サービス内容がコロコロ変わるLINE Pay。
還元率2%のLINE Payカードの提供から始まり、その後スマホ決済へ還元を限定し、そして今回スマホ決済であっても自社クレカを使わないと還元率を0%に下げるという大改悪が行われることになった。
もうこれ要らないっしょ。
この記事の目次
2020年5月1日より専用のクレジットカードを使わないと還元率は基本0%に!
今まではLINE Payでコード決済を行うとLINEポイントが貯まり、次の支払い時に1ポイント=1円相当として充当することが出来た。
当時の還元率はサービスの利用状況によって0.5%〜2.0%であったが、今回2020年5月1日よりLINEが提供する専用のクレジットカードを使わないと還元率が一律0%になるという大改悪が行われることとなった。
従来 | 今回 | |
---|---|---|
残高払い | 0.5%〜2.0% | 0% |
ポイント払い | 0.5%〜2.0% | 0% |
クレカ紐付け払い | なし | 1.0%~3.0% ※LINE専用カードのみ |
まずLINE Payの支払い方法について整理すると、LINE Pay決済をするには①事前に銀行口座からチャージをして残高の範囲で支払う方法(残高払い)と②LINEポイントを使って支払う方法(ポイント払い)の2つがある。
他のスマホ決済で見られるようなクレジットカードを裏で紐付けて支払うという方法(クレカ紐付け払い)は実店舗では提供されていなかった。
その後LINEは三井住友カードと提携してVisa LINE Payクレジットカードを発行することになり、2020年5月以降はこのカードを使った場合のみクレカ紐付け払いが可能となった。
この時単に支払い方法が増えただけなら良かったものの、LINEは従来からある決済方法を使った場合の還元率を一律0%に下げ、自社のクレカを使った場合のみポイント還元を行うという暴挙に出ている。
露骨すぎだし使う人居なくなるでしょこれ。
LINE Pay改悪の歴史
LINE Payはそもそも還元率一律2%を謳うLINE Payカードの提供から始まった。
そこから改悪を何度も重ねた歴史がある。
流れとしてはこんな感じ。
- LINE Payカードで2.0%還元
↓ - LINE Payカードの還元率を0%へ
スマホコード決済限定で0.5%〜2.0%へ
↓ - スマホコード決済の還元率を0%へ
LINEクレカ紐付け限定で1%〜3%へ
時系列で詳細を見ると次のとおり。
2016年3月
LINE Payカード発行。還元率一律2%のサービス。
2018年6月
LINE Payカードの還元率を0%へ。
スマホコード決済限定でランクに応じて還元率0%〜2.0%のポイントプログラム「マイカラー」へ変更。
ランク達成条件がユーザーには非公開ということで炎上。
2018年8月
炎上を踏まえランク達成条件を公開。また最低還元率を0.5%へ変更。
2019年12月
LINEポイントの外部ポイント交換サービスが終了。更にLINE Pay残高への交換も終了しLINE Payカードでのポイント利用が不可となる。
2020年5月
スマホコード決済の残高払いおよびポイント払いの還元率を一律0%へ。
LINEが提供するクレジットカードを紐付けた場合のみ1.0%〜3.0%の還元を行うポイントプログラム「LINEポイントクラブ」へ。
一部超微改善はあったが基本改悪の歴史となる。
そもそもバラマキ型のスマホコード決済はそれ単体だと事業が成り立たない。いずれ改悪するのは目に見えていた
ド派手なCMと高い還元率で何かと話題を集めるスマホ決済事業者だが、そんな大盤振る舞いが続くわけもなく改悪されるのは目に見えていたようなもの。
そもそもインセンティブの原資をどこから持って来るのかを考えると通常ならスマホ決済額に応じて店舗から手数料を貰うのが一般的なのだが、LINEもPayPayも加盟店を拡大することを優先しているため店舗の負担を一定期間0%にしている。(楽天Payは最初から手数料徴求っぽい)
従ってインセンティブの原資が無いのが現状となっている。
一部店舗から広告料等を貰っているケースもあるかもしれないが、決済に応じて客へ還元するインセンティブに対する原資としては全く釣り合っていない。(広告だと配信数や掲載期間に応じてお金を貰うので決済は関係ない)
そんなことで親会社の資本力頼みでバラマキをやっているのがスマホ決済業者各社の状況と言える。
- LINE Pay:当期純利益 ▲54億373万円
- PayPay:当期利益:▲367億8,700万円
ただ、さすがにいつまでも赤字を垂れ流し続けるわけにも行かないので今回のLINEのように改悪をちょくちょく行っているのが今の状態。このような一時的なバラ撒きで客を集めてある程度揃ったら改悪するというやり方は正直悪質な商法だと個人としては思っている。
まあ、とは言ってもLINEには大変美味しい思いはさせてもらったので用無しになったら使わなければよいだけ。
事業者としてはどうかと思うが過去一部を除いて改悪による実害は自分は受けていないので「大変だと思いますが、何とか頑張ってください」という感想のみ。
もう使わないですが頑張ってください。
以上です。
コメント
スレ主さん、こんにちは。
LINEペイ改悪の歴史、時系列で見ると判りやすいですね。
改めて、滅茶苦茶な運営してるな~と、思いますよ。酷過ぎる。
ポイントクラブだって、過去の改悪を見れば直ぐにでも変更してくるだろうと・・・
VisaLINE PAYクレカ出ましたが、先行通知が来たもののまだ申し込んでいません。
初年度こそ3%ですが、次年度以降1%となってしまうので必要性を感じなくなった。
まあ、限定券面の収集で申し込んでも良いんだけどね。
規約の「個人情報の取扱いに関する同意条項に係る特約」に、こんな事が書いてある。
1.会員は、当社が保護措置を講じた上で、LINE Payに対し、LINE Payにおける会員管理を目的として、下記の個人情報を提供し、LINE Payがこれを利用することに同意します。
(1)・・・当社に届出のあった情報若しくは会員が当社に提出する書類等に記載されている情報。
この特約が何を意味するかは、お察しください。の世界ですね。
コメントありがとうございます。過去のやり方を見ているとクレカもすぐに改悪すると思います。企業としてはあまり信用できないです・・