先日現地に送金していたお金を使い、72万円相当をマレーシア株にぶっ込んだ。
どれも期待できる銘柄。
ぜひご紹介したい。
この記事の目次
マレーシアへ種銭100万円を投下
まずは種銭の送金について。
自分はマレーシアに銀行口座と証券口座を開いて直接投資を行っている。その為取引を行うには事前に現地へ資金を送る必要がある。
そこでいつも使っているのが送金手数料が格安のTransferWiseというサービス。
送金手数料は送金額の1%で、為替スプレッドは一切なし。
手数料部分だけで見ると他の送金サービスと比べて高く見えてしまいがちだが、実際他社は送金時の為替レートに利益分を上乗せしているので、トータルで見るとTransferWiseが最もコストの安い送金手段になる。
かなりおすすめ。
詳しくはこちらで紹介しているので興味の有る人はご覧ください↓
そして今回は12月のボーナスを使ってTransferWise経由でマレーシアへ100万円を送金している。
わざわざ銀行窓口へ出向いて手続きしていた時代と比べると、とても便利になった。
マレーシア株7銘柄を72万円相当で購入
送金した100万円のうち、今回は予備費を残して72万円相当をマレーシア株の購入に充てた。
慣れない新興国株ということもあるので7銘柄に10万円程を分散して投資。
銘柄選定基準は何回か紹介している下記。
①配当利回りが高いか?
②儲かっているか?
③将来性があるか?(主観的な判断)
これだけ。
まずは証券会社のスクリーニングツールで良さそうな銘柄をピックアップし、そのあとでホームページなり投資情報サイトなりを見て判断をしている。
そして最終的に買ったのは次の7銘柄。
銘柄 | 株数 | 単価 | 費用 | 精算額 | レート | 日本円換算 |
---|---|---|---|---|---|---|
SIME | 1,600 | 2.20 | 13.06 | 3,533.06 | 28.20 | ¥99,632 |
AEONCR | 300 | 13.50 | 14.22 | 4,064.22 | 28.20 | ¥114,611 |
PWROOT | 1,900 | 1.88 | 13.08 | 3,585.08 | 28.20 | ¥101,099 |
JAYCORP | 2,500 | 1.40 | 13.05 | 3,513.05 | 28.20 | ¥99,068 |
TALIWRK | 3,500 | 1.12 | 13.08 | 3,933.08 | 28.20 | ¥110,912 |
APOLLO | 800 | 4.45 | 13.07 | 3,573.07 | 28.20 | ¥100,760 |
LIIHEN | 1,000 | 3.60 | 13.08 | 3,613.08 | 28.20 | ¥101,888 |
合計 | 92.64 | 25814.64 | 28.20 | ¥727,970 |
全購入銘柄を説明していると長くなるので、いくつかピックアップしてご紹介する。
①AEON Credit Service (M) Bhd
AEON Credit Service (M) Bhdは日本でもおなじみのイオングループがマレーシアで運営する金融会社。
創業は1996年とかなり前からマレーシアに進出をしており、今ではクレジットカードや消費者金融などの複数の事業を展開している。
■サービス
同社は2007年にマレーシア証券取引所に上場し、それ以来株価は上がり続けている。現在は上場当初の5倍以上の価格で推移。
■株価推移
一方で配当利回りは現時点で3.18%。
マレーシアの銀行定期預金利率が3%台と考えると若干物足りなさを感じるが、毎年増配を続けているので、株価の上昇のみならず配当収入の方も十分期待が出来る。
事業年度 | 中間 | 期末 | 年間 | 増配率 |
---|---|---|---|---|
2017 | 30.50 | 32.50 | 63.00 | +5.97% |
2016 | 29.85 | 29.60 | 59.45 | +4.30% |
2015 | 27.40 | 29.60 | 57.00 | +23.11% |
2014 | 22.30 | 24.00 | 46.30 | +30.42% |
2013 | 16.00 | 19.50 | 35.50 | – |
そして配当の源泉となる利益推移だが、こちらも毎年順調に成長している。
■収益
詳しい分析方法はわからないので素人的に上がっていればOK!
そして肝心の将来性。
東南アジアへ旅行へよく訪れる人は分かると思うが、イオングループは各国に進出をしていて、さらにローカル化が積極的に進められている。
その中でも金融事業に関して言えば、各国で経済発展に伴い所得水準が上昇すれば、個人の資金需要も増加していくため、将来性はかなりあると思っている。
東南アジアだとバイクは必需品みたいなものだし、基本的にはローンで買っているだろうから、現地で個人向け金融をやっている会社は結構儲かるはず。
ただ唯一、母体である日本のイオンがダメになったらどうなるかは気にはなる。
②Sime Darby Berhad
Sime Darby Berhadはマレーシア最大級のコングロマリット企業で、創業100年を超える老舗。
1910年に英国人のサイムさんとダービーさんがマラッカで興したゴムプランテーション会社が源流で、今では全従業員12万人以上をかかえ、25カ国以上で不動産業や工業、自動車関連事業などを展開する多国籍複合企業となっている。
同社は女子ゴルフツアーのサイム・ダービーLPGAマレーシアのメインスポンサーであったり、サッカークラブのサイム・ダービーFCを運営しているということもあり、スポーツ関係で馴染みがある人もいるかもしれない。
老舗ということで株価は安定的だが、2017年末には急落が発生している。
詳しく原因は調べていないが、同社のプランテーション事業と不動産事業が分社化され、新規上場したのが影響しているのかもしれない。
■株価推移
おかげで配当利回りは直近実績で8.21%にもなっており、今回は業績や配当を確認した上で、逆張りに最適な銘柄だと素人目線で判断して購入をしている。
※株価は急激に戻っているので今時点では逆張り投資は成功!
