ビザ取得後に毎年指定期間にAnnual reportをフィリピン現地にて提出をしなければならない。
一方のMM2Hビザであれば、ビザに関するメンテナンスは全く無く、あえて挙げるとすれば、MM2Hビザ期限到来前に日本のパスポートを更新した場合に行うビザ張替え作業(新しいパスポートに再度ビザを貼ってもらう作業)ぐらいだ。
このような自由度の高いビザを発給している国はおそらく他にないと思われる。
国 | プログラム名 | 年齢制限 | 有効期間 | 預託金 | 就労 | 現地での義務 |
---|---|---|---|---|---|---|
マレーシア | マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H) | 制限無し | 10年 | 450万円〜 | 不可 | 無し |
フィリピン | 特別居住退職者ビザ (SRRV) | 35歳以上 | 無制限 | 220万円〜 | 不可 | 毎年IDカードの更新手続(有料) |
フィリピン | クオータビザ(特別割当移住ビザ) | 制限無し | 無制限 | 0円 | 可 | ・毎年レポートの提出 ・5年に1回の外国人登録証更新 |
タイ | ノンイミグラント-O ノンイミグラント-O-A |
50歳以上 | 1年 | 250万円 | 不可 | 無し |
◯良いところ②:現地金融機関に口座を開き高い金利収入を得られる
自分がMM2Hを取得を目指している理由の1つでもあるが、MM2Hビザを取得することでマレーシア現地の金融機関で口座を開くことができる。
通常は一部の国・銀行を除いてマネロンの観点から外国人旅行客が現地金融機関で口座開設をすることはできない。
仮に、裏技的に口座が開けたとしても、国外である日本に重要書類を送ってもらえなかったり、何らの理由で一時凍結(一定期間銀行を使わないとロックが掛かるケースが多い)になっても解除手続が面倒だったりする場合がある。
一方でMM2Hビザで政府公認制度として銀行側にも十分周知されており、外国人客であったとしても手続や顧客対応も慣れているし、やりとりもスムーズに進められる。
もし、マレーシアに銀行口座開設ができれば、3%台定期預金金利を使って資産運用ができる。
◯良くないところ①:預託金が必要
唯一のデメリットだと思っているのが預託金。MM2Hのプログラムに参加している限りは、現地の銀行口座に預託金を入れなければならず、プログラムキャンセルまで引き出すことはできない。
もちろん預託金にも金利はつくので預けている分には損はないが、大金が拘束されるのは人によってはデメリットになる。
MM2Hビザ取得を目指す理由
現地の銀行に資産を置くだけで3%の利子が得られるのと、現地銀行の大口預金者優遇プログラムを使って更に他の国にもネットワークを持つことができる。
外貨投資ということで為替リスクを勿論考えないといけないが、必要に応じて現地へ旅行し、または現地で生活し、現地通貨のままで使ってしまえばリスク回避ができると考えている。(居住できるビザなので)
MM2Hビザの申請状況
現在のMM2H取得に向けた自分の申請状況は2016年3月9日に申請書類一式が受理されてから2016年5月28日現在でまだ審査中のステータス。
通常は申請から2ヶ月程度で仮承認が得られらしいが、やたらと時間がかかっている。
特に不備や却下などの連絡は来ていないので単純に申請が多くて時間がかかっているだけと信じたい。とりあえずもう少し待って様子を見てみようと思う。
20代でリタイアメントビザ取得なんてと思うかもしれないが、今後MM2Hの条件が大きく変わる可能性も十分あるので早く取得するに越したことは無い。
ブログに海外生活を目指すとは書いているものの、決して現実逃避をしているわけではなく、社会人として仕事をしながらも海外で生活できる権利だけでも先に得られるように進めている。
マレーシアのMM2Hビザはそういった意味で年齢制限もなく、自分の資産状況でも申請できる最適なビザだ。
コメント
すみません、プロフィールのコメント欄にコメントさせていただきました。
こちらのページの画像が、どれも真っ白になっています…。
有益な情報なので、画像も含めてぜひ拝見したいのですが…。
コメントありがとうございます。過去ブログが吹っ飛んだので一部画像が消えています。可能な部分は復活させました。