Rakuten Tradeで口座開設!ついにマレーシアの証券口座がインターネットで開けるようになった

マレーシアの証券会社Rakuten Tradeの口座開設をした。

Rakuten Tradeは日本の楽天証券とマレーシア現地の証券会社が合弁で立ち上げた同国初のネット専業証券会社。申し込みから取引まで全てネットで完結し、手数料も従来の証券会社と比べて安い。

マレーシア株に興味のある人であれば、日本居住者 or マレーシア居住者問わずにおすすめしたい。


(2019年7月追記)

手続き時にResident Pass、MM2H、Social Passのいずれかの提示が求められるようになったとの事です。最新の情報は公式ホームページでご確認頂くようお願いします。


Rakuten Tradeとは?

Rakuten Tradeは日本の楽天証券とマレーシアの投資銀行Kenanga Investment Bankの合弁で設立された証券会社。

楽天のノウハウを活用したマレーシア初のネット専業リテール証券会社として2017年5月18日より営業を開始した。

従来の証券会社では口座開設をする際にわざわざ窓口へ出向く必要があったが、Rakuten Tradeであれば申込みもネットで完結する。

そのため日本居住者でも日本にいながらRakuten Tradeの口座を開いてマレーシア株へ投資することが可能になった。

かなり画期的。

Rakuten Tradeの口座開設手順

営業開始と同時にRakuten Tradeの口座開設を行ったので手順をご紹介する。

◯申込み条件と用意するもの

まずはRakuten Tradeの申し込み条件と用意するものについて。

Rakuten Tradeの申込み条件は次の2点のみで非常にシンプル。銀行と違って就労ビザや居住ビザの提示は特に不要。

■Rakuten Tradeの申し込み条件

  • マレーシアの銀行口座を持っている
  • マレーシア発行のクレジットカードまたはデビットカードを持っている

マレーシアの銀行口座は配当金の受取やRakuten Tradeからの出金先として必要。

クレジットカードまたはデビットカードはCDS口座(マレーシア証券取引所に開設する精算用口座:Central Deposit System account)の開設費用の支払に使う。

次に持ち物。こちらは下記3点が必要になる。

■Rakuten Trade申込時に用意するもの

  • 銀行取引明細のコピー
  • パスポートのコピー
  • クレジットカードまたはデビットカード

銀行取引明細は申込時に入力する銀行口座が本当に存在するのかの先方のチェックで使われる。

パスポートは本人確認資料として必要。

通常マレーシア人であればNRIC(National Registration Identity Card)というマイナンバーカードを持っていて、それが本人確認書類として使われるのだが、外国人はNRICが無いためパスポートが代わりになる。

クレジットカードまたはデビットカードはCDS口座手続き費用の支払いに必要。

申し込み申請後一定時間内に支払処理を終わらせる必要があるので手元に準備をしておく。

デビットカードの場合はオンライン支払いを拒否する設定になっていないか事前に要チェック。またカード支払い時は本人認証(3Dセキュア認証)が求められるので携帯でSMSを受け取れるようにしておく必要がある。

◯口座開設申請

次は口座開設申請。

Rakuten Tradeのトップページ右側にあるACCOUNT OPENINGより申し込む。

■トップ

次はステップ1の基本情報の入力。

指示に従って入力をするだけ。

■STEP1

申し込み口座の種別はネット専用(?)のCash Upfrontのみ選択可。

国籍選択箇所はJAPANを選択すれば本人確認書類の項目はNRICではなくPassportに変わる。

また取引暗証番号は6桁なのでご注意。

マレーシアでは日本と違ってクレジットカードとか銀行キャッシュカードとかも暗証番号は6桁。(というか世界で見れば6桁の方が主流?)

