タイでKT ZMICO証券の口座開設をしてきた

先日のタイ旅行の際に、銀行口座に加えて証券口座も開いてきた。

手続きをしたのは2社で、そのうちの1社が今回ご紹介するKT ZMICO証券。

タイの証券会社なのに日本語もOKな不思議な会社。

KT ZMICO証券とは

KT ZMICO証券はタイの大手国営銀行クルンタイ銀行(Krung Thai Bank)と老舗証券会社セアミコ証券(Seamico Securities)の合弁会社。

元々はクルンタイ銀行系列のKTB証券(KTBS)という会社であったのだが、2008年にセアミコ証券から出資を受け、現在のKT ZMICO証券へと社名を変更している。

■クルンタイ銀行

■セアミコ証券

ユニークな名前だなと思っていたのだが、どうやらクルンタイ銀行の頭文字KTとセアミコ証券のティッカーZMICOをかけ合わせて、KT ZMICO証券としているっぽい。

現在もクルンタイ銀行の方が出資比率が高いため、クルンタイ銀行系列の証券会社とされている。

■KT ZMICO証券

※自分でいろいろと調べた内容なのでもし間違っていたらスミマセン。

KT ZMICO証券の口座開設

KT ZMICO証券は何故か日本語対応をしている不思議な証券会社。

メールでの問い合わせから現地での口座開設手続きまで、全て日本語が話せるスタッフに対応してもらえる。

手続きは郵送でも可能ではあるが、今回は現地訪問のパターンで流れをまとめる。

①担当者へのアポ

現地での口座開設手続きを進めるには、まず担当者へのアポ取りから始める。

KT ZMICO証券のホームページへ行くと問い合わせ用メールアドレスがあるので、その宛先に現地で口座開設を行いたい旨を書いて日本語で送る。

そうすると日本語で必要書類の案内や訪問日程の調整について返信が来る。

■日本語でのやりとり

あとは具体的なスケジュールを決めて現地へ訪問するだけ。

②必要書類の準備

KT ZMICO証券の口座開設手続に必要な書類は、次の必須書類2点と任意書類1点のみ。

■必須書類

  • パスポート
  • 日本の銀行残高明細書(通帳やネットバンク画面キャプチャ)

申し込み書類等は現地にあるので事前準備は不要。本人確認書類としてパスポートを用意すれば良い。

なぜ日本の銀行残高明細書が必要なのか不明だが、どうやら何かの審査に使っているっぽい。

■任意書類

  • タイの銀行口座

任意書類はタイの現地銀行口座情報。

KT ZMICO証券で購入したタイ株式の配当金受取り方法は証券口座受取と銀行口座受取の2パターンがある。

この時タイ国内に銀行口座を持っていれば、E-Dividendというサービスを使って配当金の振込先に登録をしてもらうことが出来る。

もしタイの銀行口座を持っていない場合でも、KT ZMICO証券経由で配当金を国外の銀行へ送金をしてもらうことは可能。

ただし、この場合は手数料が多くかかってしまう。

③現地での手続き

KT ZMICO証券の所在地はシーロム通りにある商業ビルの8階。

最寄り駅はBTSのSala Daeng駅またはMRTのSilom駅になる。

■KT ZMICO証券

大通りをまっすぐ歩いて行くと看板が見えてくるのですぐ分かるはず。

■KT ZMICOの入居ビル

到着したら受付で担当者を呼んでもらう。ここから日本語でOK。

そして申し込み書類の記入。

日本語の見本も用意されているので参考にしながら担当者の指示に従って記入する。

ホームページ上でもダウンロードが出来るので気になる場合は事前確認も可能。

■申込書(一部)

書く量が多いので結構面倒くさい・・。

全てが完了したらあとは口座開設完了まで3営業日程待つのみ。

④口座開設・入金

無事審査が通ると口座開設完了の連絡とIDの案内がメールで貰える。この時点で証券口座は作られているので入金も可能。

KT ZMICO証券の入金方法は次の3つ。

■入金方法

  1. E-Transfer Funds(即時入金)
  2. 国内銀行振込
  3. 海外銀行振込

1.E-Transfer Funds(即時入金)は日本と同じネットを使った銀行口座からの即時入金サービス。

対応している銀行は次の大手4行に限られている。

  • クルンタイ銀行(KTB)
  • サイアム商業銀行(SCB)
  • カシコン銀行(KBANK)
  • バンコク銀行(BBL)

サービス利用には申請書の事前提出が必要なのでご注意。

2.国内銀行振込はKT ZMICO証券指定の銀行口座へ直接振り込むというもの。

自身が保有するタイ国内銀行口座から振込手続きをするか、あるいはKT ZMICO証券指定銀行の窓口へ行き、直接現金を渡して入金するかの方法がある。

今回の手続きをした店舗で入金を行うのであれば、KT ZMICO証券の窓口で事前に書類を貰い、1階にあるクルンタイ銀行へ行けばOK。

3.海外銀行振込はタイ国外の銀行からKT ZMICO証券指定の銀行口座へ直接海外送金をするというもの。

日本からでも振込は可能だが、海外送金手数料かかってしまうので微妙。

⑤オンライントレード

オンライントレードはKT ZMICO証券ホームページで登録が出来る。

■ホームページ

IDを入力して必要事項を登録するとパスワードが発番される。

それを使ってログインをし、ページ内のZNet Plusというトレードツールを起動すれば取り引きが可能になる。

■ZNet Plus

またZNETというスマホアプリもある。

■ZNET

残念ながらこっちの使い勝手はいまいち。

口座開設は出来たけれども・・

今回無事KT ZMICO証券で口座開設は出来たものの、想定外の内容で制約がついてしまった。

というのも証券口座への入金手段として、同時期に開設したタイ国内のCIMBタイ銀行からの振込を想定していたのだが、CIMBタイ側で各種出金手続きをする時にSMSを使ったワンタイムパスワード認証が必要になっている。

