Visa Infinite(最上位ブラックカード)を年会費無料でマレーシアで入手

Visa社が提供する最上位のクレジットカード「Visa Infinite」を年会費無料で入手した。一通り利用したので紹介したい。

Visa Infiniteは俗にブラックカードと言われる限られた人しか持てないカードだが、海外発行であれば余裕で入手可能。

自分はマレーシアでビザ取得と合わせて手に入れた。

Visaカードの商品ランク

Visa社はクレジットカードにランクを付けて種類の異なるプロダクトとして提供している。

ランクは下から順に「クラシック」、「ゴールド」、「プラチナ」、「シグニチャー」、「インフィニット」という名称。

※「シグニチャー」は日本未発行

一般的にクレジットカード会社が「ゴールドカード」と称して発行しているカードは、Visaブランドであれば、Visa社が定める上記ゴールドランクの要件を満たした商品となる。

■日本のVisa商品説明

■海外のVisa商品説明

そしてこのVisaプロダクトの中で、最上位ランクにあるのがVisa Infinite。

例えば三井住友カード社が提供する最上位のステータスカード「三井住友プラチナカード」と比較すると、Visa InfiniteはVisa内のランクで2ランクも上になる。

Visa Infiniteの特典

Visa Infiniteは最上位ランクとしてふさわしいサービスが用意されている。

例えば、

・コンシェルジュサービス
・国内外ゴルフ割引予約
・ホテル割引
・レストラン割引
・最大級のカード付帯保険

などがある。

Visa社が提供するサービスの他、最上位カードに適切なクレジットカード会社独自の特典が加わる。

特典はその国限定のものと、世界共通のもので別れている。コンシェルジュなんかはVisa社が提供している特典で、世界共通のVisa Infinite向けのサービスになる。

ちなみに日本だと、プライベートジェットの割引とか用意されている。

■Visa Infinite特典(日本)の一部

他は無人島貸し切り旅行とかあるが、ニーズがあるのかは疑問。

マレーシアCIMB銀行が発行する CIMB Preferred Visa INFINITE

今回自分はマレーシアのビザ取得で口座開設をしたCIMB銀行の発行するVisa Infiniteを入手した。名称はCIMB Preferred Visa INFINITE。

CIMB Preferred Visa INFINITEはCIMB銀行に一定金額以上の預入れをしている優良顧客限定で提供されるカード。

ただ、必要預入れ額は日本円換算で600万円程度。物価の安いマレーシアなのでこれだけで済んでしまう。

そしてこのカードの凄いところが、Visa Infiniteであるにも関わらず、年会費が永年無料で、海外の空港ラウンジが無料で使えたり、海外利用時のポイントが倍付けになったりと特典が充実している点。

■CIMB Preferred Visa INFINITEの特典

・年会費免除
・免税店割引
・空港ラウンジがマレーシア年4回、その他アジア無制限で利用可能
・ポイントプログラム
・ASEAN地域の支店で優遇対応
・食事、買い物、旅行、ゴルフ特典

更にVisa社が提供するコンシェルジュも日本語で利用ができる。

カードの申し込みから利用可能になるまで

マレーシアで最上位カードが容易に手に入れられるのはCIMB銀行。他のいくつかの銀行でも提供しているが、自分が申し込んだCIMB Preferred Visa INFINITEに限定して手順を紹介。

①1万リンギットのクレジットカード用定期預金の開設

CIMB Preferred Visa INFINITEの入会資格はCIMB銀行に600万円以上を預け入れた優良顧客(Preferred会員)であること。

その為まずはCIMB銀行の口座開設をしてお金を預入れるのだが、クレジットカード作成にあたっては更に1万リンギットのクレジットカード専用の定期預金を組むよう求められる。

これは収入証明が出せないので、クレジットカードの限度額を預託金の範囲内で設定するためとのこと。(本当かどうか実は疑っている)