業績はプランテーション事業からの収益比率が高いのが気になるところではあるが、他事業の単体収益を見ても、先ほどのAEON Credit Serviceの倍以上の利益を稼いでいるので、仮に一部の事業がダメになったとしても、他でのカバーが出来ると思っている。
事業規模の大きさがよく分かる。
事業年度 | 中間 | 期末 | 年間 |
---|---|---|---|
2017 | 6.0 | 17.0 | 23.00 |
2016 | 6.0 | 21.0 | 27.00 |
2015 | 6.0 | 19.0 | 25.00 |
2014 | 6.0 | 30.0 | 36.00 |
2013 | 7.0 | 27.0 | 34.00 |
配当は大きく利益水準が上がらない限り、急な増額は見込めないが、投資額当りの利回りとしては十分な水準。
パーム油の価格が上がり、業績&配当アップになることを期待したい。
そして将来性についてだが、超素人的に複合企業でいろいろやっているので、そう簡単には倒れないだろうと楽観視している。
あとSime Darbyは”政府系”と表現される事があるように、比較的大きな国の資金が政府系投資会社を経由して同社に入っている。従ってマズイことになる場合があれば、ある程度の救済が行われるのではないかと勝手に想像している。
まあ大丈夫っしょ。
③Taliworks Corporation Bhd
最後に紹介するのはTaliworks Corporation Bhd。
同社は公共セクターに属する企業で、浄水場の管理・運営の請負がコアビジネス。その他にも高速道路の料金回収や産業廃棄物の処理などを公共団体から受託している。
浄水関連ではクアラルンプールの大部分へ水を供給する浄化プラントの管理・運営を2030年までの30年契約で、そしてランカウイ島の水管理全般を含めた上下水道運営を2020年までの25年契約で現在締結している。
■株価推移
株価は2014年までぱっとしない状況が続いていたが、それ以降は上がり調子。
■業績
業績の方は毎年伸びていて好調。基本的には長期の受託契約が取れれば安定的に収益が得られるため、株価も業績も上がるはず。
事業年度 | 第一 | 第二 | 第三 | 第四 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
2017 | 2 | 2 | 2 | 0 | 6.0 |
2016 | 2 | 2 | 2 | 2 | 8.0 |
2015 | 5 | 5 | 2 | 2 | 14.0 |
2014 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5.0 |
2013 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1.0 |
配当金は結構デコボコ。ただ、現時点の株価換算で利回りは7.27%もあるので、無配にさえならなければ得られるリターンは大きい。
そして将来性について。
マレーシアではインフラ運営に関する行政の効率化を目的として、PPP(官民パートナーシップ)が政策的に進められている。
そのような中で今回のTaliworks Corporation Bhdについては、既にいくつもの受託実績があり、今後も他の州から案件を獲得していくことが出来ると思っている。
そしてこれらの受託契約は基本的には長期契約になるため、収益は安定する。
以前ご紹介した水道関連事業を展開するRanhill Holdings Bhdもそうだが、公共セクターの高配当銘柄は、急激な株価上昇は見込めないものの、安定的な配当収入が今後も期待できると考えている。
一旦は日本からの資金投下は終わり
ボーナスを使って100万円の資金を投下したので、マレーシア現地に預け入れる総資産は1,000万円相当を超えた。
これで日本からの資金投入は一旦は終了予定。
あとは現地資産をいかに効率良く増やしていくかが大事になる。
とは言え積極的な売買は行わず、今までどおり配当金を貰いながら複利効果で資産を増やしていく方法で進める。
旅行で現地を訪れた際は、増やした資産を適度に使ってちょっとした贅沢をしつつ、種銭は少しずつでも確実に増やしていければと思っている。
以上です。
※参考までに以前お金をぶっ込んだ時のマレーシア株紹介記事は下記です。
コメント
– SIMEはSBIで買えるので、NISA枠で無税配当狙う予定です。
– JAYCORP、配当利回り8.46%ですか、凄いです。
– マレーシア株のティッカーはよく分かりません
– 現在IT国家エストニアのe-Residencyの申請中です。ICOや不動産FUNDなど既に美味しい話が出ているようです。
はい。サイムダービーは大手なのでsbiでも購入出来ます。馬株のティッカーは確かに分かりにくいですね。
エストニアは電子居住者になれば口座開設も出来ますか?結構気にはなっていました。
エストニア口座開設出来ますが、なくても出来るようで今のところメリットはなさそうです。お金とメリットがあればGWにエストニア視察に行こうと思います。
なるほど。良いですね。私もチェックしてみたいと思います。
情報ありがとうございました!