【海外送金】格安送金サービスのTransferWise(トランスファーワイズ)がさらに安くなった!超おすすめ

格安送金サービスの「TransferWise(トランスファーワイズ)」が先日料金の改定を発表した。

多くのケースで費用が下がる事になったので非常にありがたい。

かなりお得なサービスでもあるのでぜひご紹介したい。

格安送金サービスのTransferWise

TransferWiseはオンライン送金サービスを提供するFintech企業。本社はロンドンで日本においては子会社のトランスファーワイズジャパン株式会社が事業を行っている。

同社が提供しているのはP2P技術を活用した格安海外送金サービス。

このサービスは従来の為替取引を使った送金は行っておらず、送金希望者同士をマッチングさせることで両替をしない資金融通を実現している。

具体的に日本から英国へ送金する例で見ると次のようなイメージ。

■送金イメージ

  • 送金ニーズA:日本⇒英国
  • 送金ニーズB:英国⇒日本
  • 送金フロー:日本⇔(TransferWise)⇔英国

日本から英国へ送金したいAさんと、英国から日本へ送金したいBさんがいるとする。

TransferWiseはこの2つの取引をマッチングさせ、TransferWise(日本)がAさんの振り込んだ日本円をBさんの日本送金先へ、TransferWise(英)がBさんの振り込んだ英ポンドをAさんの英国送金先へそれぞれ振り込む。

手続きをした二人は自分のお金が海外へ送金されたかのように感じるのだが、実際は互いの送金先で資金を付け替えているだけ。

このように両替を行わない送金手段を使っているため、従来と比べて格段に安い海外送金サービスの提供が可能になっている。

送金手数料

TransferWiseの送金手数料について紹介。

主要国をピックアップしてまとめると次のようになる。

■送金手数料(一部の国)
送金元 送金先 料金
日本
アメリカ 100 JPY + 0.55%
カナダ 70 JPY + 0.55%
EU 100 JPY + 0.55%
イギリス 110 JPY + 0.55%
オーストラリア 90 JPY + 0.60%
ニュージーランド 120 JPY + 0.60%
香港 190 JPY + 0.70%
中国 800 JPY + 1.55%
韓国 240 JPY + 1.25%
シンガポール 280 JPY + 0.55%
タイ 150 JPY + 0.9%
マレーシア 290 JPY + 0.60%
インドネシア 180 JPY + 0.75%
ベトナム 240 JPY + 0.95%
フィリピン 330 JPY + 0.60%

今までは多くの通貨で1%の手数料率が設定されていたのだが、今回ほとんどの国で値下げとなった。(一部値上げの国もあるが)

非常にありがたい。

比較対象として銀行の送金サービスがあるが、銀行の場合は数千円の送金手数料のみ案内がされているものの、実際は為替手数料も上乗せで請求されている。(市場レートが1ドル=100円なのに銀行レートは1ドル=102円になっていたりする)

その一方でTransferWiseの場合は明記された固定費と市場レート+手数料率のみの費用。

この違いは結構大きい。

銀行や他社送金サービスのシミュレーションを使って金額を比較すると次のようになる。

まずは米ドル送金。

■米ドル
 送金手段 送金額 手数料 レート 受取額
TransferWise 10万円 646円 104.71 948.53ドル
某送金業社 10万円 1,480円 105.93 930.09ドル
某銀行 10万円 2,000円 108.70 901.53ドル
市場レート 104.71 

TransferWiseのレートは市場レートと全く同じ。一方で他社送金サービスでは送金手数料に加え、1%以上の為替手数料を上乗せしている。

他社は何も言わずに上乗せするので質が悪い。

次にユーロ送金。

■ユーロ
  送金額 手数料 レート 受取額
TransferWise 10万円 646円 129.37 768.01ユーロ
某送金業社 10万円 1,480円 132.71 742.39ユーロ
某銀行 10万円 2,000円 134.80 727.01ユーロ
市場レート 129.40

TransferWiseでも若干市場レートと差があるが概ね同じ。他社はやはり上乗せがあるので高い。

次は香港ドルとシンガポールドル。

■香港ドル
  送金額 手数料 レート 受取額
TransferWise 10万円 884円 13.35 7424.38香港ドル
某送金業社 10万円 1,480円 13.84 7120.49香港ドル
某銀行 10万円 2,000円 13.91 7044.00香港ドル
市場レート 13.35

香港やシンガポールは国際的な金融センターという事もあり、HSBCやCitiなどの銀行口座を保有している人も多いと思う。

■シンガポールドル
  送金額 手数料 レート 受取額
TransferWise 10万円 825円 79.62 1245.50 S$
某送金業社 10万円 1,480円 82.52 1194.02 S$
某銀行 10万円 2,000円 82.95 1181.49 S$
市場レート 79.60

どちらのケースでもTransferwiseを使うことでお得に送金が出来る。

実際の送金

次は実際の送金方法を簡単に画像で紹介する。

自分はタイとマレーシアに銀行口座を持っているので、過去何度か送金に使ったことがある。

手続きは非常にシンプル。

  1. 金額入力
  2. 日本の指定口座へ振込
  3. 送金実行
  4. 完了

これだけ。それぞれ紹介する。

まずは送金通貨の設定と金額の入力。

アプリまたはweb上で入力をする。

■通貨指定と送金額の入力

次に送金先の指定。

過去送金した事がある場合は登録済口座が表示される。初めての場合は銀行名や口座番号など送金先情報を入力する。

■送金先指定

次に送金目的の選択。

日本の法律で聞き取りが求められている。

■送金目的の選択

そして送金内容の確認画面。

■内容確認

問題が無ければ振込手続きへ進む。

送金資金は銀行振込またはデビットカード決済でTransferWiseへ送る。

追加費用のかからない銀行振込が良い。

■送金資金の振込

Transfewrの振込先口座が表示されるので、自身の銀行口座から入金する。

この時、振込依頼人の後ろにTransferWiseの会員番号を記入する必要があるので忘れないようにする。

■振込先表示

あとは送金されるのを待つだけ。だいたい1~3日程度で現地の銀行に着金する。

取引明細は記録に残るので後からも確認が出来る。

■明細

非常にシンプル。

利用者が増えればより便利になる

TransferWiseは送金希望者を結びつける事によって安い送金サービスを実現している。従って利用者が増えることでよりマッチングしやすくなり、送金実行までの時間も短縮される。

現在タイやマレーシアであっても1日程度で送金が完了する場合がほとんどだが、ぜひ多くの人に利用してもらってより利便性が高まる事を期待したい。

「信用して本当に大丈夫なのか?」と思う人もいるはずなので一応説明しておくと、日本の事業主体であるトランスファーワイズジャパン株式会社は関東財務局の認証を得ており、資金移動業者登録がされている。

資金移動業者は顧客の送金資金の全額を保全するよう法律に定められているため、万が一の事が起きた場合でも資金は基本的に戻ってくる。

ここはルールも何も無かった仮想通貨取引所とは全く違う。

海外送金を使う人はぜひ試してみてください。

以上です。

コメント

  1. intecontipapa より:

    私もMdishさんのブログで教えて頂き、今やユーロ、ベトナムドン、タイバーツを送金する必須の手段になっています。私もこのニュース、Transferwiseからのメールで知りました。ちなみにTransferwiseはSkypeと今やSkypeと並ぶエストニア人創立の超有名スタートアップのようで、Transferwiseのクラウドファンディング案件は爆速で埋まるようです。