ただ、このSMSを受信するための携帯電話番号はタイ国内のものに限定されており、日本の番号を登録して日本でSMSを受信をするということが出来ない。(CIMBマレーシアであれば日本の携帯電話番号を登録し、日本でSMSを受け取れる)

そんなことで、日本にいる限りKT ZMICO証券への入金方法は手数料が割高な海外送金のみになってしまう。非常に残念。

取り敢えず今回の滞在で10万円程を窓口入金してきたので、これを元にいくらまで増やせるかチャレンジ。

あとは手続きをしたもう1社CIMBタイ証券であれば、CIMBタイ銀行⇔CIMBタイ証券の資金移動がSMS認証不要で行える。(と銀行員が言っていたので信じている・・)

日本にいるとKT ZMICO証券はあまり使えないので、CIMBタイ証券をメインに活用していこうと考えている。

※ちなみにCIMBタイ証券はまだ一部手続き中。利用出来るようになったら別途記事にまとめる。

タイでの資産運用方針

タイでの資産運用では、タイ旅行時の旅費の足しと将来タイ外こもり生活が出来るようになった時のお小遣いが稼げれば良いな程度に考えている。

あまり本格的にやることは考えてはいないが、せっかくなので将来的には100万円ぐらいまでのお金を使い、地道に資産を増やすチャレンジはしてみたいと思っている。

タイは配当金に対して10%の源泉徴収があるので、配当狙いであれば税率0%のマレーシアの方が効率的。従ってタイ株の基本運用方針は差益狙い。(塩漬けになったら配当金狙いへ方針転換・・)

ド素人だが、やけどしない程度に楽しみたいと思う。

以上です。

コメント

  1. intercontipapa より:

    美味しいナレッジレポありがとうございます。実りある夏休みになりましたね。ところで、タイのSMSの件、AISみたいなグローバルで使えるタイ発のSIMをSIMフリースマホに突っ込んだら行けないっすかね?
    (思いつきで恐縮ですが。)

    • mdish より:

      そうですね。タイ発のSIMであれば受信は可能です。ただ、日本まで持ってくるとなると、どうやってそのSIMを維持するかが課題ですね。(プリペイドだと有効期限があるのでSMS認証用に通常契約でSIMを維持する?など)

      だめもとで日本の携帯番号で登録依頼出してみようと思います。ちなみにバンコク銀行であれば証券口座と連携した自動精算の設定が出来ます

  2. intercontipapa より:

    確かにTOPUPしながらずっと維持と言うと費用対効果出ないですよね。カレンダーのポップアップ機能で最適な有効期限管理をしてSNSの受信が必要なときだけ刺すとか。でもマイペンライの国なので日本番号でもやるだけやったほうが良いですね。

    バンコク銀行情報ありがとうございます!昨日初の楽天銀行からバン銀送金試験を実施し、エラーは出てないですが、ネットバンキング出来無いので着金確認出来ないのが厳しいです。。。

  3. intecontipapa より:

    KT ZMICO開く事にしたのでもう一度ここも見直しております。できれば来店したかったのですが、JGP維持修行を土日にくんでいるので郵送にします。公式Webページがリニューアルしわかりやすくなり、マレーシア株などASEAN株もここから三国間アクセスした方が、SBI証券よりComissionは安そうです。

    • mdish より:

      ぜひ!バンコク銀行の口座保有者であればATSという自動入金が使えるので、そちらの設定もされると良いと思います。

      ネットバンキングが使えなくても電話または日本のATM経由で残高照会も可能かと思いますので、タイで株取引をするのであればKTZMICOとバンコク銀行の組み合わせはベストだと思いました。

  4. bosskix より:

    私も今年mm2hを取得したので、いつも参考に拝見しております。

    既にご存知かと思いますが、タイAISのSIMが少し前からAISアプリでLINEPAYによるtopupが可能になったので番号維持が非常に楽になりました。
    10THBをTopupすれば30日延長されるので、極端な話ですが10THBを連続12回やれば、約1年延長が可能になります。

    お勧めは、世界中で使えるsim2flyです。
    タイの銀行も証券会社もこの番号を登録しています。

    ちなみ、普段使用しているLineアカウントにPUBLIC BANK(mm2h口座)のクレカ登録してtopupしています。

    • mdish より:

      情報ありがとうございます。いいですね。
      sim2flyは日本からでも買えるということで検討してみようかなと思います。

      スマホもデュアルSIMなのでLINEを2つ使いつつ必要に応じてAISを利用するというのもありかなと思いました。