昭和シェル石油(5002)から配当金を貰った。今はロイヤルダッチシェル系列ではなく出光系列の企業

昭和シェル石油より期末配当を貰った。

単元株保有で金額は2,100円。ランチ代に使わせて頂きます。

実はこの会社はもうロイヤルダッチシェル系列ではなく、出光興産系列の会社になる。

配当実績

◯保有:100株
◯配当:21円(期末)
◯入金:2,100円(NISA口座)

昭和シェル石油の配当金

昭和シェル石油の配当金の支払タイミングは9月の中間と3月の期末の2回。今回の振込は期末配当で昨年12月の権利確定分となる。

過去配当実績の推移は次のとおり。

■配当実績(単元株分)
年度 合計 期末 中間
2018 5,250円 3,150円 2,100円
2017 4,000円 2,100円 1,900円
2016 3,800円 1,900円 1,900円
2015 3,800円 1,900円 1,900円
2014 3,800円 1,900円 1,900円
2013 3,600円 1,800円 1,800円
2012 1,800円 900円 900円

原油価格が低迷していた2014年度〜2016年度は微増または据え置き状態が続いたが、2017年度より増配を実施している。

また2018年度は1株当たり+12円の増配が予定されている。

昭和シェル石油の配当利回り

昭和シェル石油の配当利回りを現時点(2018.3.30)の株価と自分が投資をした時(2014.12.11)の株価で見ると次のようになる。

■配当利回り
年度 現在 投資時
2018 3.64% 5.31%
2017 2.78% 4.05%
2016 2.64% 3.85%
2015 2.64% 3.85%
2014 2.64% 3.85%
2013 2.50% 3.64%
2012 1.25% 1.82%

現在の株価では3.64%の利回り。

一方で自分の投資単価当りの利回りは直近実績で4.05%、今期で5.31%が見込まれている。

非常にありがたい。(投資額は十数万円と少ないが・・)

昭和シェル石油はロイヤルダッチシェル系列ではない

昭和シェル石油はシェル石油と昭和石油が合併して誕生した会社。

会社設立の経緯はユダヤ系イギリス人商人のマ-カス・サミュエルが日本に訪れた際、貝細工のアイディアを得てイギリスで富を成し、その後日本現地において交易会社サミュエル商会を立ち上げたところから始まる。

一方でイギリスにおいては、マ-カス・サミュエルの息子達が石油事業に乗り出し、シェル・トランスポート&トレーディング社を設立した。これが今のロイヤルダッチシェルの中核企業になる。

日本のサミュエル商会についても石油部門を独立させる形でライジングサン石油を設立し、これが社名変更を経てシェル石油となった。そして日本の石油卸売会社の昭和石油と合併し昭和シェル石油が誕生している。

このような経緯で昭和シェル石油は従来よりロイヤルダッチシェル系列の企業であった。

その後2014年出光グループとの統合計画が発表され、2016年には主要株主であるロイヤルダッチシェルから出光興産へ昭和シェル石油株の譲渡が行われた。

■筆頭株主の変遷
会社 2003 2004 2005 2016
ロイヤルダッチシェル 英蘭 50% 40.04% 35.05% 3.79%
サウジアラムコ サウジ 9.96% 14.95% 14.96%
出光興産 日本    – 31.25%
筆頭株主 ロイヤルダッチシェル ロイヤルダッチシェル ロイヤルダッチシェル 出光興産
関係 子会社 関連会社 関連会社 関連会社

現在出光の昭和シェル石油株保有率は31.25%になり、同社の持分法適用会社となる。

出光との経営統合はどうなるのだろうか?

市場環境の悪化を理由に昭和シェル石油は出光興産との経営統合の協議を進めていた。

ただ、出光側の創業家より反対が出されており、増資をして創業家の議決権比率を下げたり、それに対して創業家が裁判を起こしたりとまだいざこざが続いている状態。

個人的には、創業家側の言い分を見ると理念や文化が違う事を大きな反対理由に上げているが「そんな悠長な事を言ってられるのかよ?」と思う部分はある。

石油業界は厳しい市場環境を踏まえ各社統廃合を進めており、昭和シェル石油&出光に先立ってJXと東燃ゼネラルが2017年に統合を完了させている。

このままだと競合と差をつけられてしまうのじゃないかと思う。

同族企業というのは1代目は自分で事業を興し苦労しながら拡大しているので問題は無く、2代目も1代目の背中を見て育っているので概ね問題はない。その後何も苦労をせず良い環境だけ手に入れた3代目以降が会社をダメにする。というネタをよくみる。

これは一理ある。

大株主なのでいろいろ言う権利はあるが、現場に経営を任せているのならある程度は大人しくしてて欲しい。

しょうもないお家騒動でグダグダな状況を見せられている他の株主の気持ちも考えて欲しいところ。

以上です。