■クレジットカード用定期預金

一番上がクレジットカード用の定期預金。下2つがMM2H用の定期預金。

ちなみに支店によって案内が異なる場合があるので各支店に確認する必要はある。自分の場合は利子が付くなら良いかということで素直に受け入れた。

上記が済めば、申込み書類を貰って住所や氏名、電話番号(後日SMS認証があるので日本の携帯番号)を記載して一旦は終了。

②クレジットカードの到着

クレジットカードは申込後すぐに貰えるわけではなく、1ヶ月程度してから登録の住所へ送られてくる。

もし、手続き後日本に帰国をしていたとしてもしっかりエアメールで届くのでご安心を。

■エアメールで届いたカード

③アクティベーション

カードが届いたらすぐに使えるわけではなく、クレジットカードのアクティベーション作業が必要。

手順は下記。

1.カードセンターに電話

カードが届いた後、裏面のカードセンターに電話をして、アクティベートをしたい旨を伝える。24時間対応している

2.本人確認

アクティベート前に、事前に登録した本人の情報をいくつか聞かれるので回答をして本人確認を行う。

3.仮暗証番号を登録携帯のSMSで受領

本人確認が済むと仮暗証番号が発番される。

この仮暗証番号は申込時に登録した携帯番号へSMSが送られてくるため、もし申込時の番号が使っていない・SMS未対応であれば、ネットバンキングのリクエストフォームから変更依頼をかける必要がある。

■SMSで仮暗証番号受領(下)

自分はこの携帯番号がマレーシアの内容のままになっていたため、変更に手間取ってしまった。

ちなみに銀行とクレジットカードは別のシステムで管理がされているため、片方だけ情報を変更してももう片方へは反映されないのでご注意を。

4.ネットバンキングで暗証番号変更

最後に仮暗証番号を自分が普段使う番号に変更する。

この変更手続は事前にクレジットカードとネットバンキングの紐付け処理を行って置くことが必要だが、不親切にwebや到着した書面に案内は一切ない。

全てが終わってから案内メールが届いた。おせーよ!

■ネットバンキングとの紐付け処理

ネットバンキングCIMB CLICKSからMy Accounts > Credit Card > Link My Credit Cardsを選択してカード情報を入力して申請。2〜3営業日後に紐付け処理が完了する。

暗証番号の変更は紐付け処理完了後、ネットバンキングのSettings > Card Services > PIN Request/Changeより手続を行える。

これが終わればやっとカードが使えるようになる。

日本でマレーシアのクレジットカードを使う

カードが使えるようになってから2回ほど日本でテスト利用をしてみたがどれも問題なし。

■日本でマレーシアのカードを使う

気になる海外(日本)利用時の為替事務手数料は1%。日本のクレジットカードがだいたい1.63%なので断然安い。

実際のカード利用金額と請求金額とその時の為替レートなどまとめたのは下記。

■利用金額と請求金額と為替レート
利用日 利用額 請求額 精算時為替 市場為替
12/24 ¥29 RM1.13 25.66 26.30
12/17 ¥8 RM0.31 25.81 26.45

1%の手数料を考慮しても若干不利なレートが採用されているが、Visaの中抜きによるものと認識。まあ誤差の範囲なので気にはならない。

利用金額はネットバンキング上の明細に載る。

支払いは明細に表示されればすぐにすることも可能。

ちなみに支払をしたRM50はクレジットカード毎に請求される国の税金。年会費無料と言われているが、実際は税金が必要。かなり残念・・・。

(追記)

