【タイ株】BTSグループ・ホールディングスより配当金が振り込まれた

先日、保有するタイ株の高架鉄道運営会社BTSグループ・ホールディングスから配当金が振り込まれた。

少額ではあるが初めてのタイ株の配当受領。

ぜひご紹介したい。

配当実績

◯保有数:2,200株
◯配当:0.165THB
◯税引後入金:326.70THB(≒1,127円)

BTSグループ・ホールディングス

今回振り込まれたのは高架鉄道BTSの運営を中心に事業を展開しているBTSグループ・ホールディングスの中間配当。

同社はタイ株式市場で時価総額および流通額の上位50位銘柄を集めたSET50の構成企業で、日本のASEAN株取り扱い証券会社でも購入ができる大手有名企業。

■BTS

■BTS乗り場

旅行でタイを訪れた際に乗ったことがあるとかで、BTSという名前を知っている人も多いのではないかと思う。

BTSグループ・ホールディングスの事業

BTSグループ・ホールディングスは公共交通事業、メディア事業、不動産事業、サービス事業の4つを中核事業としている。

その中でも直近の実績で約半数の売上を占めるのは公共交通事業。

■4つの事業内容
事業 売上割合 内容
公共交通 49.2% BTS SkyTrainやBUS Rapid Transitによる公共交通事業
メディア 35.0% 駅内・車内広告事業
不動産 7.2% 不動産関連事業
サービス 8.6% Rabbit Cardの電子決済関連事業やホテル・ゴルフ場などのその他事業

ただ、日本のJRの事業別売上比率を見ると約7割が交通関連事業となっているので、それと比べるとBTSは多角経営が結構進んでいる。(私鉄との比較だとまた違うのだろうけど)

そして、タイのSuicaことRabbit CardはBTSグループのBSS社が運営をしており、同社はLINEとの連携で展開する「Rabbit LINE Pay」を通じて、同サービスを交通用電子マネーから広く使えるe-マネーへ転換していく方針を打ち出している。

■Rabbit LINE Pay

また、同じBTSグループで広告事業を手がけるVGI社もRabbit Card関連事業に出資をしており、データベースマーケティングを強化していく方針を公表している。

交通関連事業をベースに、新しい分野の収益を増やしていくというスタンスは非常に良い。

BTSグループ・ホールディングスの株価と配当

BTSグループ・ホールディングスは大手ということもあり、株価は比較的安定している。

配当は業績に連動して上下するが、現時点の株価換算で配当利回りは4%台をキープしている。

■配当実績
 年度 中間 期末 年間 利回り
2017 0.165 0.175 0.34 4.20%
2016 0.340 0.340 0.68 8.40%
2015 0.300 0.300 0.60 7.41%
2014 0.200 0.210 0.41 5.06%

現在BTSでは既存路線の延伸を進めているため、将来的に利便性が高まり、乗客数が増えて株価と配当が上がる事を期待している。

外国人が投資できるタイ株の種類

今回のBTS株はNVDRという外国人がタイ株投資をする際に一般的な預託証券という形式で保有している。

この他にもタイ株には複数の種類があり、それぞれ得られる権利が異なるため注意が必要。

■タイ株の種類
種類 名称 配当 議決権 備考
L株 ローカル株 外国人が保有すると権利が無効になる
F株 フォーリン株 権利は得られるが流動性が極端に低い
NVDR 無議決権預託証券 外国人が一般的に投資する形式

L株は現地人専用の株で、外国人が保有しても配当も議決権もどちらも得られない。

外国人投資家が各種権利を得るためには、F株という外国人用に流通する株か、あるいは議決権が制限されたNVDRという預託証券か、いずれかを選ぶ必要がある。

■顧客属性は”Foreign”になる

ただ、F株は流動性が極端に低く、大手銘柄でも値がつかない事があるため、外国人がタイ株投資をする際には、NVDRを選択するのが一般的。

NVDRでの配当金受領

今回のBTS株のNVDRはタイ証券取引所子会社のNVDR社より発行されている。

そのためか、今回の配当金は直接BTSからではなく、同じタイ証券取引所子会社で精算関連の業務を行うTSD社より源泉徴収10%が引かれた額が支払われている。

あるいはNVDRは関係なく、配当金を直接銀行口座に振り込むe-Dividendというサービスに申し込んでいるからかもしれない。正直なところここら辺の仕組みはよく分かっていない。

いずれにしろ、配当金は自分が保有するタイの銀行口座に振り込まれているので特に不都合はなく、配当明細も日本まで送付されているのでok。

F株を買って株主総会へ参加したい

現在保有するタイ株は全てNVDRだが、いつか議決権付きのF株も買って、タイ企業の株主総会に参加してみたいと思っている。

同じように投資しているマレーシア企業については既に株主総会参加に向けて準備を進めている。

しかもビジネスクラスに乗っていくというアホさ。

先日お得なANAのプロモーションが発表された。 成田・羽田⇔クアラルンプール路線がかなり安い。 ちょうど前から休暇も兼ねてマレー...

その国の経済活動を知るには非常に良い機会だと思っている。ぜひ流動性があって、かつ興味が持てる分野の企業の株を買ってみたい。

ちなみに今回のBTS株は日本語でもサービスを提供しているKT ZMICO証券というタイの証券会社で取引をしている。

興味のある方はぜひ口座開設手続きをしてみてはいかがでしょうか。

先日のタイ旅行の際に、銀行口座に加えて証券口座も開いてきた。 手続きをしたのは2社で、そのうちの1社が今回ご紹介するKT ZMICO証...

以上です。

コメント

  1. intecontipapa より:

    相変わらず順風満帆にポートフォリオ拡大されているようで羨ましいです。BTSはドンムアンにも都心から新線を建設しているので固いでしょうね。株主総会是非行かれて下さい。今は実体経済(あくまで資本家目線)では好調なのに、ムニューシン米財務長官のドル安懸念で株価がお買い得になっていると思っているので、多くの投資家が言うように買い増しチャンスですよね。私もまずベトナムのサオタ食品を早く買い付けたいけど、なかなか口座情報が届かないのと玉があまりない。

    • mdish より:

      サオタ食品物凄く利回り高いですね。しかも綺麗な右肩上がりのチャート。ベトナムかなり穴場ですね