そしてステップ2へ。

ステップ2では申込者の情報を入力する。

また用意した書類もこのページでアップする。

■STEP2(申込者情報)

人種の選択欄で中華系・マレー系・インド系・その他の中から選択するというのは他でも見たが、BUMIPUTRA STATUS(ブミプトラ政策関連?)の項目は初めて見た。

こんなのも聞いてくるんだね。

このあと住所や勤め先情報などを入力して銀行情報の欄へ。

■STEP2(銀行情報)

この項目では銀行取引明細のアップロードが求められるので銀行から送られてくる書類をスキャンしてアップ。

内容によっては多分メールで送られてくる電子報告書でもOKだと思う。

■銀行取引明細

そして本人確認種類の提出項目もあるのでパスポートのコピーをアップロードして完了。

ステップ3へ。

■STEP3

ステップ3では投資経験とか投資目的とか聞かれるので適当に選択。

そしてPEP確認項目。

これ日本でも聞き取りがされるようになったが、外国で偉い地位にいる人か否かを申告する項目。

■PEP申告

一般人であれば(D)NONE OF THE ABOVEを選択。

またその下にあるのはFATCA。これは米国の税法関連の申告。

■FATCA申告

アメリカ国籍でなければNoを選択。これで申請は完了。

この後はCDS費用の支払になるのでクレジットカードまたはデビットカードを用意する。

◯CDS費用支払い

申し込み情報の入力が完了すれば次はCDS費用の支払い手続き。

申し込み最終ページより支払いサイトへ飛ぶ。金額は税金を含めて10.6リンギット。

■申し込み最終画面

最終画面をクリックすると12分以内に手続きを終わらせる必要がある旨の表示がされてカウントが始まる。

カード情報を入力して支払う。

■支払い手続き

支払いには本人認証を行う必要があるので、予めカード発行会社から送られるSMSを受け取れるようにしておく必要がある。

■本人認証

無事支払いが済めば終わり。

■完了

完了の確認メールが届くのでクリックしてメールアドレスの有効化をする。

あとは向こうの承認を待つだけ。

◯口座開設承認

営業時間内なら申込後2時間程で完了のメールとワンタイムパスワードの通知ファイルが届く。

通知ファイルのパスワードは名前の頭1文字とパスポート下6桁。

■口座開設完了メール

申込時に入力したIDと送られてきたワンタイムパスワードでログインをしてパスワードを変更する。

■ログイン

これで全て完了。お疲れ様でした。

Rakuten TradeとCIMB Investment Bankの比較

自分はCIMB投資銀行にも証券口座を持っているので楽天と比較をしてみる。

(手数料が安くて多くの人が使っているJupiter Securitiesは口座を持っていないので分からない。CIMBとの比較だけ。)

比較①:取り扱い商品・機能
項目 商品・機能 Rakuten CIMB
国内投資
ワラント
ETF
REIT
IPO
海外投資 シンガポール株
香港株
アメリカ株
タイ株
インドネシア株
その他 信用取引 3倍
口座利息 2.50% 利率不明
スクリーニング
入出金 銀行 or FPX対応時間内 即時(銀行口座一体型)
ポイントプログラム ◯(予定)
比較②:費用
券会社 条件 取引手数料
(別途税6%)
精算費用
(別途税6%)
印紙代
Rakuten RM1,000.00未満 RM7 0.03%
(最大RM1,000)
RM1,000毎にRM1
(最大RM200)
RM1,000.00~9,999.99 RM8
RM10,000.00~99,999.99 0.10%
RM100,000.00以上 RM100
CIMB RM100,000未満 一般会員0.42%
(最小RM28)
Preferred会員0.35%
(最小RM28)
RM100,000以上 0.21%
比較③:PCトップ画面

