番号ポータビリティ(MNP)を使ってキャリアを変えると国際SMSが届かなくなることがあるので注意。対応方法はどうすればよいか説明。
MNPしたら国際SMSが届かない
これらの事象はあまり知られていないが、ドコモ・au・SoftBankからもそれぞれ注意喚起がされている。
携帯電話ナンバーポータビリティ(MNP)によって、一部の海外通信事業者との間で、国際SMSを送受信できない場合があります。
「国際SMS」ご利用にあたって
携帯電話ナンバーポータビリティ (MNP) のお客さまは、国際SMSを送受信できない場合があります。
携帯電話番号ポータビリティ(MNP)によって他社からソフトバンクへ携帯電話会社を変更された場合や相手先が携帯電話会社を変更している場合、 国際メール(SMS)の送受信がご利用いただけないことがあります。
従来より発生している事象ではあるがMNPが一般的になったのと、ネットサービスを中心に国際SMSを使った認証が広まったため影響を受ける人が増えてきている。
楽天モバイルからのMNP転出で影響がでるケースが目立つ
実際に自分が影響を受けているのは楽天モバイルからMNPでpovoへ転出した電話番号。短いSMSは比較的届くが、長いSMSは届かなかったりかなり遅延する状態。
ネット上でも楽天モバイルの番号で同様の声が多く上がっている。
対応方法は元のキャリアへMNPで戻す
そもそもなぜこのようなことが起こるのかというと、MNPの仕組みにある。
というのも現在のMNPはキャリアが変わっても電話番号自体は従来のキャリアに紐づいたままであり、キャリア間の転送またはリダイレクションによる接続し直しで新しいキャリアへの着信を実現しているのが現状。
(1)接続方式
携帯電話事業者及びその他の電気通信事業者は、「リダイレクション方式※1」、「転送方式※2」又は「併用方式※3」のうち、接続する電気通信事業者間で合意した接続方式により、番号ポータビリティを実施すること。
※1 リダイレクション方式 発信元事業者からのルーティングに際し、移転元事業者から移転先を示す情報の通知を受けて、発信元事業者から移転先事業者に直接ルーティングを行う方式。
※2 転送方式 発信元事業者から移転元事業者へルーティングし、移転元事業者が移転先を示す情報を元に移転先事業者に転送する方式。
※3 併用方式 呼種により「転送方式」と「リダイレクション方式」を併用する方式。
そんな中、国際SMSは海外通信網を経由して配信される都合上、到着率が一般的に低いと言われているが、さらにMNPによるキャリア間接続がうまくいかないと全く届かないという事象が生じてしまう。
ということで解決方法はMNP元のキャリアに戻すこと。これだけ。これでキャリア間の接続なくSMSが受信できる状態になるので事象の解消が期待できる。
そもそも楽天モバイルで問題が多く発生しているのは新しい通信キャリアということもあり、転送処理がちゃんとできていないのか、あるいは単純にMNPで番号変える人が多いだけなのかよく分からん・・。
まあ楽天だしな。
以上です。