後日税金分はキャッシュバックされました。

コンシェルジュも使ってみた

Visa社がグローバルに展開するVisa Infinite向けのコンシェルジュサービスも試しに使ってみた。

このコンシェルジュはVisa Infiniteコンシェルジュ・センター(VICC)と呼ばれており、各国でVisa社の外部委託先が運営している。

実際に日本語デスクに電話をするとカード番号の認証があり、氏名と電話番号が聞かれた。

その際に、日本のクレジットカードでは無いということで、一時確認すると言われたが、最終的にはサービス対象として初回登録をしてもらえた。

■コンシェルジュ登録メール

特に依頼事項は無かったので使えるかの確認のみ。一度登録をしてもらえば、対象カードかの確認は省かれるとの事。

他にもオンラインの会員専用リクエストページにログインすることも出来た。

■Visa Infiniteオンライン・リクエスト

チケット予約とかもネットでリクエストをすれば勝手に進めてもらえる。

海外発行カードを上手く活用してお得に生活

自分はマレーシアで定期預金を組んで年利3.65%で運用しているが、現地で発生した利子を日本の銀行で引き出すと手数料が多くかかってしまう。

そんな時にクレジットカードであれば、日本人が日本のクレジットカードを外国で使って日本の口座からお金を引き落とすように、マレーシアのクレジットカードを日本で使って、代金はマレーシアの銀行から引き落とすというのが可能になる。

これであれば、手数料を安く抑えられる。

また、今回のように海外発行であれば物価の違い等でステータスカードと言われている商品が比較的容易に手に入る。

また、入手が比較的容易といっても特にサービスは決して劣っているわけでない。

今回のCIMB Preferred Visa INFINITEでは、年会費が無料であるにも関わらず、海外ラウンジが使えたり、海外(日本)のカード利用でポイントがアップしたり、あるいはVisa社の特典でコンシェルジュが使えたり、またホテルアップグレード特典が付いていたりと結構良いサービスがある。

これらを上手く活用すればかなり便利にお得になる。

日本に住んでいると日本基準で物事を見てしまいがちだが、海外に目を向ければまだまだお得な内容はたくさんある。

ぜひ皆様も海外にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

コメント

  1. taka より:

    始めまして。
    マレーシア移住を考えているtakaです。Visa Infinite カードいいですね。
    私もMM2Hを申請してあるので、仮承認が出たら、確認して預金を検討してみます。
    今後もちょくちょく寄りますね。

    • mdish より:

      コメントありがとうございます。こちらのカードも含めて預託金預け入れ先はHSBCよりCIMBの方がおすすめです。

      • taka より:

        そうなんですね。
        どうやら、自分の代理店は、HSBCプレミアでの預金が前提らしいんですが…
        CIMB にできるか聞いてみます。

  2. よし より:

    こんにちわ
    いつもブログ楽しく拝見させて頂いています。
    秋から就労ビザで数年マレーシアに駐在予定です。
    HSBCプレミアもしくはCIMBプレミアで迷っております。
    ここで質問ですが、両行本帰国の際は口座をクローズする必要があるのでしょうか?
    口座クローズの情報がネットには全くないので出口戦略が立てられない状況です。
    もしご存知でしたらご教授ください。
    プレミア口座で将来的に2000万程運用予定です。 就労ビザ→MM2Hという流れも検討しております。

    • mdish より:

      コメントありがとうございます。

      就労ビザで口座開設し、その後帰国された場合ですが、一応そのまま利用は出来ますが、何か窓口で手続きを行う際に有効ビザのチェックが行われるケースがあるようです。

      私の知っているケースだとデビットカード切替時(ICチップカードへの付きへの切替時)に確認を求められたとの事です。

      その方はいくつか支店を回って何とかそのまま切替を済ます事は出来たようですが、チェックは厳しくなりつつあるようです。

      ちなみにこのような記事を書いている個人業者もいます。

      CIMBがビザのない人の口座を閉じ始めた。
      https://ameblo.jp/rika-mm2h/entry-12446608922.html

      ※不確かな情報をいつも伝聞調で書かれているので、個人的にこの人の情報はあまり信用してはいないですが…

      • よし より:

        ご返事ありがとうございます。
        ご紹介頂いた方のブログも拝見させて頂きました。
        だいぶ先にはなりますが出口戦略も重要かと思っております。

        いつかで結構ですので、帰国者向けの出口戦略に関するブログを楽しみにお待ちしております笑