【非接触決済】マクドナルドでNFC決済!Visa payWaveとMastercardコンタクトレスを使ってみた

2018年3月13日より全国のマクドナルドで国際標準であるType A/B対応のNFC決済が使えるようになった。

海外で普及している決済サービス「Visa payWave」や「Mastercardコンタクトレス」に対応したカードを持っていれば、電子マネーのようにタッチして簡単にカード決済が行える。

早速試したのでご紹介したい。

NFC決済とは?(若干マニアック)

NFC決済とは無線通信技術であるNFCを利用した決済サービスの事。

カードに埋め込まれたICチップで無線のやりとりを行うため、端末にカードをかざすだけでスピーディーに支払いが行える。またNFC決済はカードを決済端末に差し込む必要もないため「非接触決済」とも呼ばれる。

■NFC

NFCフォーラムより

無線通信を使った決済技術は既にSuicaやICOCA、Edyやnanacoなどの電子マネーで採用されているが、これら電子決済の無線通信規格はfelicaと呼ばれる日本独自のものになっている。

一方で海外ではType A/Bと呼ばれる通信規格が広く普及をしており、クレジットカードの国際ブランドであるVisaやMastercardなどはType A/B仕様の非接触決済サービス「Visa payWave」と「Mastercardコンタクトレス」を世界中で展開している。

■Visa payWave

Visaホームページより

■Mastercardコンタクトレス

マスターカードホームページより

従来よりNFC規格はfelicaとType A/Bとの通信方法に互換性を持たせているためデータの読み込みは行える。ただ、決済に関してはそれぞれの仕様にあった端末を用意する必要があるため、日本ではFelicaが広く普及している。

それが今回マクドナルドが他のファーストフード店に先駆けて新しいマルチ決済端末を導入し、FelicaのみならずType A/BのNFC決済も受け入れた。

これにより世界標準の決済サービスが日本のマクドナルドでも利用できるようになった。

マクドナルドでNFC決済(Visa payWaveとMastercardコンタクトレス)

今回マクドナルドで使ったのはカードに搭載されたVisaとMastercardの非接触決済機能。

利用には各店舗導入された複数の決済手段に対応した新しいマルチ決済端末を使った。

■マルチ決済決済端末

物理的なカードを使う他、NFC対応のスマートフォンに専用アプリを入れて、スマホ決済も行っている。

それぞれご紹介したい。

◯海外デビットカード:Visa payWave

まずはタイの銀行が発行しているデビットカードを使った決済。

国際ブランドはVisaのためVisa payWaveが使える。

購入したのは100円のマックコーヒー。

■Visa payWave決済

支払は「クレジットカード払いで」と伝えて端末にカードを置くだけ。

非常にスムーズに完了した。

またデビットカードなので即時引き落としが反映されている。

■引き落とし結果

◯海外デビットカード:Mastercardコンタクトレス

次はマレーシアの銀行が発行しているデビットカードを使った決済。

こちらは国際ブランドのMasterが付帯しているため、NFC決済はMastercardコンタクトレスの機能を使っている。

■Mastercardコンタクトレス決済

問題なく利用ができた。

◯スマホでデビットカード:Mastercardコンタクトレス

次はマレーシアの銀行デビットカードを、NFCに対応したスマートフォンのアプリ経由で使ってみたケース。

こちらもMastercardコンタクトレスを使うことになる。

まずはアプリを立ち上げ、決済カードを選択する。

■ウォレットアプリ

次にスマホのNFC通信をオンにしてレジにて「クレジットカード払い」と伝えてタッチする。

完了するとアプリ上に決済履歴が残る。

■決済明細

この時もコーヒーを注文。

■コーヒー

非常に便利。

◯スマホでクレジットカード:Visa payWave

次はマレーシアのクレジットカードをスマホ決済で試したケース。

こちらの国際ブランドはVisaなのでVisa payWaveの機能を使ったNFC決済。

■ウォレットアプリ決済

問題なく決済完了。

■決済明細

この時はてりやきバーガーを単品で注文。

久しぶりに食べたがうまい。

◯日本のデビットカード:Visa payWave

最後に日本の住信SBIネット銀行のデビットカードを使ったケース。

こちらはVisa payWaveが搭載されているのだが、結論から言うと決済はできなかった。

「クレジット払いをしたい」と伝えて決済をしようとしたらエラーに。

■デビット決済

理由は店員曰く、ICチップ付きカードはNFC決済ではなくカードを差し込んだ決済が優先されるとの事。

よく分からず・・。

日本の非接触決済対応カードは他に持っていないので、いつか入手したら再度試してみたい。


(追記)
どうやら初期申込みのカードは不具合によりNFC利用が不可とのこと。


今後キャッシュレス社会は加速すると思う

今回のNFC決済を使ってみて思ったのは「スマホを使った決済は安心で便利」というもの。

というのもクレジットカードやデビットカードでは、物理的にカードを無くしてしまった場合でも少額だと暗証番号なしでカード利用が出来てしまう。特に今回のようにタッチだけで支払えるサービスとなるとより危ない。(盗難であればカード会社に補償をしてもらうことは可能ではある)

その一方、スマホを使った決済であればスマホ立ち上げ時とアプリ利用時の2段階で認証をする必要があるため、物理カードよりも勝手に使われるリスクがかなり少ない。

パスワードまたは指紋はそう簡単に破る事が出来ないのでかなり安心。

また利便性の面では財布からいちいちカードを出す必要がないため、スマホのみで決済できるのは非常に便利。

カメラも地図も辞書も何でもスマホで完結している世の中なので、決済手段も今後はスマホ中心に行われるようになると思う。

今回マクドナルドが先陣を切って世界仕様のNFC決済を受け入れたが、今後導入店舗はどんどん広まってキャッシュレス社会は加速していくと思う。

より便利で安心な社会になることを望む。

以上です。

コメント

  1. しば より:

    住信SBIのカードは発行時期によって問題があるらしく、無償交換してくれるそう。