■Rakuten

■CIMB

比較④:スマホアプリ

■Rakuten

■CIMB

以上です。

マレーシアへの投資を増やす

今回Rakuten Tradeが営業を開始したということで、マレーシアの投資環境がかなり良くなった。

現在Rakuten Trade口座で入出金を試してみているところで、全て問題無い事の確認が出来たら、来月のボーナスを使って一気にマレーシア投資比率を高める予定。

それに向けて今まさに購入銘柄を検討しているところ。こういうのも株式投資の楽しみだよね。もちろん配当金をもらうのも嬉しいけど。

今後成長著しいマレーシアへの投資を一層増やしていこうと思う。

コメント

  1. のりのり より:

    こんばんは
    初めてメールさせて頂きます。
    こちらのサイトがマレーシアについて詳しく、また投資全般についても丁寧に書き込みされていますので、本当に参考になります。
    まわりにはマレーシアの為替がリンギということすら知らない人ばかりですので、私自身、マレーシア株に投資するなど考えたこともありませんでした。
    このサイト良く読んで、これから私もマレーシアの株に投資したいと思います。
    是非是非、今後とも情報発信してください。
    楽しみにしています!

    • mdish より:

      コメントありがとうございます。マレーシア株投資はかなりマイナーですので、まだ情報が少ない状況です。

      ただ、最近米国株への投資をする人は増えてきましたので、今後はマレーシアを含めたアセアン株投資をする人も増えていけば嬉しいと思っています。

      よろしくお願い致します。

  2. とよ より:

    いつかマレーシアに移住したいと考えています。マレーシアの銀行口座はビザが無いと作れないと聞きました。配当金なとの投資で生活費を作ることを考えていますが、国内証券会社での配当金ではマレーシアでは生活できませんよね??(移住時に口座凍結?)となるとまずはビザ取得そして現地銀行と証券口座の開設という流れになるのでしょうか?よかったら教えてください。

    • mdish より:

      コメントありがとうございます。
      ご指摘どおり、日本非居住者となると日本の証券口座は閉鎖しないといけなくなります。従って、ビザ取得と現地銀行と証券口座の開設を行った後、国内の資産をマレーシアへ移すという流れになります。ただ、マレーシアにずっと滞在する訳ではなく、特定の時期のみ滞在するといった生活であれば日本居住者扱いとなって国内証券はそのまま利用し続け、マレーシアと国内両方で投資することは出来ます。(税金は日本で収める必要がありますが)

  3. TT より:

    教えて頂いたとおりに口座開設を進めましたが、CDSの支払まで終わって、口座開設完了メールが来るのを待っていたら、Resident Pass、MM2H、Social Passのいずれかを送るように要求されました。これはつまり、MM2Hを所有する以外の日本居住者は口座開設ができないということでしょうか。どうすれば非居住者が口座開設ができるのか、アドバイスをお願いします。

    • mdish より:

      コメントありがとうございます。私が手続きした際はビザ等の提示は求められなかったです。

      政権が変わって運用方針が厳しくなったのかもしれません。記事に追記したいと思います

  4. 通りすがり より:

    いつも記事を参考にさせてもらっている者(日本在住)です。
    今日、無事に口座を開設できました。参考になるかもしれませんので書き込ませて頂きます。

    審査は厳格化しています。
    MM2Hもしくはワーキングビザ等の書類が提出できない場合は、開設は難しいです。
    マレーシアに無関係な方の口座開設は、残念ながら、ほぼ無理だと思われます。
    (ほとんどの方が、ビザがネックになると思います)

    私の場合は、最終的に以下が必要でした。
    ・パスポート
    ・MM2H(最初はワーキングビザを求められました)
    ・銀行口座とクレジットカード
    ・現住所証明(日本の住所でOKでした)

    上記を準備できる方は、スピーディーに開設できると思います。
    私は3日で開設できました。

    長くなりましたのが、マレーシア投資関係の情報は少ないので、これからもがんばってください!

    • mdish より:

      ありがとうございます。当時は銀行口座さえあればよかったのですが、ある時よりビザ確認が厳格化さらたようです・・
      マレーシア株は現在放置状態ですがタイミングみて記事書くようにしたいと思います。