米国株オプションの取引実績。プレミアム狙いの売り取引で小銭をチマチマ稼ぐ

今年からIB証券でオプション取引をはじめている。

初心者ということでチマチマ取引をしているので、一旦現時点の実績をまとめたいと思う。

米国株オプションの取引実績

今年に入って行ったオプション取引の実績は次のとおり。

■取引実績
取引日 銘柄 種別 満期 行使価格 プレミアム ポジション 数量 収益
(米ドル)
収益
(円換算)
2/27 PFF プット 3/15 $36.00 $0.14 1枚 $13.71 ¥1,516
3/19 T プット 3/22 $30.50 $0.07 1枚 $5.92 ¥654
3/19 T プット 3/29 $30.00 $0.09 1枚 $7.91 ¥880
4/23 T プット 4/26 $30.50 $0.12 1枚 $11.20 ¥1,246
4/25 T プット 5/3 $30.50 $0.11 1枚 $9.90 ¥1,111
5/8 T プット 5/10 $30.00 $0.13 1枚 $11.90 ¥1,311
5/17 BTI コール 6/21 $40.00 $0.30 1枚 $28.06 ¥3,086
5/24 T プット 6/7 $31.50 $0.20 1枚 $18.49 ¥2,029
合計 $107.09 ¥ 11,833

結論から言うと8取引で合計107.09ドル、日本円換算で11,833円相当が得られた。しょぼいかもしれないがまずは少額でやっている。

内容をそれぞれ説明する。

銘柄

これはオプションの対象銘柄を示している。

オプションは権利の取引であるため、対象は為替や指数、現物株と様々ある。

今回は米国株(米国株・米国ETF・米国ADR)を対象とした米国株オプションの内容になる。

■米国株プション

種別

オプションは2種類がある。1つはコールオプションでもう1つはプットオプション。

コールオプションとは買う権利のことで、オプション保有者は対象銘柄を特定の価格で買い取ることが出来る。一方のプットオプションは売る権利のことで、オプション保有者は対象銘柄を特定の価格で売ることが出来る。

今回は主にプットオプション(売る権利)の取引を行っている。

満期

オプションは買う権利と売る権利の取引になるが、その権利には有効期限が存在する。

期限を過ぎるとオプションは自動的に消滅する。

今回の取引では満期が1週間程度と短いオプションの取引を行った。

行使価格

行使価格は予め定められた買う権利 or 売る権利の実行価格。

コールオプション(買う権利)保有者は対象銘柄がいくら値上がったとしても、行使価格で銘柄を買うことが出来る。一方のプットオプション(売る権利)保有者は対象銘柄がいくら値下がったとしても、行使価格で銘柄を売ることが出来る。

プレミアム

プレミアムとはオプションの買い手がオプションの売り手に支払う保証料。取引毎に発生する。

価格変動を買う権利と売る権利でカバーするのがオプション取引なので、保険における保険料を意味するプレミアムが使われている。

今回はプレミアムを貰うことで収益を上げる作戦をとった。

ポジション

ポジションは買い(ロング)or 売り(ショート)を意味する。

買い取引ではオプションを保有する立場になるため、リスクは支払ったプレミアム限定される。

一方の売り取引ではオプションを売る立場となるため、プレミアムを貰うことは出来るが、予想以上の価格変動でリスクは無限大に拡大する(と言われている)。

今回は全て売りポジションでの取引だが、プレミアムを稼ぎつつリスクは抑えられるようにしている。

数量

オプションの取引単位は”枚”になる。

米国株の場合は1枚=対象銘柄100株分となり、プレミアムの精算も100株単位で行われる。

IB証券の実取引画面

今回のオプション取引はIB証券を使って行った。

実取引画面はこんな感じ。

■オプション取引画面

左右がコール or プットで縦は満期と権利行使価格を表している。

この組み合わせから選び取引を行う。

注文時の表記は銘柄、満期、権利行使価格、オプション種別の順に表示がされる。例えばBTIの19年6月19日満期のプットオプションを権利行使価格40ドルで買った場合は次のようになる。

  • BTI JUN 21′ 19 40 Put

コールオプションであれば表記は下記になる。

  • BTI JUN 21′ 19 40 Call

内容はシンプル。

取引方法はキャッシュ・セキュアード・プットとカバード・コール

今回のオプション取引の作戦は、リスクを抑えた取引手法として有名なキャッシュ・セキュアード・プット(CSP)とカバード・コール(CCW)の2つ。

カッコ付けた名前だがやっていることは非常に単純。現金なり現物なりを持った上で取引するという方法になる。

キャッシュ・セキュアード・プットは予め権利行使価格相当を現金を持った上でプットオプションの売りを行いプレミアム収益を得るというもの。

プットオプションを売るため株価が下がって権利行使がされた場合はオプションの買い手から対象銘柄を買い取る必要があるが、その分の現金は持っているため指値で買ったのと同じ状態になる。

現物株は高配当銘柄を指定していれば買い取った後もそのまま配当を貰い続ければ良い。

■CSP戦略

  • 権利行使なし→プレミアム受領
  • 権利行使あり→現物株買取り&配当受領

今回は高配当銘柄としてAT&Tのオプションで主に取引を行った。

カバード・コールは対象銘柄を保有したままコールオプションを売ってプレミアム収益を得るというもの。

コールオプションを売るため株価が上がって権利行使がされた場合はオプションの買い手に現物株を売り渡す必要があるが、その分の株は予め保有しているため指値で利益確定をしたのと同じ状態になる。

■CCW戦略

  • 権利行使なし→プレミアム受領
  • 権利行使あり→現物株売渡し(利益確定)

今回は100株保有しているBTIでCCWを1件行った。

IB証券でオプション取引が出来ます

米国株オプションは現在日本の証券会社では取引できないが、アメリカのIB証券であれば日本から日本語で口座開設が行える。

IB証券はオプション以外でもかなり豊富な商品が取り揃えられているのでかなりおすすめ。

口座開設までの流れはこちらの記事にまとめているので気になった方はぜひ参考にしてみてください。

◯IB証券の口座開設方法

知る人ぞ知る証券会社インタラクティブ・ブローカーズ(IB証券)の口座を開いた。 世界中の金融商品に投資ができて、資金も世界各国の銀行口...

以上です。

コメント

  1. kenken より:

    海外株のオプションを始めようとしてブログを見つけました。参考になる情報をありがとうございます!SBI証券やマネックス証券でも取り扱ってくれればありがたいのですが、今のところ可能性は低そうですね・・。

    今後も運用成績など書いて頂けると嬉しいです!

    • mdish より:

      ありがとうございます。日本の場合は日経225に限られているのでもっと市場が整備されると良いですよね。
      実績については定期的に書いていければと思います。

  2. たまご より:

    こんにちは
    カバードコールの時って満期は遠いのと近いのどっちが良いとかありますか?

    またA株を70ドルで保有していたとして100ドルでコール売りをしたとします
    満期までに実際に100ドルになったなった場合現物株は勝手に100ドルで決済されますか?あるいは自分で100ドルに指値入れないといけませんか?
    挑戦してみたいと思っていますが
    経験者の方に聞いておきたかったです

    • mdish より:

      一般的に満期まで遠いほうがプレミアム料は高くなるのですぐ売っても良い株でカバードコール売りするのなら遠いほうが良いと思います。読みが外れてもコールを買い戻すこともできます。また記載頂いた例では100ドルのコール売りをしているのであれば満期時にインザマネー状態であれば必ず100ドルで精算されます